秋一番(コンサート)
オーケンの高円寺フォークNESS村(大槻ケンヂ 三浦俊一 戸田宏武 内田雄一郎 河塚篤史)
NESSのライブはいつもおなじみ高円寺HIGH。今回はオーケンと一緒ということで、おなじみの仲良しメンバーで和やかトークであろうと、緊張感ゼロで行ってきました(笑)。
筋少ファン的な視点で気になったポイントをかいつまんで記します。
9/22の筋少ワンマン@横浜ブリッツでは、サポートドラマーにあじゃんこと河塚さんが参加しました。あじゃん+筋少4人揃って何故か全員でアコギを持って「氷の世界」を演奏するっていうコーナーがあり、オーケン名付けて「筋少横浜フォーク村」あじゃんがドラムセットに立ってアコギを弾くということに(笑)。
そこから飛んでの11月「フォークNESS村」という流れなんですね。
今回はNESSが全員アコギなのか?と思ってたら、だいたい合ってた(笑)でも予想とはちょっと違っていました。
最初はオーケンが1人で登場しました。SEは刑事コロンボのテーマ。これは9/28の筋少ドロシーあじゃんサポートの時のSEでもありましたね。
NESSのセットがステージに並んだ中央に椅子が置かれてて、下手側にも椅子が置かれています。オーケンは眼鏡でふちが銀で細く、オーケンの25周年猫アタック25風Tシャツを中に来たジャケット姿で落ち着いてて、フォーク風を意識しているのかなぁと思いました。
高円寺ということで、映画公開も近い「ヌイグルマー」を、シャウトではなく語るように歌います。先週の大阪ワンマンでも演奏した「生きてあげようかな」大好きなおいちゃん曲。オーケンの弾き語りでも大切にしている歌だなぁと思います。「揉み毬」とほのぼのじんわりした雰囲気です。「立って聴くんですねぇ」ってオーケンがフロアを見て驚いてた。そうなんです、いつもここは立つんですよね。座って聴いてみたいところですが。
オーケンが、NESSの対バンに呼ばれたので三浦さんから「なにかやってよ、なんでもいいから」と言われたそうで、でも特撮やるわけにいかないしなぁ〜と思って、フォークNESS村という事にしたのだそうな。
まずは三浦さんを呼び入れました。三浦さんがオーケンの隣に座ってギターを持ちました。「なんでもいいとは言ってないよ(笑)」と訂正される。
「三浦さんの人となりを聞きたい。」と、オーケンのほほん学校のトークのように三浦さんから話を聞きました。三浦さんは江戸川区出身で、オーケンやウッチーらは中野近辺で友達になったが、江戸川区の昭和40年ぐらいの時代は荒んだイメージがあるので、どうして江戸川区からこんなニューウェーブ界隈に入ったのか?という話。本当に荒んでて、子供達はみんなおやつを墓場のお供えを取って食べてたとか。「本当なんだよ!」三浦さんの言い方が可笑しかった。心配した母親が中学校は越境させて千代田区に通わせたそうで、それがその後の交流に繋がったようですね。
それから、有頂天時代の話へ。三浦さんが有頂天にいた時代(1986〜1988)に、ロフト7日間ライブというのをやって、1日だけテレビの収録のためできなくて筋少に出てもらったんだよ。というエピソードが聞けました。そのテレビはスタジオアルタで収録してて、チューリップと共演したそうです。オーケンは当時、ラフィンノーズが出る時の番組の観覧に応募して、観客としてゲッザグローリー!って(拳あげてて)テレビに映り込んだことがあるよ〜、もしかしたらYouTubeにあがってるかもね?なんて言ってました。ちょっと探したけど見つからなかったなぁ。この時代はまだ私も知らなくて有頂天も三浦さん脱退後だったので。
オーケン&三浦さんで曲はもちろん「心の旅」アコースティックバージョンです。この曲は有頂天で12月のケラさんライブでも聴けそうで楽しみです♪三浦さんが歌いながら「僕は汽車の中ー!」って先生みたいに言ってたのが可笑しかった。
三浦さん退場とともに、今度はウッチーがNESS衣装で登場です。でも違うのはウッチー眼鏡だ〜 (*≧艸≦) ウフフ
オーケンがウッチーに、内田君は筋少で凶悪なベースを弾いてるので、NESSみたいなエレクトロニカ?なバンドをやるのは意外でした。という事を言ってました。
(あと、オーケンとウッチーの中学の同級生”トワイ”の話も出ました。三浦さんいた時にも話が出た。ウッチーは最近同窓会で会ったらしい。流れ忘れちゃったので略)
三浦さんがさっき座ってた椅子にウッチーが座り、iPad(おそらく歌詞か楽譜用)と楽器はウクレレベース(3-10のアコースティックでも使ってたやつかな)オーケンウッチー二人だけの並びに、なんだか心ときめきます。
歌うのは「時には娼婦のように」をウッチーメインボーカルで! キタワァ*・゜゚・+:.。..。.: *・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.;+・゜゚・* 渋いエロスにドキドキです。後半、歌詞が見えなくなったのか、ほにゃらら語になっててカワイイ。
この曲は以前、オーケンも弾き語りでよくファンタさんと歌ってました。コーラスの「ん〜ん♪」で笑わせるっていうね。
曲が終わると、次にあじゃんを呼び出します。河塚篤史、あじゃーん!。ドラムに座りました。
河塚くんは黒沢年男知らないんじゃない?(注:10歳ぐらい年下)とオーケンに聞かれると、一度ディナーショーを見に行ったことがあると話してくれました。なぜディナーショーに行ったのかは謎だったが(笑)。それでしょっぱなから「時には娼婦のように」を歌いながら登場したのでビックリして、これが黒沢年男で唯一有名な曲だからこの後どうするのか?と思ったら、マイウェイとか歌ってて観客と記念撮影とかしてすごかったですとのこと。
そこでキラーチューンの話になったのかな?客が「これを聴きにきた」っていうキラーチューンを最初にやっちゃうってすごいね。っていう流れになって、NESSでキラーチューンって何?とオーケンに聴かれて、ん〜…と首かしげるウッチーあじゃん。するとあじゃんが「NESSは全てキラーチューンですよ!」(どやぁ)
その通りですね!(笑)。
この後流れを忘れたけれど、あじゃんにもどこ出身なんですかって聞いて、実は小樽なんですよっていうことから、石原裕次郎記念館の話になって、裕次郎の「おいらはドラマ〜♪」(映画のシーンで)フックだーチンだー!っていうドラムソロって世界にもないよね(笑)片手だけで叩いてるんだよ(片腕を怪我してたから)外国人がカバーしたら可笑しいよねって話とか。オーケンたちの親の世代は裕次郎裕次郎ってもてはやされてたけど、俺たちには(刑事ドラマとかで)電話取ってるおじさんにしか見えなかったのでかっこよさが分からなかった。という話題でウッチーが「僕は雄一郎だけどね」その返しは初めてだ、とオーケン困る(笑)。
曲入りのときにウッチーかあじゃんが「どっからでも入ってこいよ〜」って言ってて、これがアンコールでのキーワードになった。この時はよく分からなかったけど、アンコールでこの意味が判明することに。
オーケンが、入るところ決まってますよ。とか言ってた。「香菜、頭をよくしてあげよう」またまたおいちゃん曲だ ヾ(=^▽^=)ノ 先日は名古屋クアトロで長谷川さんドラムでも聴けましたが、あじゃんのドラムもいいなぁ。
「あのさぁ」では、オーケンとウッチーの二人の関係にも聞けるようでほっこり (*´ω`)
ウッチーとあじゃんは退場して、次はもしや戸田さんか〜!戸田さんきたー!身長高いので、オーケンの顔に近い戸田さんヘルメット。「もしかして喋らないの?」戸田さん、NESSでは喋らないキャラなんですよね(他のユニットでは喋るのだが)それでもオーケンめげずに、戸田くんはどっから来てるの、あっちのほうから?どのくらい遠いの?などとジェスチャーで答えさせる。戸田さんも困ってあっちこっちと腕を向けてたり、距離感を示すのに両手を広げてたりした。戸田さんは東京出身じゃないのかな。方角とか聞かれてiPadを操作しようとして「いやいいです」とオーケンに止められる。
珍しい、オーケン+戸田さんで「ノゾミ・カナエ・タマエ」どうなるのかなって思ったら、戸田さんがシンセでビョーという感じの寒々しい吹雪のような音をずっと出してました。これは新鮮ですごく面白い。ぜひ筋少セットのアコースティックでも聴いてみたいですね。
そして、オーケンがNESSメンバー全員を呼び入れました。オーケンのフォークNESS村の最後は全員でアコギです!(笑)。ウッチーはさっきのウクレレベースで。あじゃんのアコギはやっぱり似合うなぁ。戸田さんも持っている!
面白いから記念撮影しよう〜ってオーケンがカメラマンおおぐしさんを呼んで、自分の携帯でもとってーブログに乗せるからぁーって頼んで撮ってもらってました。
この時だったか、三浦さんとオーケンの時だったかアンコールか忘れちゃったけど、オーケンが大阪ライブ(11/3)でMCで明日どこかのライブに飛び入りするけど教えない、冗談でSCANDALとかオレンジレンジはまだ分かっても、BENIは筋少のお客さんには通じずに反応が薄くて、SHOW-YAって言ったらドカンと受けたって話がでました。限界ラバーズ、バックツーザファイヤー!って言ったらもっとドカンと受けたっていう。
それで三浦さんが、アンコールでオーケンを呼ぶ前に次回のオーケンフォーク村は他のバンド呼んでやるんじゃないと勝手に言ってて、SHOW-YAでと言ってた(笑)。
あじゃんはまたドラムセットで立ってアコギを弾くので「ドラムセットでアコギを弾く第一人者になります!」これが、その後NESSで思いがけない展開になるとはこの時は考えていなかった…(笑)。
曲はもちろん「氷の世界」ふっふ〜♪ってコーラスしてくださいねとオーケンが言って、お客さんも一緒にふっふ〜♪とコーラス入れました。
オーケンのフォークNESS村はこれにておしまい!とか言って前半は終わり、続いてはNESS本編でセッティング時間が少しありました。
【NESS】
ステージ壁に映し出される映像は、前回とはまた違う感じでした。
NESSでVJでした。オーケンの高円寺フォークNESS村面白かったなーという思いに浸りながら夜バスで仙台へ。お疲れ様でしたー! pic.twitter.com/WJuRPFb4t9
— kase/VJ gatotsu (@k_gatotsu) November 9, 2013
映像担当された方のツイートです。
いつもはNESSの曲が1曲流れてからの登場なのに、また刑事コロンボのテーマでずこーってなる(笑)。
自分はNESSの曲名をいつも忘れて聴いてるので、後でファンのみなさんのセトリ情報をメモらせていただきました。
ウッチーはさっきの眼鏡とかえてサングラスにしてました。最初はメドレー的に「明星」「Pavilion」を止まらず続けて「Tree of Papers」あれすぐ終わっちゃった。と思ったら、三浦さんがこれはTree of Papersって曲なんですけどショートバージョンです。ロングバージョン聴きたい?って言って、╲聴きたいー/と声があがるとじゃあやりましょう。でほんとに始めるんだーって思って聴いてたら、序盤の段階であれあれ、あじゃんがストップして終わってしまう。失敗したぁ〜まいったぁーって感じの表情で笑うみなさん(戸田さんはヘルメットだからわからないが)何が起きたのか?私には分からなかったが、三浦さんが言うにはあじゃんが間違えたってことで、あじゃんが平謝り。ウッチーは「僕が幻惑したからいけないんだよー」て感じでフォローしてて優しい。三浦さんがもうやりませんよっていうことで曲の流れを口で説明する「2回くりかえしてーだるせーにょでもどってー転調してー」とか。新しい展開(笑)。
「Nesso」曲入りのベースごっつごつしてるのが好き。終わってから、三浦さんがこれ難しいのによくできたな、さっきは間違えたのに(笑)と言ってました。
あじゃんがさっき間違えたことを、こんな事初めてですと困った顔してて、フォークギター弾いてたから調子狂っちゃったんじゃないかと。メンバーみんなさっきのフォーク村がゆるすぎたからなのか、普段の感じと違って崩されちゃったみたい?
でもここは経験積んでるみなさんだから、この後はいつもの調子で。浮遊感のある戸田さん曲「SneS」でふわふわっと。「R33」映像の効果もあって、高速で夜の道を飛ばして行くような感じがする。
MCでは新物販の「NESS缶」推しトーク。ウッチーはさっきオーケンとの時にもピックを入れて持ってきました。三浦さんもピックを入れてる。あとは龍角散とか浅田飴が入ってそうだとか言う(笑)。戸田さんは自分のギターの弦につけてボトルネック奏法風にして音を出してみると、それを見た三浦さんがこれはいいと自分もやってみて、これをレコーディングして次のアルバムNESS3の特典にしよう!とか言い出す。あじゃんもドラムのタムに置いて叩いて試してみるが、缶がおっこちて??と首かしげてました。
それからステッカーの紹介では、三浦さんは売れないからギターには張らないとか言う(笑)。その後も何度かギターはいつか困った時に売ろうと思う話をしてて、でもいくらで買ったかとかは金持ちか貧乏かって言われそうだから内緒だという。
後半は、「Sonzai」三浦さんボーカルと音声で中野さんボーカル。歌部分のテクノっぽさと間に入るリズムのハードロックっぽさのコントラストが面白くてNESSの魅力だなぁと思います。
最後の曲はまた「明星」だったのか。最初と同じとは気づかずでした。ノイズ音が大きくビョーと鳴る中でメンバーがはけていき、ずっと音が出てた。なぜ?と思ったら戻ってきたとき三浦さんが「アンコールの拍手をさせない斬新な方法」とか言ってた。この適当さっていうか三浦さんの遊んじゃう加減がいつも面白いNESSです。
アンコール曲入る前かな?三浦さんがNESS楽しいかー?ってメンバーに向かって言って、イエーイ!ってはしゃぐウッチーとあじゃんが可愛い。戸田さんはジャーンとギター弾く。
「Summer Folklore」ウッチーぴょんぴょんしたり揺れたりしてとってもキュートです。戸田さんのほうに行って揺れてみたり、三浦さんの横センターに出てみたり。
最後はオーケンを呼んで全員揃う。オーケンは最初手ぶらで、ギターもってきてくださいって頼むのになかなか出てこなくて「え、もってっちゃった?4本持ってきたのに〜」としょぼんとしてたが、1本戻ってきた。ギター調整しながらオーケンが、なまいきなんですけど今度番組の企画で僕のオリジナルギターを作るんですよって話をしました。三浦さんがこーんなの?(笑)と笑って高見沢さんの変形ギターみたいなのをジェスチャーしたり、ここに(ギターのボディ)OKENって大きく書きなよとかからかうと、オーケンは僕はさりげなくでいいんですーっていう感じで遠慮してました。
今度はエレキギターも弾けるようになりたいな。早弾きしてみたいのとオーケン、80年代に青春を過ごしたものとしては、レインボーのKill The Kingのソロが弾けるようになりたいっていう(笑)。昭和40年男の憧れですね。三浦さんが「橘高に教えてもらえばいいじゃん」とぽっと言うがオーケンそこは拾わなかった。
曲を始めようとするときに、あじゃんが「どっからでもはいってこいよー」って低い声を作って言うと、三浦さんが「それは太田のマネなの?(笑)」そうか!太田さんのマネだったんだ。そのいきさつをオーケンが解説する。リハの時に演奏してて、曲入りのときにギター鳴らしながら「どっからでも入れますよ〜」という事をよくやるけど、それで思い出したのが、昔よく太田さんがドラム叩きながら「どっからでも入ってこいよー」って言ってたのをマネしたという事でした。
というわけで?三浦さんがお客さんにも言わせて╲どっからでも入ってこいよー/何故にここで太田さんのマネを全員でするっていう展開に(笑)。
なんと最後のセッションは「メシ食うな」INU、町田町蔵さんの曲だ!これはレアでした。今度はオーケンは立って弾いてて、フォークではなくてパンクっぽさ、ニューウェーブっぽさが融合してとてもカッコいいです。
これだから、筋少周りのミュージシャンを追っていくのはやめられない。高円寺で、オーケンとウッチーが出会って過ごした青春時代、そこから広がった仲間たち、今へとずっと続いて行く流れを音楽の繋がりで感じられるのがとても楽しいです。そして今度は12月のケラさん記念ライブへと続き、NESSは来年3月のライブが決まったそうです。対バンがあるかどうかなど、詳細はまだ決まってないそうですが、また面白いライブを見せてくれることでしょう。
終わって外に出て看板を見たら、改めて「秋一番(コンサート)」てタイトルが付いてた今日のライブなのだけども、秋一番には何もふれてなかった(笑)。すごい寒かったし秋って感じがしなかったです。
【オーケンの高円寺フォークNESS村】
ヌイグルマー
生きてあげようかな
揉み毬
心の旅
時には娼婦のように
香菜、頭をよくしてあげよう
あのさぁ
ノゾミ・カナエ・タマエ
氷の世界
【NESS】
明星
Pavilion
Tree of Papers
Nesso
SneS
R33
Sonzai
明星(アンコール)
Summer Folklore
メシ喰うな!