筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

筋肉少女帯@LINE CUBE SHIBUYA

ベストセトリ!筋少デビュー33周年記念ライブSP

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2019年に渋谷公会堂が建て替えられて、初めての筋少ライブです。今回は1988年デビューして33周年記念というテーマ。
LINE CUBE SHIBUYAという名前になっているけれど、建物には渋谷公会堂の名前も書いてある。場所も元のところとは少しだけ移動してしまったが、ホール内は前よりも大きくなっていました。まだコロナウイルス感染対策ということで1席づつ開けての指定席で、完売でした。生配信もされました。
筋少がデビューした時代のバンドにとって、渋公はある意味特別なホールでした。デビューしてライブハウスから動員を増やすホールの次が日本青年館渋谷公会堂中野サンプラザ、そして武道館という。筋少がデビューして初めて渋公でやったのは、1989年8月17、18の2daysでした。
デビュー時のメンバーに三柴さんはいたけど、渋公の前には脱退されていて、おいちゃんとふーみんが加入した後です。それから何度も渋公ライブをやってきて、1988年7月31日の渋公で活動休止しました。

まだ感染防止対策で観客のコールはなく、去年同様ですがメンバーもファンもそれにだいぶ慣れて、十分に楽しんでいた様子です。物販のライトとタンバリンの光が一面に光って盛り上げます。
オーケンは昨日、来日公演中のキングクリムゾンの東京国際フォーラムに行ってきた話をして、それがまた今日のライブにとてもいい影響になりました。中高生の時に好きで見ていたバンドが、現在もまた見れるのはいいねと。筋少も私にとってそういうバンドです。
活動休止の時はそんなことありえなかった。なんらかの理由で続けていけなくなった、メンバーが脱退したり亡くなったり、続けられないバンドがたくさんある中で、こうして続けていかれてるのは奇跡だし幸運です。なによりも続けていきたいとメンバーと支えるスタッフさんたちの情熱があるからこそだと思います。感謝しかない。
オープニングBGMは新譜から「ロシアのサーカス団イカサママジシャン」新衣装のメンバーがやっと生で見れたー。すごくかっこいい。
1曲目はサンフランシスコ。前半は初期の曲からライブ定番の代表曲を。ドルバッキーは90年代からのド定番シングル曲。
最初のMC、デビュー33年でデビュー当時はお酒を一気してたんだよって今では信じられない。そりゃ若かったからね。今は体が冷える。キングクリムゾンのライブに行ったら、おじいさんおばあさんが入場列で受付をして寒い寒い(笑)ということで葛根湯を出して飲むというパフォーマンス。
次に「機械」もライブ定番の大人気曲。そしてオーケンが、筋少の核はこの曲だと思うとシリアスにコメントして「蜘蛛の糸」孤独を感じているけれども誰かと繋がりたい、自分だけの大事なものを持っている意志の強さみたいなのは、筋少を好きな自分と通じていると思う。次に「星座の名前は言えるかい」優しいおいちゃんシャッフル曲の代表。
デビューした筋少が一気に知名度を上げた、この人のおかげですと前振りをして「元祖高木ブー伝説」ライブ定番ではないけれど、要のシングル曲。メジャーリリースはエディ不在だけど、復活後は加わって最強になったと思う。すごくかっこいい。筋少がキングクリムゾンから影響を受けたプログレハードロックなのだと表している。
次のパートでは再始動後、すでに15年を迎えようとしていて多くの曲を出してる筋少から、えりすぐりの濃ゆい曲。「ハニートラップの恋」可愛いー!ふーみんがタンバリンでノリノリ。筋少流のGSサーフふう。「ゾンビリバー」めちゃくちゃすごいスラッシュメタルのテクと速さと楽しさとストーリーを持っている。リリース時ツアー以来にライブで聴けて嬉しい!よくぞやってくれました。
こんなに激しい曲をやってくれるサポート長谷川さんもありがとうございますとオーケンが感謝の言葉。さらに長谷川さんは、リハスタジオで車を車庫に入れられなくて困ってたら颯爽とやってきて車庫入れしてくれたので、パーキングもサポートしてくれるスーパードラマー。
オーケンを残してメンバー全員下がり、椅子に座って弾き語りパート。ダメ人間でジャンプするのは年々大変でしょうと、オーケンも大変、お客さんも見てると表情が苦しいって。なので今回は座って処理しましょうという。処理って(笑)代表曲であり復活後はフェスでも定番で、筋少といえばこの曲と言われるようになりました。だからオーケンは、ダメ人間聴きたいと思ってきた人はすいませんね、帰りにSpotifyで聴いてくださいだって(笑)それでダメ人間ジャンプのところだけをやる。さらにこの曲もさっと処理しましょうとメンバーを呼んで、アコースティック編成で印度化計画。ふーみんが今日はリハからオーケンに、歌うときに音程を気にするな、気合で歌うんだよとアドバイスしてたそうで、その熱意と勢いがロックだなと思います。コーラスを気合入れてやろうとオーケンが話して、お客さんが出せない分メンバーがレスポンス。そのままアコースティック編成で、筋少はいつもこういう気持ちでやっていますと「新人バンドのテーマ」をにこやかに。続けてオーケンが座ったままで新譜のラスト「お手柄サンシャイン」筋少は優しく温かいなと思う。

オーケンのあおりとイントロでお客さんがまた立ち上がる。定番中の定番「イワンのばか」でいっきに上がり、「オカルト」は久々、筋少はどれも1曲1曲が1本の映画のような、SFショートのような物語性で楽しませてくれる。そしてトリフィド、復活してリリースされた中で特にライブで要になる曲。最近ではFuture!リリースからのディオネアがそれにとって代わるくらいにテンションが上がる人気になったので、トリフィドを久々にやってくれたのは嬉しかった。
筋少はこれからも続けていきますと、オーケンが希望と意志をこめて言ってくれて、ファンは幸せだと思います。
「楽しいことしかない」で本編ラスト、少しのインターバルから、エディが静かに戻ってきてムーディーなピアノを弾けば、ん~とため息まじりの声が(笑)コアファンにはおなじみ、何年振りかのうっちーことユウ様オンステージ!客席のライトが緑になる。前にやったときと同じようにiPhoneの自動翻訳でフランス語とかロシア語を話して、「北極星の二人」ベストセトリにこれをもってくるのが筋少の楽しさ。うっちーよろめき。キャーと声を上げるところだけどできない。いつかまた声が出せるようになったらやってほしい。
ラストは釈迦!何年たってもパワフルで色褪せることありません。