「筋肉少女帯 2024ライブファイナル」
毎年年末恒例のワンマンライブ。開演前から筋少曲がBGMで、ファンで満杯のフロアが期待でいっぱい。病気やトラブルもなく無事にライブ開催できて本当によかった。
1曲目は今年の新曲「医者にオカルトを止められた男」でギターズの揃ったハンドクラップですぐに全体がライブ一体感となり、続いて「詩人オウムの世界」で往年のダークでハードで高度な演奏に痺れる。珍しくMCに入らず続いて始まったイントロの軽快なリズムに驚いた「レセプター」だ!かなり久々に聴けて嬉しい。かっこいい。
序盤だけでも筋少の活動期間から最新から90年代までの幅広さからまんべんなく選ばれている。
最初のオーケンMCで、今年も活動が可もなく不可もなく、ビックヒットを出すことはないが、こうして確実にソールドアウトするライブができて何より良かったと語る。でも来年もしTicTokなんかでVtuberがカバーしてヒットしちゃって紅白に出たりしたら、さいたまスーパーアリーナでライブやったらみんな来てくれるかー?みたいに嬉し気にもしも話をしてました。毎年こんなもしも話してるけど、長く活動してるとありえなくはないですものね。
今年は橘高さんがデビュー39周年、40周年を迎えたという話題も出して、筋少が活動再開した時にリリースした橘高さん作曲の「トリフィドの日が来ても二人だけは生きぬく」を、リキッドでは以前何度か聴いたけどしばらく無かったので、これも久しぶりでとても嬉しい。素晴らしい曲。そしてオーケンがこれも久々に歌うと言って「人間嫌いの歌」リリース当時のツアーも思い出す。
今年の活動を振り返るために、一覧が書かれた紙を持ってきたオーケンが読み上げながら話す。印象的なのは対バンで打首獄門同好会とやったときのセットリストが、印度とダメとブーと、ガチガチの代表曲ということで一同爆笑。マニアック曲なんかできないよ!保守的でなにが悪い~みたいに言うオーケン。初めて見たオーディエンスが多いところほど、盛り上げたいと思い鉄板曲が選ばれるのわかります。
ワンマンではなじみのコアファンが殆どなので、たくさんある曲からレア曲が選ばれて喜ばれるのも醍醐味で嬉しい。曲が多くて次いつライブでやるのか分からないのがいっぱいありすぎる。「ボーンインうぐいす谷」も演奏したけど、それもちょっと珍しくなってきた。昭和ムード歌謡みがある濃いロックサウンドも今の筋少曲の魅力だと思う。
往年のベテランロックバンドは、来日したときに代表曲を1ライブで2曲もやるらしい、という話題も。じゃあ筋少は印度を2回やる?日本の米を何度もやる修行みたいなライブやる?ファンもメンバーも修行、と橘高さんが話して笑う。
唐突にオーケンがはけて、おいちゃんがソロ曲「LIVE HOUSE」をみんな歌おうぜ!といってリキッドルームで歌詞をアレンジ、オーディエンスが合唱してほんわか楽しい雰囲気に。昭和のライブハウスの懐かしい感じ、現在また10代の若い子にも刺さる感じします。
オーケン戻ってきて「ソウルこっくりさん」これも昭和ソングのディスコ調がリリース当時は平成でださカッコイイのが現在も不変でカッコよさがある。
今年の出来事でオーケンが個人的に印象に残ったのが、出したエッセイ本のサイン会でファンに「ワダチ」は立って歌ってください、といわれた事だそうで、以前「ワダチ」を座って歌ったことから指摘されたようなのだが、それに対して今日はやらないけど次は必ず立って歌いますっていうのと、来年も今年と同様にやりたいけど、現在は1度のライブで17曲くらいなのが座って歌う曲を増やせば23曲くらい、LINEキューブホールなどでやりたい、といった話もありました。でもワダチは立ってやりますよということで。(笑)期待しています。
「Guru最終形」でぐっとダークで美しい世界観を広げて惹き込まれたあと、小休止を挟んでからの「ドンマイ酒場」でほっこりメンバー4人のかけあい。人生失敗でもドンマイ、生きてればそれだけでいい、っていうのにほろりと染みる。
本物の風鈴をメンバーそれぞれ手にしてチリンと鳴らし、「冬の風鈴」はこの時期にぴったり。しんみりしたあとに、「サンフランシスコ」でぐわっと上げてきて「50を過ぎたらバンドはアイドル」始まり方のオーケンの掛け声がアイドルやるぞっていう感じで毎度楽しい。歌ったあとに、この曲をさいたまスーパーアリーナでトロッコに乗って歌いたいと言って湧かせてました。
本編最後には「ディオネア・フューチャー」、アンコールではこれも定番で「釈迦」で今年最後のライブ納めでした。来年のワンマンライブが発表されてなかったのが意外でちょっと寂しいけれど、すでにイベント出演が決まっていて、ギターズの弾き語りツアーとうっちーの「かよきこ>>
「筋肉少女帯 2024ライブファイナル」