※記憶で書いているので、会話は正確ではないことをご了承下さい。
六本木のど真ん中にあるライブスペースで行われました。キャパは100人くらいでしょうか。天井が高く(2F分ぶち抜きぐらい)しゃれた感じのきれいな所でした。
ステージは少し高くて、白い幕がかかっています。
いつものSE(21世紀の〜)にのって幕が上がると、壁面の特大スクリーンにオープニング映像が流れました。ライブのオープニングを集めたものと、プロレスの呼び出しアナウンスでメンバー5人を紹介したものもありました。(これはいつかな?見た事がないので)これこれ、何度も見た筋少のライブの、その場に居た頃の自分に戻った気分に目頭が熱くなったりして。始まるぞ〜っていう感じで一番高揚感があがります。
タイトルの後、最後にテロップが「はじまり、はじまり」と出て笑いを誘います。
そして、本城・内田の両名が登場。今日は内田さん、Tシャツ重ね着姿です。本城さんは黒ジャージにジーンズで、二人ともシャープな感じの薄めのサングラスを着用。
「内田でーす」「本城でーす」「二人揃って、筋肉少女帯でーす!」というお笑い芸人風挨拶で開始です(笑)
今回も司会進行の市川さんを呼びだして、まずは筋少の大海賊vol.2の紹介を。今回のライナーノーツは、今まで出した筋少の全アルバムの解説を書かれたそうで、沢山書いたよ〜とのこと。(読みましたが本当にすごいボリュームです!)
vol.1の選曲は全国津々浦々のライブから選りすぐったそうですが、今回vol.2では東京のライブが多くなったそうです。
また今回も内田さん手作りのジャケット紹介パネルが出ました。内田さんの器用さに市川さんが感心して「まるで大道具さんだねー」と言ってました。実は、ライブのお馴染み“卒塔婆”も内田さんの手作りなんだとか。ライブの垂れ幕やノボリの文字も「先生」内田さんのものなんですね。
◎本城さん撮影・筋少プライベートビデオ、大公開!
1月に行われた大阪の大海賊サミットでは、ビデオがウケなかったらしく、市川さん含め3人ともがっかりしたとのこと(笑)大阪人はお笑いに厳しいからなのか?「やっぱり、今のテレビみたいにテロップが付かないとウケないのかなぁ〜?」と本城さん。悔しいので今回はまた新たに、前回はちょっとしんみりしてしまったから、今回はどっかんと笑わせよう!とがんばって作ったとのことで「テロップを入れてみました(笑)」そこまでするか〜!?さすが、本城さんです(笑)
最初のビデオはNHKの新日本記行ふうなオープニングと「心に残る筋少の風景」というサブタイトルで、楽屋やリハーサル中のメンバーの素顔が覗く映像でした。本城さん所蔵のプライベートビデオが多数発掘されたそうです。本当にお宝ビデオですねこれは。リハーサルでもライブと同じように本城さん回るんだ〜とか。かっこいい〜
楽屋では、オーケンがタイで買ってきたムエタイパンツをはいて、ムエタイの真似をして「あいや〜」とか言ってふざけてる時に、通りがかった太田さんに「なにやってんのー」とぼそっと言われて、オーケンしょぼんとするとか(笑)
そして目玉は橘高さんのメイク中映像。「ビデオとってるんじゃないよ〜」と変な声を出す橘高さんに、「クレヨンしんちゃんの真似らしい…」「似てない…」とテロップが!(爆笑)
今までメイク途中の橘高さんは発表NGだったそうで、今だから出せるって訳ですね(笑)本当にいいのか?と市川さんのツッコミもありましたが。
その市川さんも、武道館の時に内田さんにインタビューしている場面で登場してました。
ビデオの最後は「221B戦記」プロモビデオ撮影時に本城さんが撮ったもの。真夏のとても暑い日だったらしく、回りに何も無い倉庫での撮影中はみんなぐったり。しかし内田さんだけははりきっていて(暑さでやけくそ?)人の車を何台ものりまわしてはしゃいでおりました。
「遊んでいる…遊んでいる…」というテロップとともに終了。笑いに包まれた会場に、いやーやっぱりテロップ入るとウケが違うね〜と満足げな一同(笑)
本城さんによるとこのビデオは「「221B戦記」プロモビデオ撮影」と書いてあるけど、映っているメンバーは何故か橘高さんと遊ぶ内田さんだけという(笑)しかし、「ずっとその内田を撮っている君もどうかしてるよ(笑)」とつっこむ市川さん。そうですよね(笑)
そして、「君たちは何か好きなものを買ってくるとすぐ使うよね〜」と。本城さん、武道館のステージでもビデオ回してたんですね。「ちょうどその頃、買ったばかりで使いたくてしょうがなかったんだよ〜」とのこと。
内田さんも、デスクトップのMacをツアーに持ち出して「シムシティ」だけやってたという話題も出てきました(笑)
◎橘高さん、脱退時の心境を語る!
「3人寄ればなんとやら、4人寄れば、また新たな話も出るだろう」とのことで、本日のゲストを呼び出しました。橘高さんの登場です!
本城さんの頭を撫でて、内田さんの肩に触れてご挨拶します。筋少のステージと同じく、向かって左から本城さん、市川さんはオーケンポジション(笑)、内田さん、橘高さんの順番で椅子に座りました。
黒の膝下まで長いジャケットにブーツ、髪は肩より長い金髪で、メイクもしていて、ほとんど筋少の頃と印象変わりません。第一声が「君たち、ここはステージなんだよ、夢を売るんだよ、なんだねそのかっこは(笑)」なんて。きゃ〜橘高さんだ!橘高さんだよ〜(感涙)その喋りも、左手で髪をいじるくせもそのままで。何年か振りに見たので感激もひとしおでした。しかも、3人揃ってステージに並ぶのは、98年最後の渋公ライブ以来ですから。
最初は「最近どう?」と聞かれて、近況から。XYZ→Aで年間多数のライブを行い、今日もレコーディングを抜けてきたとか。「俺が一番働いているんだよー」って(笑)
続いて“大海賊”聞いた?との問いに、橘高さん「聞いたよ。音悪いね〜(苦笑)でもいいよ。ライン取りとモニタで聴くのとまた音が違うんだよね…」という感じの事を言っていて、やっぱり音にうるさい橘高さんらしいです。そんな所も嬉しくて。
そして、「あの時最後に話したのは大槻だったね。その前は内田から連絡があって」と、早くも脱退時の話題になって、ドキドキだ〜。会場は一瞬にして緊迫した雰囲気になりました。
「筋少に新しいギタリストを入れるけど、橘高はどうする?って言われて。え?それ俺どうすればいいの?(笑)」と戸惑って、じゃあ辞めるよと言ったら、その次にすぐ「(XYZと)対バンするのは大丈夫?」と言われたという。オーケンひどいなぁ、なんて身替わりの早さ(苦笑)
なんというか私の印象ですが、橘高さんは怒ってたという感じではなくて、“しょうがねえなぁ、大槻だからな”っていう諦めが、長年の付き合いならではの反応じゃないかと(笑)
それで橘高さんは、対バンやってもいいよ、とすぐ了解したということだったそうです。
そしてお互いのバンドで対バンして、去年「15周年だかなんだかの一貫で呼ばれた」と、のほほん学校のゲストに出られたそうです。
「大槻と何を話したの?」との問いに「SEXの話ししか。俺と大槻の共通の話題ってそこしかないもん。」はいはい、昔の豪遊伝ね(苦笑)「あと何だっけ…?」と殆ど思い出せない様子でした。(笑)
なるほどオーケンとは、そういう経緯だったのですね。内田さんが「大槻と橘高がケンカしたとか、橘高の遅刻が原因だとかネットで噂が流れたけど、別にケンカじゃないんだよね」という話をすると、
「そりゃ12時間遅刻してたけど。やっぱり俺が悪者なのかよ(笑)」と冗談めいて話してました。さらっとオーケンとの話をする橘高さんに、本城さんが「ああー。今まで俺達が避けて通ってた話題を君が全て言っちゃったよ〜」市川さん含め3人とも慎重に言葉を選んでたのにね(笑)
「やっぱりいつも俺が悪者かよ!(笑)」橘高さん投げやりです。でも、こうして橘高さんが話してくれたことで、二人とも「いや、これでまた話せるから」と肩の力が抜けたようです。市川さんも「被害妄想はもういいから(笑)」と橘高さんをなだめてました。
オーケンはこの日、大阪でトークイベントだったそうです。市川さんが「そっちがわの人は向こうにいってると思うけど、ここにもいるからね、そっちがわの人間が(笑)スパイがね。」と、今回、“こっちがわなのか、そっちがわなのか。”という話が頻発してました(笑)「俺はそっち側でもこっち側でもないぞー」橘高さん、中立ですね(笑)市川さんはこっち側ということで。「太田組っていうのもあるよね?」うーん、それは少ないんじゃないかな?
そして、今まで分からなかった太田さんの話もちょっとだけ具体的に出ました!
橘高さんの所に、最近太田さんから電話があったそうです。「おー最近どう?」と低い声を作り、太田さんの真似してます。(笑)
「最近どう?って俺は色々忙しく活動しているっていうの、君こそどうなのよって(笑)」そうですよね。太田さんこそ最近どうしてるのか分からないじゃないですか〜。橘高さんの所へ連絡したのも、これという用事ではなかったそうです。それだけでも、なんだかとても嬉しいですね。
その時橘高さんが、「本城と内田がCD出すって聞いた?」と聞いたら、「「え、出すの?」って言われたから、「内田から連絡あると思うよ」ってフォローしといたから。(笑)」さすが橘高さんらしい気づかいようで。内田さんが「すまん、なかなかできなくて」と申し訳なさそうでした。その後内田さんから連絡したのかな。
内田さんは、XYZ→Aのライブにゲスト参加されたそうです。橘高ちゃん祭り、じゃなくて(笑)橘高プロデュースの日というのがあって、その時に内田さんを呼んで「ブラック菩薩」と筋少のコピーをやったとのこと。ファンキーさんが「太田君はすごいなー、ずっとこんな大変なドラムを叩いてたのか」と言ったそうですが、筋少ではライブで橘高メタル曲7連発なんてしないから(笑)
その当時、本城さんも呼ぶつもりだったそうですが、「おいちゃんは?って聞いたら、今はライブをできるような状態じゃないって言われて。入院したって言われて、何で入院したのかって、聞けないじゃない。」
で、何で入院したの?(笑)と改めて確認すると、
「内田とクレイジーマックスを作った時に、煙草を吸い過ぎて咽がつまったの。」
「そうかーみんな知ってるんだよね。ごめんね、俺だけ知らなくて。」
客席に向けて謝る橘高さん、可愛いです〜。私はあの頃のときめきが蘇りましたよ。
◎筋少ちゃん祭りビデオ大放出&裏話
続いてのビデオは、今は無きパワステで何度も行われた「筋少ちゃん祭り」のライブから、“メンバー自身が遊びでやる出し物で、一番バカなもの”を集めたとのことです。
「プロジェクトX筋少〜男達の挑戦〜」という感じのサブタイトルで、プロジェクトXふうのオープニング映像からもう爆笑につぐ爆笑。笑いっぱなしでした。そのセンスと本城さんの仕事っぷりに感動です!
まずはパートチェンジ。これはメンバーが自分と違うパートをやるもので、みんなボーカルやりたくなかったから秦野さんに押し付けて、最初は嫌々やっていた秦野さんも、2回目からはノリノリだったそうな。
次に、橘高&本城コンビのカラオケ集!これが再び見れる日が来るとは〜マジ見たかったです!(笑)最初にチェッカーズの「ジュリアに傷心」でチェックのスーツを着てて振り付けもバッチリ。これにウケて味をしめたのか、次の筋少ちゃん祭りでは男女デュエット曲で登場、カラミもバッチリ(笑)ミニスカ女装の橘高さん、実はこの時着たスーツは奥さんのもので、後ろのチャックが開いてたとか。市川さんがこの女装は誰?と聞くと「工藤静香でーす」出たぞモノマネ!これは工藤静香&石橋貴明の当時流行ったデュエット曲なんですね。
そしてパフィーで「これが私の生きる道」スタジャンにジーンズ、髪を二つにしばってて可愛かったですね。市川さんも思わず「可愛いなー」と言ってました。しかし、二人同じ服装なのに、橘高さんはだぼっとした服に違和感があると言われてます(笑)
そもそも、カラオケはシークレットライブの出し物で、一人づつ好きな曲を歌ったのが最初だったのですね。当時メンバーの間で大流行りで、カラオケボックスで歌い過ぎて、翌日ライブで声が出なくなった事もあったそうです(笑)
「今だったら、ケミストリーとかモーニング娘とかになるんだろうな〜」と本城さん。やる気だね?やりたいんだね?(笑)橘高さんも乗り気と見ましたよ〜。ぜひ、実現させて欲しいですね。タンポポかミニモニでぜひ!(す、すいません)
最後は、ダンスのリハーサル風景映像が…これは〜(笑)いつかのオープニングでバブルガムの「Won't Be Long」を流して全員踊ったという。しかもお揃いの銀のジャンパーを着て。テロップもでかでかと「ついに、全員踊り出す」と(笑)振り付けは秦野先生が付けたそうで、ノリノリだ〜。太田さんもかなりノリノリじゃないですか。内田さんはへろへろです(笑)あの時は、演奏のリハよりダンスのほうが真剣にやってたんだそうです。
◎筋少LOVE!(by内田)
筋少ちゃん祭りの映像を見直した本城さんの感想は、「そういえば、橘高がいつも中心にいるんだよね。一番楽しんでいたんじゃない?」すごくイキイキしてましたよね。
現在のバンド、XYZのネーミングがXYZ→Aに変更になったのは、海外で同名の別のバンドが登録商標されてたらしく、変更しろと言われたからなんだそうです。「なんでか分かる?」本城さんと市川さんが首をかしげます。「(メンバーが前のバンドで)みんなZまでいったからまたtoAと、初心に戻るってことなんだよ。パフィーがZで(笑)」「チェッカーズがXあたりか(笑)」カラオケでXYZなんですか?(笑)そんなサービス精神旺盛でお客さんを楽しませることが好きなところが、やっぱり橘高さんらしいです。
筋少っていうバンドは、作品とライブが上手くてカッコイイだけじゃなくて、ここまでやるか?!って程にお客さんを楽しませようとするんですよね。そこが何より筋少の魅力で凄い所だと思います。
二枚目のメタルバンドにいた橘高さんが、何故筋少に入ってZまで行きつくようになったのか(笑)ってところを、市川さんが改めて「橘高はいつから迎合するようになったの?」と聞きました。
「どうやってそういうキャラクターになったの?」
「キャラクターっていうなー(笑)」
筋少に入ったばかりの時、今まで三柴さんがキノコパワーの間奏でピアノを弾いてたところを、ギターソロを激弾きするようにしたのだが、ライブでやるとどうしてもオーケンがウケを取ろうと何かしらする(ヌンチャク回すとか)のが嫌で、止めてくれと言ったそうです。その時オーケンは素直に分かったといってやめたが、その後言い過ぎたなと思っていたけど、しばらく経ったある日、オーケンにファンから長いヘビのぬいぐるみが贈られてきたのを見て、橘高さんから“あそこで振ったら?”と言ったんだそうです。
「それを振り回す大槻を隣で見て、良かったなぁーって思った。それからだね。」
ヘビのぬいぐるみ、よく印象に残ってます。ああ、あのヘビにはそんなエピソードがあったのですね〜。市川さんも「今日一番いい話じゃないか!(笑)」と感動してました。
現在は、全員オーケンとの連絡が途絶えてるそうです。実はまだ、大海賊vol.1をオーケンに渡せてないとか…?(笑)
「障害があって、渡せて無いんだよ。ロフトプラスワンに置いてきちゃおうか。」と内田さん。そんな回りくどいことしてないで、と市川さんが「近所なんだから直接渡せばいいじゃん(笑)」「あ、そうか。」とはいっても、まだ難しいみたいですね。
「大槻と通じる空気みたいなのが無くなったな」という市川さんは、去年の夏にオリコンで対談したっきりで、会う繋がりがないそうです。
内田さんが「全日みたいに、みんなでのほほん学校に乗り込んで、『筋少LOVE!』とかやろうか」と挑発的な発言も!本城さんも嬉しそう。「“タイムリーレコード”ってバスで乗り付けてね(笑)」(最近、プロレスで全日選手が多数バスでやってきて、ゼロワンのリングに乗り込んだらしいです)
市川さんも「俺も一緒なのか?(笑)」そうです。もうこっち側ですから(笑)
今度ののほほん学校はいつ?と聞いて、真剣に検討しはじめてましたし、いつかやるかも?ぜひ私もその場に立ち会いたいです(笑)
◎市川さん、崩れ落ちる!(笑)
続いてのビデオは、オーケンの長いMCから少しということで、「ステーシーの美術」が発売される前のパワステで、当時市川さんが編集長だった「音楽と人」で筋少が表紙になった!という話題を出して「俺たちもまだまだいけるんだよ!」と話すオーケン。…これはアレだな〜(笑)思い出しました。端で座ってスクリーンを見ていた市川さん、椅子から転げ落ちてる〜!(爆笑)
これは、載った本が送られてきたのを見たら、「ステーシーの“芸”術」と2度も間違えられていたというオチで、全員顰蹙、市川さん出てこーい!というものでした。しかし市川さんはその時海外に行ってたそうで、「市川さん大変です!」と部下から国際電話があったらしいです(笑)
ビデオはそこだけで終り。本城さんは、市川さんに見せる為だけに作ったんだそうです(笑)でも「これねー、ここで終りじゃなくて、まだまだ続くから。」ライブ開始から30分経っても、まだ2曲目始まってないこともざらなので(笑)市川さんはいつも遅れて行っていたんだそうです。
◎ツアー先の打ち上げ飲み話
打ち上げがあっても、当初は内田さんはあまり飲んでなくて、お茶漬けをさらさらって食べて、すぐ帰ってたんだそうです。そしてホテルで軍艦とかの写真を見て過ごしてたとか。ツアーで何日も家を開けるので「一人のオタクな空間がないとだめだったのね。」とのことです。そんな内田さんもその後マンガ(美味しんぼ)に影響されて、“日本人なら日本酒を飲まねば”とどんどん飲んでいたそうですが、一年で飽きちゃったんだそうな。
飲むと内田さんと橘高さんは地蔵になるけれど、反対に本城さんは暴れるらしくて、一度、長い机を料理が全部載ったままでいっぺんにひっくり返した事があったそうです。ツアーで2ヶ月禁酒してて、最後に勧められて飲んだらいっぺんに来てしまったとか。みんな酔いが醒めちゃって、タクシー呼ばれて「本城さん帰って下さい」と返されてしまったそうです。
本城さんの所蔵アルバムで筋少メンバーの写真は、8割は飲みの席での写真だったそうで、酔っぱらいばかりでとてもここでは見せられない写真ばかりだったとか(笑)
市川さんが一度どこかのバンド(?)で飲み会でビデオ回そうよって事になったけど、「あれはやめたほうがいい(笑)」と言っていました。
「飲むと、俺とおいちゃんがキスしてたよね。」橘高さん、さらっとそんなすごい事言うし(苦笑)
「写真でも残ってるよ〜(笑)」本城さんもー(笑)
市川さんは橘高さんと一緒に酒のみで、さみしんぼバンドマンの集う店というのがあったらしく、故HIDEさんなども飲み仲間だったそうです。明け方にバクチクの今井さんの家に二人で襲撃してたなんて事もあったとか。
「そこをおいちゃんが後ろでビデオ回してたりしてね。」
それ面白すぎます(笑)いつ橘高さんの後ろでビデオ回すか分からない本城さん、という。「そしたら俺いつもビクビクしてるよー」と反応するところも橘高さんらしいなと思いました。
◎今夜限りの橘高さん再加入!
爆笑続きのトークもまだ話し足りない様子でしたが、そろそろお待ちかねのライブです!
「…橘高くん、筋肉少女帯に入らないかい?」
内田さんの言葉に、場内拍手喝采です!この日限りの再加入ということで、3人メンバーで題して「トリオ・ザ・筋肉」(内田さん命名)
椅子に座りアコースティック形式で、演奏の合間にトークもまじえてホノボノと進みました。
最初は「3人なのでインストゥルメンタルから」と、「猫のテブクロ」の最初の曲「星と黒ネコ」続いて、「サーカス団パノラマ島に帰る」から「サーカスが来た日」「航海の日」の2曲。もともと三柴さんのいた最初の2枚のアルバムは、ピアノソロから始まっていたという流れから、本城&橘高の加入後にもギターのみの曲を入れていたんですね。
そして、そろそろベースを弾きたいな、と内田さんの唯一のボーカル曲「北極星の二人」です!カラオケに入っているらしくて、先日幼馴染みと会った時に「君の曲があるよ」と歌わされたそうな(笑)いや〜内田さんのボーカル、しびれます〜。
気持ちよさそうに歌った内田さん、続いては同じく自分の曲で「山と渓谷」これはオーケンがステージでカラオケで歌って、トチってたなぁ…。内田さんは、ベースを外して歌に専念してました。カッコイイじゃないですか!この歌は、旧友に再会するという内容の詩なので、その詩を橘高さんに当てはめて、歌を歌うという所をギターを弾くという風に変えてました。そして歌いながら手を向けて橘高さんを見つめるウッチーに、なんだかじーんときてしまいました。そういえば、筋少って別れと再会の詩がけっこう多いんだよなぁ〜と考えたりしました。まさか筋少の歌が、こうして今バラバラになったのを重ね合わせてしまうなんて、思いもしませんでした。
続いては、これまではライブでやったことがある曲だけど、次はライブで初演奏の曲を。とのことで、本城さんの曲で「お散歩ネコちゃん若き二人の恋結ぶ」を本城さんがボーカルを取りました。「これ、大槻の詩じゃないんだね」そういえば、そうなんですね。久々に聴いた本城さんの歌声は素敵でした!嬉しかったです〜。
そして、それぞれ自分の曲を自分で歌うということで、今度は橘高さんが「青ヒゲの兄弟の店」を。これは水戸さんの詩ですね。元は水戸さんとオーケンのデュオで、水戸さんが居ない時は本城さんとでしたが、今回はオーケンパートを橘高さんが歌いました。「のほほん学校」に橘高さんがゲストで出た時に、この歌を歌ったんだとか。
「どっちのパートもやったのって俺だけだね。」とのこと。歌うのは難しいらしく、とても緊張する橘高さん。本城さんに「ちょっと歌ってみて」と頼んで先に歌わせたりして(笑)「そろそろいい?」と言う本城さんに、うるうるした目で訴えかける橘高さんが、すごく可愛いです〜(笑)
でも、やっぱり難しくてはじめの少しだけが歌えませんでした。止まりそうになりながらも、なんとかその後は上手く続けました。本城&橘高の初のデュオが聞けて感激でした!二人顔を見合わせて、とっても楽しそうに弾く二人の姿を見てると本当に嬉しくて、やっぱり最高のツインギターだよ!って思いましたね。
そんな二人を真ん中で見ていた内田さん、こんな事を言ってました。「実は前から思ってたんだけど…、ギターという同じパート同士ならではの会話があるでしょ。リハーサルとかで、おいちゃんと橘高がにこにこと嬉しそうにしていて、そこで心地のいい疎外感が(笑)一人で弾いてて、太田は黙々とチューニングしてるし、大槻はいないし(笑)」
内田さんが、そんな風に感じてたなんて意外だった〜。でもすごく微笑ましくて嬉しかったです。水戸さんと一緒の時とはまた雰囲気ががらっと変わるのですね。やっぱり、筋少メンバー同士ならではの空気があるなと思いました。
最後の曲は、ノリノリで!ということで、なんと「俺の罪」を内田さんが歌いました。今にも立ち上がりそうな勢いで、会場も手を叩いて体を揺らしてましたー。ここにいるみんなが筋少LOVEなんだな〜って感じて、本当に幸せな空間でしたね。
そしてライブの最後は、内田さんから橘高さんへ「じゃあそういうことで、君はクビだ!(笑)」「一度ならず二度までも!(笑)」
その切り返しはさすが橘高さん、さすが筋少です。3人ともめっちゃ笑顔で。ああ、やっぱり好きですよ〜。
これで「大海賊サミット」の企画はひとまず終了とのことですが、またやる気まんまんの一同でした。「次は誰を呼ぼうか?三柴くんから?(笑)」急に直行できないらしい(笑)「回り回って外側から〜」と、みのすけさんとか、秦野君とか、なんて。そりゃないわ〜。時間かかってもいいので、いつか元メンバーとの再会をぜひ実現させて欲しいですね。
一度下がった後に、今日の為に本城さんが作った筋少Tシャツを二人が着て登場しました。今年は、また筋少の二人として、新たに何かをやろうと思っていると本城さんから話がありました。「まだ何も考えてないけど」とのことですが、期待して待ってます。
最後の御挨拶は“いつものアレを”と内田さんが一歩前に出て、「元気ですかー!世界平和を願って、…大槻との平和も(笑)」とちょっと小声で。おおっ!と湧きましたよ。そしてダー!と締めくくり、名残り惜しくも終了しました。
やっぱり筋少は、私の一番好きなバンドなんだな〜と改めて感じました。市川さんのライナーノーツを読んで、市川さんも筋少LOVEなんだなって思って嬉しかった(笑)
なんとなく、その延長線上に新しい「筋少ちゃん祭り」の姿が見えてきたような気がしました。