筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

クラブチッタ川崎「キラキラと輝くものTOUR」

ニューアルバム「キラキラと輝くもの」のツアー初日です。今回幸運なことに、ひとケタ代のチケットが手に入り、久しぶりに前列のほうへ。しかも最前は何年ぶりかですね。前回リキッドルームでは橘高側だったので、今回は本城側をキープ。開演までかなり時間があって、これがつらいんですよね。しかしっ、開演したらこれがまたつらい(笑)
筋少スタンディングライブの観客のすごさは、今右に出るバンドはないとの噂、らしいです。そうですね、観客がこれだけのパワーで、それが何年も変わらないというのはすごいことだと思います。私が知っている限りで5、6年前くらいからこのパワーは変わらないですね。それが今でも、しかも新曲でこの盛り上がりですから、参加していながらも関心します。どれだけすごいかというと、前後左右から思いっきり押されて体は痛いわ、手を上げて降ったりするからぶつかるわ、曲に合わせてゆれるので、いやおうがなしに動かされます(笑)。汗が出まくって、体力をめっちゃ消耗します。しかし楽しいんですね。こないだのリキッドルームでは、私はライブ後に唇の湿疹が半年直らなかったのが、今回はライブ後に口内炎大発生&親知らずの歯茎がはれて、来年親知らずを抜かなくてはならない事態になり、大変でした(笑)。ライブ中はきついよーと思いつつも、この最前列をキープせねばと終始必死になっておりました。やっぱり最前列は最高!でしたね。これこそ筋少ライブの醍醐味です。

最初は、来年1月にシングルカットされる新曲の「小さな恋のメロディ」から始まりました。アルバム発売前に、秋の学園祭で披露されていた頃からすでに大好評でしたので、今回はもうお客さんはずっと前からの定番曲のごとくのっていましたね。
次は、これもニューアルバムから「機械」です。初めて披露された曲とはいえ、覚えやすくてとってもいいメロディの曲なので、お客さんもみんな最初からのりのりです。想像通りの盛り上がりです。続いて「僕の歌を総て君にやる」で、新曲3曲立て続けでライブの流れをつかんだ様子です。大槻さんの衣装は新しいもののようで、黒っぽいマントに、両肩にバンドのようなものが付いていて、胸のところに一眼レフのカメラのレンズがぶらさがっています。かっこいいです。(この衣装、今度の新曲が使われるアニメの主人公のコスプレらしい)
そして、今日最初のオーケンのMCは、開口1番、「俺がよめさん欲しい欲しいと言っているのが、みんなそんなにおかしいかーっ!!」…という自虐ギャグ(失笑)橘高さん結婚式から、まだひきずっているらしいです。あーあ、そんなに言うこともないのに(笑)
そして、今日のテーマは「今年のうさを晴らせ!」と年末ならではのMCですね。
こうやって大槻さんがしゃべっている間、本城さんがギターをはずしててぶらの状態に。すかさず大槻さんが「この男、ギターをもたずして念カでギターをひく!そして橘高は...いなーい。」(笑)橘高さん、準備中で後ろにまわっています。ちょっともたついてしまって、本城さんがすこしてもちぶたさになっていましたが、本城さんがてぶらになったといえば!久しぶりにこの曲がでました「イタコLOVE」です!いまやこの曲は本城さんが主役といってもいいでしょう。マイクを手に、ステージをかけまわってオーケンと一緒に歌います。そしてマイクを投げて(そでに)ギターを持ち弾いて、またギターを投げてマイクを持ち、というアクションです。とにかくカッコイイ。お客さんもより一層激しく動きます。それに追いうちをかけるかのように、次の曲は「これでいいのだ」です!フロントのメンバーが動きまくります。ドラムも派手になって、これぞ筋少の真骨頂という感じ。橘高さんがギター回します!これを見るとほんとに嬉しいですね。痛くても腕を何度もふりあげてしまいます。
間奏のところで、おなじみオーケンの着替えです(笑)うまく着替えられずにあたふたしながら、「イエーイ!てきとうに盛り上がってて〜」と言っています。そのあいだに着替えを手伝っている、空手着姿のサブマネージャーまいちクンがヌンチャクを披露します。カッコイイぞ(^^)

次の曲に行く前のMCで、大槻さんがお客さんと各メンバーに「もりあがってる?」と聞きます。橘高さん、本城さんはちょっとかったるそうに答え(笑)内田さんは「イエーイ!」と両手を上げていつものように答えます。そして「太田、もりあがってる?」と聞きスポットライトが太田さんに向くのに、太田さん、下向いて何かしてます(笑)「太田が俺を見てくれなかったー!ネジまわしてたー。」オーケン、さみしそうにすねる(笑)どうやら、ドラムの調整をしていたようです。でもういちど「太田、もりあがってる?」と聞くと、今度は乗り出してピースで答えた太田さんでした(^^)
続く曲は、新曲の「そして人生は続く」会場がほんわかムードに包まれます。そして「イワンのばか」です。出ました!メタル定番曲です。これは久しぶりです。もうイントロのドラムの音から会場は嬉しい歓声と興奮のるつぼと化します。聴き慣れたと思いつつも、やっぱりいつ見てもライブはいいですね。めちゃくちゃ熱くなれます。

思いきりストレス発散!した後は、メンバーが一度そでに降りて、アコースティックバージョンに交換です。その間、オーケンが長めのMCへ。「おぃちやんどう?(オーケンに向かってなにか話す本城さん)マイク使えよー。(笑)」本城さん、あいかわらずマイクを通して話すのが苦手なようです(笑)
「今年はウルフルズがブしイクして、真心が、エレカシがブレイクした。これは今まで業界で高い評価を受けながら、セールスはそれほどでもなかったバンドだ。とすると、次は筋少じゃねーか?来年は、筋少が大ブレーイク!するぞ。」とオーケン。なるほど、おおー!と歓声をあげつつも、ちょっと不安な様子が伺える観客の反応(失笑)「…思い浮かべてみろ…筋少ブレイクのビジョンが思いうかぶか?」と、オーケンが観客に問いかけると、「ボーカルが整形する!」場内爆失笑(笑)若干あきれつつも、オーケン「本心はちがうだろ。整形じゃなくて、ボーカルが植毛するだろ〜!(失笑)」またしても自虐ギャグな… (^_^; それは皆、あえて言わないでいたのに…(笑)
それから、今年結婚式を無事終えた橘高さんに話をふります。「橘高今年はどぅだった?」橘高「いろいろありました。」大槻「披露宴4時間も、最後にうううってなってさぁ『(橘高さんが挨拶をするまねをする)今日はみんなありがとう〜ううう』」橘高さん、てれてます(笑)「みんな感動しただろ?」大槻「そのあとに出てきた(橘高さんの)お父さんが…『(まねをする)え、え〜、みみみみみなさま、ほほほ本日は、どどどっどうもあああありがとうございました〜』って頭にマイクをボンってぶつけてさ(笑)みんな笑いをこらえてたよ。あれは笑っていい所だったのか?」橘高「いや、あれはネタだったんだよ。うちの父は関西人だよ!そこで笑ってもらわなきゃ」…そうだったのか?!本当なのか?(笑)

そして、最近恒例となった、アコースティックコーナーに入ります。ギター二人が椅子に座り、オーケンは譜面台を出してきて歌います。「この曲は久しぶリにやります。うっとりもいいでしょ?」と始まったのが「愛のためいき」です。この曲、アルバムでオーケンが二役となって会話するような歌なのですが、ライブでやると、観客がみな、女の子役をアルバムどおり歌ってる(笑)しかもタイミング良くきっちりと。そういう私ものりのりで歌ってましたが、あまりにも合いすぎていておかしかった(笑)。なにもそこまで、という位。演奏しているメンバーも少し驚きの様子。まさにあうんの呼吸なのか?
次に「冬の風鈴」前回オーケンソロで披露されましたが、筋少メンバーでやるのは初めてなんですね。アコースティックコーナーの最後は「生きてあげようかな」です。名曲中の名曲ですよね、この曲も久しぶりで嬉しいです。うっとりと聴かせます。

さて後半は、筋少ちょっといい話なMCから入りました。「チープトリックがこないだ来日したんだけども、(大槻)ソロでカバーをやったでしょ。それを聴いてくれて、ライブの前座に出ないかって言われたんだよ!すごいでしょ。だけどそれは実現されなかったんだよ、橘高がリハにおくれてきたからだよー!」会場、ブーイングの嵐!(笑)マジにあやまる橘高さん。「小林旭やれー!」とオーケン。なぜ小林旭?と思うやいなや、ものまねを始める橘高さん「熱き心に」を…(爆笑!)一番ウケさせていただきました。ますますはまってしまう橘高さんだったが、やっぱりこれだから橘高さん、大好きですねー。
そして、「チープトリックの人間特効に、筋少は使われるん予定だったんだよ。筋少は、金がなーい。逆XJAPANなんだよ!マグネシウムはあるのかー!」逆X…会場失笑。思わずステージを見渡してしまった私。特に飾りもなにもなく、ただステージ照明があるのみ…(^^;「金がなくなると、ライブに人間特効(ゲストやエキストラ?を出す事のようだ)を使うようになるんだよ。チープトリックはむこうの筋少なんだよ。金がなーぃ。(笑)」そうだったのか…(笑) オーケン、MC止まりません。「じゃあ、チープトリックを筋少の前座にってのはどう?『(外人しゃべり調に歌いだす)ひなたぼっこじいさんは〜…』って」それ、おかしいです(笑)なぜにチープトリックが「じーさんはいい塩梅」を歌うのだ?そして、「チープトリックだったら(前座に)行った?」とメンバーに問いかけるオーケン。少々あきれ顔でうなずく一同。「じゃ、キッスなら行く?スコーピオンズなら?橘高どう?」「あー、なんだか涙出てきちゃったよー」と涙ぐんでしまう橘高さんでした。(^^)
さて、そこから話が展開し、筋少を始めて見にきた人でも盛り上がるような曲を…という話になり、「一見さんでもワーツともりあがるチープなトリックだぜー!」とアジるオーケン。そこでいきなり内田さんが出てきて「一見さんも盛り上がる…一弦ベース!!」と取り出すは一弦ベースなるもの。なんだか細長い板に弦が一本だけ張ってあるもののようです。そして右手には長い棒を持っています。しかし、強引な展開とシャレ…(笑)内田さんが、その棒でゴリゴリブリブリグイングインと叩きだすと、次の曲が始まりました。聴きなれないイントロ?と思ったら、「ゴーゴー蟲娘」だったのでした!これは、かなり前のシングルのカップリング曲だったので、カルトと言えるでしょう。ライブでも以前1度聴いたか聴かないか、といった感じです。しかし、お客さんはすごいもりあがりです。喜々としてモンキーダンスしてます。歌ってます。さすがですね。もちろん私もニコニコです。
そして次は、新曲「サーチライト」が始まりました。この曲はアルバムでも10分近くという大作。ライブでどうなるのかと楽しみにしていましたが…もうイントロからしてすごいです!カッコイイ!いきなり宮崎マヒトさんがバイクに乗って登場します。やぶれたGパンにGジャン、右ひざと頭に赤いバンダナを巻いてます。バイクをステージに置いたまま降りて、そのままマイクを手にコーラスで参加。ステージを歩きまわって、手ぶり身振りでアピールです。カッコイイです!アクション映画から出てきたようです。そしてステージに本当の大きなサーチライトが付けられて、オーケンが動かして会場を照らします。ステージの照明全体もサーチライト風になりあたかも天にむかって照らすかのように動きます。メンバー全員、すごいテンションを感じます。そして観客も、あおられるかのように動き、かけ声を合唱します。始めてやった曲なのに、この盛り上がりと一体感はなに?と思うくらいすごかったです。まだ見ていない方は、これからのツアーで一度体験して欲しいと思います。とにかくいいです。
その興奮がさめやらないまま、すかさず次の曲が始まります「サンフランシスコ」です!これはもう動かないわけにはいかないでしょう。会場すごい熱気です。ぐいぐいと引っぱられていきます。そして、最後の曲は「星座の名前は言えるかい」でしめくくります。最近この曲が最後に使われることが多くなりましたね。さわやかなイントロがすがすがしいです。
退場時、大槻さん。腰を痛そうに抑えてふらふらと歩くところ、太田さんがが後ろからもむ風景が(笑)「腰痛いよねー。」とオーケン(笑)もうじいさんのよーです。

アンコールで出てきたオーケン「そういえば、今日(ビール)一気なかったよー」そういえばたしかになかった…。気がつかなかったですね。でも、今日は一気を忘れるほど盛り上がってたってことじゃないかな、と思います。お約束の一気もいいけど、なくてもこれだけ盛り上がるんですから。いいじゃないですか。ということで、今日は最後までやりませんでした。
メンバー紹介で一人づつ出てきて、みんなそれぞれおそろいのブレスレットをしてます。これはアルバムのキャンペーン用のようですね。ピンクや緑の蛍光色の太いブレスレットで、電飾がついてちかちか光ってます。みんな嬉しそうに付けてます(笑)太田さんなんか紙止めに使っていて、会場から「かわいいー」の声が。それをそれぞれ会場に投げます。
「来年もよろしくねm(_ _)m」とぺこっと挨拶するオーケン。そして「とーしーのは一じめーの…」と「一月一日」(というタイトルだったと思うのですが…)を歌いはじめると、会場が大合唱に(笑)
アンコールは「釈迦」でもう一度盛り上げて、最後は「トゥルーロマンス」会場が一体になってにこにこと歌って、終わりました。筋少のみなさん、一年間おつかれさまでした!これからのツアーにとても期待が持てる初日でした。
筋少、きっと97年はブレイクしますよ(笑)いや、きっと。ブレイクして欲しいなあ。

(おまけ)
オーケンが「今年はいいことが何もなかった…いや!今年はいいことが2つもあったじゃないか!それは何だ?」と観客に問いかけました。私はそのとき「アルバムが2枚でた…(だんだん声が小さくなる)」と言ったのだったが、会場はシーン…となっていた(笑)正解は、やはり「筋少のアルバムが2枚も出たじゃないか」ということで、何もひねりがないがそのまま正解だったのでした〜。よかったよかったー。