筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

筋肉少女帯@O-EAST


筋少2枚組ダブルジャケット
1枚目「レア過ぎ盤、、、鉄道少年の飼い犬はペテンその他」

4月の2日間限定ライブ、1日目はライブで今まで演奏したことがない超レア曲に挑戦するという主旨で、事前に予定曲の一部が発表されていました。
特に「ペテン」は、音源ではゲストコーラス大人数の声が入っているので、それをライブで再現するにはオーディエンスが覚えて歌わないとスカスカになってしまうから、「覚えてきてね」と作曲者であるおいちゃんが、のほほん学校の時にお願いされたので、ファンの皆は事前に歌詞を読んで覚える予習をしてきた様子です。
発表されたレア曲は6曲、その他の曲はどうなるのか、ライブで演奏することがあまりない曲でのセットリストなのかな?と思っていたのですが、蓋をあけてみたらレア曲に定番曲を取り混ぜて、でもワンマンらしくファンを喜ばせるような曲を取り揃えてきました。
初チャレンジもあったし、特にオーケンが歌えるのかっていう(笑)ハラハラ感、緊張感がありつつも、筋少は凄いと思ったのは、ただ音源をライブで再現するだけでなく、ライブでの盛り上げ方、お客さんを惹き付けるパフォーマンスを盛り込んできて、それに瞬時に応じる筋少ファンという阿吽の呼吸的な感じがありました。
復活後、現在のライブメンバーでほぼ固定して毎年コンスタントに続けてきて、新しいファンも次々と入ってきて、長年のキャリアを積んだ高い技術力の上に、ファンとの信頼感があるから、定番曲もレア曲も同じように盛り上がっていたのだなと思います。
長い年月でとても多くの曲が筋少にはありますが、そのどれも全てを改めて見直して、捨て曲にせず大事にしている筋少メンバーが大好きです。ライブで新たな魅力を吹き込む場面に一緒に居られて、とても幸せでした。

感想をざっと書きます。MCなどは正確には覚えていないので、だいたい私が受けた印象になります。
オーケンが黒い大門風サングラスで、エディがさらにいかつい黒い長ランみたいな詰め襟できてめっちゃ迫力あってカッコイイイ!いつものかき回しからメンバーが動きだして、1曲目のイントロが鳴って驚き!
「ペテン」から!しょっぱなにやってくれたー!合唱するところで声あげて歌いながらじわっと目頭熱くなりました。ステージにいるメンバー見渡すとニコニコの笑顔で、やっとやってくれた、ありがとうー!って感激でした。
続いてギターの鳴らしから始まっていきなりオーケンが語りだす「鉄道少年の憩」きたかー!タイトルコールもなく心の準備もなく、突然やってくる歴史的瞬間に驚き、気持ちをついていくのに精一杯でした。カッコイイ!なんで今まで一度もやれなかったんだって思う。オーケンも懸命にセリフを早口で語る。コーラスの女声オペラ部分はエディがセットの中から両手を広げながら歌ってくれました。

最初のMCではオーケンが、のっけからレア曲でもあたかもド定番でフェスで何度も聴いたくらいのノリで嬉しいぜー!と喜んでました。
次は何を持ってくるんだって思ってたら、「ツアーファイナル」はやや定番曲で、慣れたノリでちょっとほっとする感じもありつつ聴いてたのだが、オーケンの様子がおかしい(笑)。歌詞が飛んで後ろ向いてポケットゴソゴソしてる。後でMCで、レア曲をカラオケJOYSOUNDで個人練習を何度もやってきたのだそうだが、逆に定番曲を歌うと忘れちゃう現象が発生して(笑)、イアモニの調子が悪いフリをしてごまかしてたと告白。「分かった?」と言って、だいたいお客さんバレてる。その後、最近ニュースで話題になったSTAP細胞のネタで、STAPイアモニ…200回がなんとか、ノートが5冊とか冗談で笑いを取る。

次もまたレアだぜ!とオーケンが言ってはじまった「DICE」!hideさんの曲の筋少カバー初披露です。去年のhideさんトリビュートに参加したけれど、記念ライブには筋少出なかったので、これが本当の初公開。前のライブでオーケンがカラオケで歌えないよ!速過ぎて!って弱音吐いてましたけど、いやいやけっこうこれがうまいこと歌えてるじゃないですか。これもオーケン猛練習したそうです(笑)。大阪でのほほん学校やった後にもカラオケで自主練習したとか。十字を切る仕草もきまってました!
ここで予想に反してビックリしたのが、音源ではセリフでメンバー1人づつ回して順番に言うところはライブで省かれてて、その代りにコーラスでDice away〜と繰り返す終盤部分をウッチーとふーみんが連呼して、おいちゃんがメロディを歌ったのです。これはちょっとグッときました。ふーみんの笑顔はhideさんと遊んでる気持ちなんだろうなーと見てて思いました。
終わってオーケンが満足そうに、これはフェスに出て歌ってもいい?と問いかけて、観客からいいよーと声がかかると、木更津で…と言ったから氣志團万博のことかと思って一瞬どきっとした。でもなんか、ロティカが出たのを見に行ってたらリンダリンダやるからずるいよーって思ったとか。今年は氣志團万博筋少出てやってくれたらいいな。

続いて「ワインライダー・フォーエバー」これもやや定番だけどファン好みで嬉しい!3月はやらなかったですし。おいちゃんがハンドマイク持ってからの、╲な・に・をー!/と掛け声する一体感が嬉しい。
オーケンがMCで、レア曲を定番曲でサンドした〜としきりに言ってて、なるほどこういう作戦なのねと思ったし、それ以上に定番も初めてやるレア曲も、観客のテンションが盛り下がることが一切ないのが凄いです。
次はふーみんの暗黒メタル「飼い犬が手を噛むので」がとうとう!演奏開始された!くるよー!きたよー!っていう気持ちの沸き上がり。後半のコール連続のパートに入ると、おいちゃんがギターを外した!?えっ!マイク持った!前に出て「殺ったれー!」って煽る!ギャーかっこいい!オーケンの語りで審査員の皆さんを紹介する部分を、偉人の名前にかわりメンバー紹介にアレンジ。ギター、本城聡章!ベース、内田雄一郎!と続けるとウッチーが「殺ったれー!」と加わり、ギター、橘高文彦!と続きふーみんが「殺ったれー!」と加わって厚みが増すのがゾクゾクした!サポートの2人も順番に紹介して、おいちゃんがギターをまた持って弾いて締める。演奏がやむとともに最後の笑い声のSEが流れ…音源ではここで止まるがそのまま「蜘蛛の糸」のオープニングに繋げるというのが、やってくれた!と胸うたれました。
オーケンがオーディエンスに一緒に歌ってくれと促して、現在の筋少での演奏形態である熱唱系で、エネルギーが高まっていく感じです。そのままド定番「イワンのばか」で最高潮に!

このあと中間はほっこりとするアコースティックパート。椅子をもってきてもらい、しばしトークはレア曲について。初披露の曲は主に活動休止前の後期にリリースされたもので、「この曲おかしいよー!」って突っ込むという。「鉄道少年の憩」はなんでレインボーみたいなの(笑)とか、「飼い犬が手を噛むので」については作曲者のふーみんに、こういうの”えーちあーるえーちえむ”で(洋楽で?)似たようなのある?と聞くと、ふーみんがこういう曲にこんな死人ばかり出て来る詩は「デスメタル」の走りだったんじゃない?と言う。ちょうど90年代ぐらいにメタルのジャンルが広がってデスメタルが生まれたからとのこと。オーケンはデス声じゃないけど、コールするのがデスメタルっぽい感じなのかな?と思いました。オーケンの語りは筋少にしかないオリジナリティですよね。
するとオーケンが「筋少メタリカがパクったんだ!」とか冗談言って「こんな事言うとネットで炎上する(笑)」と言うが、ふーみんが首かしげて笑って「メタリカはもうデビューしてたと思う(笑)」
曲はこれもちょっとレアな「ベティーブルーって呼んでよね」久々嬉しい (ノ∀`*) 始めようとしておいちゃんとふーみんがオーケンはさんで目をあわせようとするのに、オーケン遮られててなかなか始まらない(笑)かわいかった。
おいちゃんコーラス優しくて好き。オーケンが歌う歌詞の「筋肉少女帯のうた」を聴けるのも嬉しいし。どれも全部大事な歌です。

アコースティックからまた通常編成に戻るところで、ウッチーが戻ってきてベースを持つがストラップをかけず肩にひっかけてるだけ。オーケンがウッチーにむかって何か言ってベースをおろさせて「ベースなんて弾いてられっかー!」出ました!オーケンは消費税上がるまえに神保町の楽器屋でベース買ったとかいってフェンダージャズマスターを持ってきて、ピカピカでペグのところにキズ防止のビニールがかかったまになってるところを、ふーみんに突っ込まれて焦る。ふーみんの言い方がまた小学生みたいで可愛かった。
これで「モコモコボンボン」をウッチーボーカルで!そう来ましたかー。てっきり初期曲なのかな?と思ってたら、ただオーケンがベース弾きたいだけで結成当時の再現こだわりってわけじゃないのね。で、これがまた中学生みたいでみんな可愛くて!オーケンを取り囲んでがんばれーがんばれーみたいな感じで、ウッチーが上手側で歌って、下手側で3人が寄ってKISSのマネするみたいに揃って動いて、ウッチーがオジーのマネみたいに大げさに手をたたいて煽ってました。
ニコニコタイムのあとは、ふーみんがスタンドのエレアコに向かって、明かりが暗いトーンになる中で奏ではじめるイントロは、「リテイク」現メンバーで初めての演奏です。息をのんで見つめて聴きました。この曲は、いつかホールライブで見たときの感動が記憶に残っていました。再び聴けることが嬉しいですし、そのとき以上にオーケンの表現も歳をとって変わって、演奏もさらに素晴らしく、感動で胸いっぱいになりました。

そしてここで「ヘドバン発電所」!2007年リリース時のツアー以来の長谷川さんの高速ドラムが!49歳になったばかりの長谷川浩二のスーパープレイ!まさに神でした。見たいけどヘドバンしなきゃと気持ちが焦ってました(笑)。メタルバンドとしての筋少も凄いんだよー!ギターもベースも激弾きだった。オーケンもよくやったー!曲が終わって照明が明るくなり、オーケンが上を見ながら「明かりがついたとおもうよー!」っていう上手い締め方(笑)。
すごい曲の後でしばし休息するのかと思ってたら、MCも無しに「ロシアンルーレット・マイライフ」うひゃー!忙しい。ちょっと久々でこれも嬉しい♪からうちーだーでウッチーを指すふーみんの仕草が好きなのです。最後もテンポ早くなって腕すごい上げるし、さらに「これでいいのだ」ですってー!これまたド定番でヘドバンするわ腕あげるはタオル回すわで Σ(>△<〃)ひえー
なに長谷川さんって本当に人間じゃないよー!って思った。(笑)
最後は意外な「モーレツア太郎」だー!初期曲でこれはややレア、なんだか思った以上にこの曲はライブで楽しい!めっちゃはしゃいでました。ふーみんのハイキックもバッチリでした。

長谷川さんが凄すぎると驚いててアンコール待ち。アンコールではオーケン除くメンバーが登場して、大槻は懸垂してる。とかメンバー同士話し出す流れは、これはまたオーケン抜きだなーと思って、誰が歌う?エディ歌う?ってふーみんが言ったら、エディーコールが起きてエディがいやいやって感じで止めにかかると、おいちゃんがマイクに向かって「歌うのやめちゃおっかな?」ってすねるの可愛い!おいちゃん側の観客が╲歌ってー!/と声あがってました。
おいちゃんがセンターでボーカルギターで曲は「カーネーション・リインカーション」だー!ふーみんがおいちゃん側に来たので、ふーみんも見たいしおいちゃんもじっくり見たいしで嬉しい悲鳴。間奏でふーみんがエレアコを弾くところで、おいちゃんが天を見て両手を広げて目を閉じててすごい素敵だったー!そしてスタンドマイクを量でで持って”カーネーション・リインカーション”とささやきから段々と大きくなるところが、たまらなくカッコ良かったです!
オーケンが戻ってきて、「香菜、頭をよくしてあげよう」これもニコニコな定番曲で、これでレア曲はもう無しでしめくくりなのかなー?と思ってたのですが、最後にもうひと盛り上がりが嬉しかった!ギターとベースをチェンジして、ふーみんが水玉Vで弾くのは「くるくる少女」、そしてラスト「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」これで終わるのがやっぱり、”今”の筋少らしさがある気がしてとても好きです。
宝物みたいにキラキラしている思い出の曲たちが、今の暖かくたのもしい筋少メンバーによって演奏されて、ファンもみんな多くの曲を愛してるなーっていう幸せな感じがして嬉しいです。

会場を出て配られたフライヤーにサプライズが!


やったー!!復活後からの筋少の今を本にして残してくれること、希望してたのですごく嬉しい。充実した内容にして発売されることを期待しています!
しかしKSTって、オーケンがFOK定着に味をしめてこっちも使おうとしているのでは(笑)。

※追記
開演前にビデオカメラが入ってることに気づきました。そのことでライブ中にふーみんが、これはビデオシューティングではなくて思い出作りで自分で楽しむためにだからね!って言ってたのですが、果たしていつか見ることはできるでしょうか?明日はビデオ入らないので見にきてねと言ってました。


ペテン
鉄道少年の憩
ツアーファイナル
DICE
ワインライダー・フォーエバー
飼い犬が手を噛むので
蜘蛛の糸
イワンのばか
ベティーブルーって呼んでよね
モコモコボンボン
リテイク
ヘドバン発電所
ロシアンルーレット・マイライフ
これでいいのだ
モーレツ ア太郎
(アンコール)
カーネーション・リインカーネーション
香菜、頭をよくしてあげよう
くるくる少女
トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く