筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

筋肉少女帯@LIQUIDROOM

『君だけが憶えている映画』ツアーファイナル&2021ライブ納めSPナイト!


今年11月発売のアルバム「君だけが憶えている映画」の発売記念ツアーは大阪と横浜の2カ所でしたが、12月に追加公演としてツアーファイナルでリキッドルームが決まりました。毎年恒例の年内ラストライブのリキッドルームが無事開催できて良かったです!去年から続くコロナウイルス感染対策で、キャパ半分の指定席でのライブでした。オーケンは最初のMCでも話していましたが、コロナ禍になってしまいライブでこれまで当たり前だったライブのコールアンドレスポンスが無くなってしまい、オーディエンスの反応がないことで最初はだいぶ辛かったそうで、それでも代わりになる対策をと試行錯誤をして、何度か回を重ねるごとにファンとの意思疎通ができるようになり、こういう制限のあるライブ方式も慣れてきたという感じです。
先日来日公演のキングクリムゾンを見に行ったオーケンが、ライブ中に観客がステージ撮影OKタイムというのを筋少でも試みようと提案して、初めて行われました。といっても演奏を撮るのではなくて、ちょっと演奏しているというフリをしてそこを撮影してもらおうというアイデアが良かったと思います。本当に演奏中に撮影OKになると撮影するのが気になって生で見る楽しみが半減してしまうから。演奏してるフリでも撮影したファンがそれぞれにTwitterにアップすれば、それがまた色々なアングルで写真が見れて楽しい。また、かき回しのところだけをやって動画でもOKというサービスも。サービス精神豊富なのも筋少らしさです。

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自分はツアー2カ所が行けなかったので、やっと全曲をライブで聴けて大満足でした。この通り写真を撮った位置はほぼ最後尾でしたが、前回の位置は柱で遮られてしまってたので、今回は全体が見れて良かった。
新曲のライブ再現はどれもなんて凄いんだろうと感動する。おいちゃん、ふーみん、うっちー曲それぞれの個性に、それをライブでやる技術のハイクオリティ、オーケンの歌詞の物語性に驚き、それをさらに上げてるのが全員が楽しんでいる、ファンを楽しませようとする思いが伝わるからだと思います。
そしてライブではMCの面白さが抜群で、オーケンが中心になってのやりとりが面白すぎる。トホホエピソードでこの歳になると何もないとこで転んでしまうって話から、おいちゃんはちょっとの段差で思ってたのと実際に足を上げると合ってなくてつまづいちゃうとか、うっちーは溝にはまっておっとっとって3メートルくらい飛んでから結局こけちゃったっていうのをオーケンがおもしろおかしく何度もいじる。オーケンはというとATMの振込が苦手だって話から、じゃあYouTubeでチャレンジ動画撮ろうよってふーみんが提案して、振込詐欺にひっかかりそうになる老人のコントみたいにふーみんが銀行員のマネして話しかけるっていう状態に(笑)そこからメンバー紹介でもふーみんが「銀行振込、オーケン!」ってパート名につけるボケをするのが見事でした。
アルバム全曲の後は、既存曲から選ばれたナンバーを。「これでいいのだ」はだいぶ久しぶり!バンド復活後からタオル回しが定番になってたのだけど、感染対策を考えてファンが自主的にやらなくて、その代わりにライトがあるので振ることで対応。そして本編ラストで「ディオネア・フューチャー」はエディがハンドマイクでスタンバってるとこで分かる。今年最後に聴けて嬉しかった!
アンコールでは「ベティブルーって呼んでよね」でアコースティックセットになり、オーケンも演奏で入って「航海の日」インストを聴かせてくれました。
そして最後にふさわしい「ツアーファイナル」で締めくくりました。来年の具体的な発表はなかったけど、YouTubeをもっとやろうとか、来年も更に意欲的にやっていきたいというオーケンの気合が感じられたのがファンとしてとても嬉しかったです。

筋肉少女帯@LINE CUBE SHIBUYA

ベストセトリ!筋少デビュー33周年記念ライブSP

www.musicman.co.jp

2019年に渋谷公会堂が建て替えられて、初めての筋少ライブです。今回は1988年デビューして33周年記念というテーマ。
LINE CUBE SHIBUYAという名前になっているけれど、建物には渋谷公会堂の名前も書いてある。場所も元のところとは少しだけ移動してしまったが、ホール内は前よりも大きくなっていました。まだコロナウイルス感染対策ということで1席づつ開けての指定席で、完売でした。生配信もされました。
筋少がデビューした時代のバンドにとって、渋公はある意味特別なホールでした。デビューしてライブハウスから動員を増やすホールの次が日本青年館渋谷公会堂中野サンプラザ、そして武道館という。筋少がデビューして初めて渋公でやったのは、1989年8月17、18の2daysでした。
デビュー時のメンバーに三柴さんはいたけど、渋公の前には脱退されていて、おいちゃんとふーみんが加入した後です。それから何度も渋公ライブをやってきて、1988年7月31日の渋公で活動休止しました。

まだ感染防止対策で観客のコールはなく、去年同様ですがメンバーもファンもそれにだいぶ慣れて、十分に楽しんでいた様子です。物販のライトとタンバリンの光が一面に光って盛り上げます。
オーケンは昨日、来日公演中のキングクリムゾンの東京国際フォーラムに行ってきた話をして、それがまた今日のライブにとてもいい影響になりました。中高生の時に好きで見ていたバンドが、現在もまた見れるのはいいねと。筋少も私にとってそういうバンドです。
活動休止の時はそんなことありえなかった。なんらかの理由で続けていけなくなった、メンバーが脱退したり亡くなったり、続けられないバンドがたくさんある中で、こうして続けていかれてるのは奇跡だし幸運です。なによりも続けていきたいとメンバーと支えるスタッフさんたちの情熱があるからこそだと思います。感謝しかない。
オープニングBGMは新譜から「ロシアのサーカス団イカサママジシャン」新衣装のメンバーがやっと生で見れたー。すごくかっこいい。
1曲目はサンフランシスコ。前半は初期の曲からライブ定番の代表曲を。ドルバッキーは90年代からのド定番シングル曲。
最初のMC、デビュー33年でデビュー当時はお酒を一気してたんだよって今では信じられない。そりゃ若かったからね。今は体が冷える。キングクリムゾンのライブに行ったら、おじいさんおばあさんが入場列で受付をして寒い寒い(笑)ということで葛根湯を出して飲むというパフォーマンス。
次に「機械」もライブ定番の大人気曲。そしてオーケンが、筋少の核はこの曲だと思うとシリアスにコメントして「蜘蛛の糸」孤独を感じているけれども誰かと繋がりたい、自分だけの大事なものを持っている意志の強さみたいなのは、筋少を好きな自分と通じていると思う。次に「星座の名前は言えるかい」優しいおいちゃんシャッフル曲の代表。
デビューした筋少が一気に知名度を上げた、この人のおかげですと前振りをして「元祖高木ブー伝説」ライブ定番ではないけれど、要のシングル曲。メジャーリリースはエディ不在だけど、復活後は加わって最強になったと思う。すごくかっこいい。筋少がキングクリムゾンから影響を受けたプログレハードロックなのだと表している。
次のパートでは再始動後、すでに15年を迎えようとしていて多くの曲を出してる筋少から、えりすぐりの濃ゆい曲。「ハニートラップの恋」可愛いー!ふーみんがタンバリンでノリノリ。筋少流のGSサーフふう。「ゾンビリバー」めちゃくちゃすごいスラッシュメタルのテクと速さと楽しさとストーリーを持っている。リリース時ツアー以来にライブで聴けて嬉しい!よくぞやってくれました。
こんなに激しい曲をやってくれるサポート長谷川さんもありがとうございますとオーケンが感謝の言葉。さらに長谷川さんは、リハスタジオで車を車庫に入れられなくて困ってたら颯爽とやってきて車庫入れしてくれたので、パーキングもサポートしてくれるスーパードラマー。
オーケンを残してメンバー全員下がり、椅子に座って弾き語りパート。ダメ人間でジャンプするのは年々大変でしょうと、オーケンも大変、お客さんも見てると表情が苦しいって。なので今回は座って処理しましょうという。処理って(笑)代表曲であり復活後はフェスでも定番で、筋少といえばこの曲と言われるようになりました。だからオーケンは、ダメ人間聴きたいと思ってきた人はすいませんね、帰りにSpotifyで聴いてくださいだって(笑)それでダメ人間ジャンプのところだけをやる。さらにこの曲もさっと処理しましょうとメンバーを呼んで、アコースティック編成で印度化計画。ふーみんが今日はリハからオーケンに、歌うときに音程を気にするな、気合で歌うんだよとアドバイスしてたそうで、その熱意と勢いがロックだなと思います。コーラスを気合入れてやろうとオーケンが話して、お客さんが出せない分メンバーがレスポンス。そのままアコースティック編成で、筋少はいつもこういう気持ちでやっていますと「新人バンドのテーマ」をにこやかに。続けてオーケンが座ったままで新譜のラスト「お手柄サンシャイン」筋少は優しく温かいなと思う。

オーケンのあおりとイントロでお客さんがまた立ち上がる。定番中の定番「イワンのばか」でいっきに上がり、「オカルト」は久々、筋少はどれも1曲1曲が1本の映画のような、SFショートのような物語性で楽しませてくれる。そしてトリフィド、復活してリリースされた中で特にライブで要になる曲。最近ではFuture!リリースからのディオネアがそれにとって代わるくらいにテンションが上がる人気になったので、トリフィドを久々にやってくれたのは嬉しかった。
筋少はこれからも続けていきますと、オーケンが希望と意志をこめて言ってくれて、ファンは幸せだと思います。
「楽しいことしかない」で本編ラスト、少しのインターバルから、エディが静かに戻ってきてムーディーなピアノを弾けば、ん~とため息まじりの声が(笑)コアファンにはおなじみ、何年振りかのうっちーことユウ様オンステージ!客席のライトが緑になる。前にやったときと同じようにiPhoneの自動翻訳でフランス語とかロシア語を話して、「北極星の二人」ベストセトリにこれをもってくるのが筋少の楽しさ。うっちーよろめき。キャーと声を上げるところだけどできない。いつかまた声が出せるようになったらやってほしい。
ラストは釈迦!何年たってもパワフルで色褪せることありません。

筋肉少女帯@YOKOHAMA BAY HALL

筋肉少女帯「君だけが憶えている映画ツアー2021」
YOKOHAMA BAY HALL

ライブ現地には行けなかったので、配信で見ました。今回アルバムツアーが2カ所で都内が無く、渋公は記念オールタイムライブなので追加公演を期待していたのですが無くて残念だと思ってたら、わりと間際になって配信が決まったので見れて良かった。新曲アルバム全曲をライブで1度は見たいですからね。全曲を順番通りにやるのは今まででもなかったかも?今までだったら1ツアーで1、2曲やらなかったり、またツアー中にやる日と別の日はやらないとか別れてたりしたと思う。
音源で最初に聴いた印象と、ライブで初聴きするとまた変わるし、ライブだとこうなるんだとか、こうなるかなと予想してたのが近かったり。おいちゃんとふ0みんの動きがこれこれーこれだよね、みたいな。
またこれライブで同演奏するのかなと気になったところが分かる。大江戸鉄砲百人隊の全員歌唱が、ゾンビリバーパート2状態でまだまだやるぜ、よくやるなぁーと思う。ここ近年の曲はツアーで1回やって、次いつやるのか分からない。そんな曲がどんどん増えてる。難しいと思うけど、ライブを繰り返していって楽しさが増すというのがライブの醍醐味だから、今後も演奏する機会があったらいいな。
オーケンがMCで、スタッフもメンバーもみんなおじさんでもううんざりって顔で、スタッフの誕生日を祝うサプライズをした話をしたのだけど、チームワークの良さが伺えた。たしか以前に話題があったメイクさんのお弟子さん(が昔の話が通じないなど)で若いスタッフさんもいるとは思うが。
ふーみんがアルバムの話をたくさんしたくて、でも制限されて早口で言うのふーみんらしい。オールナイトニッポンぜひやってください。ラジオだけじゃなくってネット配信でもなんでも今はいろんな手段があるから。前のアルバムの時であったニコ生番組みたいなの、またやってほしい。
ライブの終盤は定番曲からで、サンフランシスコと釈迦を続けるのは珍しいかも?今までだとどっちか1曲を最後にすることが多かったように思う。しかもラストじゃない。ラストにバトル野郎もなかなかよい。蟲娘はうっちー1弦ベースを使うのこれだけだと思うけど、うっちーがあれもってこーいというと1弦ベースか棒付きマイクか。(後者だとモコモコボンボン)
今度のベストセトリライブではどれが選ばれるのか楽しみだ。

筋肉少女帯@LIQUIDROOM

今年初めてのフルライブ。コロナ感染防止対策を取って、昨年11月のホールライブ同様に観客は声出し無しで行われた。
フロアを椅子席に、後方は立ち位置指定の立ち見席で通常の半分のキャパになった。チケット購入はFC会員のみで抽選販売、スマホチケットのみ、会場での物販なし、ドリンク代は別だが終演後ロビーでボトルと交換で酒はなしだった。昨年通販された物販のライト付タンバリンを音出しグッズが許可され、拍手とライトのみでレスポンス。
ライブはイープラスの有料生配信されました。中盤で換気タイムをもうけて数分扉を開けて、MCタイムもそのままでメンバー紹介とトーク。今年のニューアルバム発売日発表と、これまでのイベントでオーケンがアルバムタイトル候補をいくつか考えてきたのをスケブを見せてメンバーにどれがいいか聞いてましたが、実はもう決まっていて印刷された紙が用意されていたという。
ニューアルバムの中からリードとなる曲を初披露。「楽しいことしかない」という、ミディアムテンポのロックバラード。今の筋少だからこそできたという楽曲だと思いました。
また多数の全期間の中から厳選された曲を次々と演奏しました。全く変わらない表現とパワー、そしてライブが楽しくてしょうがないという想いが伝わるようで感激しました。
ロックバンドの活動ということ自体が困難になってしまった今の状況で、対策をしながら手を尽くして新曲を作り、ライブを無事開催できて、観れたことが嬉しいですし、また現地に行けない方も生配信で見ることができるようにして、メンバーとスタッフの全ての皆さんに感謝します。そしてファンの皆さんは問題も混乱もなく、事前の注意や決められた感染対策ルールにしたがっていたので安心できました。ありがとうございました。

2020年の出来事

1月25日

3月4日 筋肉少女帯 2020年初!メンバー全員集合!
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3月7日


5月6日(祝/水) マイナビBLITZ赤坂(中止)

5月24日(日) LIQUIDROOM(中止)

6月21日(日)無観客シンクロニシティ筋肉少女帯メジャーデビュー32nd配信イベント
大槻ケンヂ(弾き語り)/橘高文彦&本城聡章(弾き語り)/内田雄一郎(電子音楽) セッション有


8月5日 Blu-ray筋少・フル尺2LIVES!!「突入!」&「ザ・サン」』一般発売


8月30日(日)KT Zepp Ykohama
CRUSH OF MODE -ENDLESS SUMMER’20-
■出演
筋肉少女帯
cali≠gari
メトロノーム
ゴールデンボンバー
NoGoD
*配信アカウント:ART POP ENTERTAINMENT
https://twitcasting.tv/c:artpop_event


10月10日「オーケンナイトニッポン7~筋肉少女帯ライブ直前SPミーティング」


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10月18日(日) EX THEATER ROPPONGI
「2020筋少1stライブ」




11月17日 大槻ケンヂ内田雄一郎 出演トーク番組
筋少ライブ直前会議01(ゼロワン)」

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11月19日(木)EX THEATER ROPPONGI
「2020筋少Finalライブ」

12月23日(水)
「12月23日の筋肉少女帯トーク」無観客配信イベント


※本城さんはスケジュールの都合で現地には来れず、リモートで参加されました。

筋肉少女帯@EX THEATER ROPPONGI

「2020筋少Finalライブ」

今年最後のワンマンライブということで、先月に続き同会場で開催が告知された。今年は最初に予定されていたアルバム再現ワンマン2回が、コロナ感染が広がってしまった影響で中止になってしまい、全世界のライブエンタメが一変してしまった。夏の無観客配信イベントを経て、感染対策をとってホールでキャパを半分にして開催を決めて行った10月のライブは、観客が声を出せないという感染防止のための制限があり、筋少ライブの楽しさ、強い魅力の一つである「コールアンドレスポンス」が封じられてしまった。そこをどうするかという問題に、代替案として事前物販で「キラキラ光るミニタンバリン」を出して持ちこんでもらうというアイデア。かなりの人が持ってきていて客席はライトで綺麗に光って、爆音なのでタンバリンの音は気にならなかった。さらにオーケンがMCでコールに拍手と足鳴らしで答えてもらう工夫。「高木!」パン!とか「問うならばー!」パンパパパン!みたいになって、オーケンがバカみたい~と苦笑い。全く初めての事態に困惑してしまう。でも演奏に入ればすぐにいつもの筋少で、歓声が封じられても生ライブの魅力は十分に発揮された。
その前回を踏まえて2度目のライブ、感染がまた増えてきて開催できるのかが当日まで不安だった。メンバーやスタッフが一人でも感染とかあったら開催が危ぶまれたかもしれず、直前まで心配してたけど無事にスタートした。

同時配信もあったので細かい内容とかは省くけど、自分が思った以上にコールアンドレスポンスが封じられたライブが、オーケンにとってはけっこうダメージだったらしくって、お客さんの歓声がないっていうのが。それをMCで、例えるならベテランのプロレスラーが違う格闘技試合に出てうまく実力を発揮できなかった、しょっぱい試合で正直すまんかった(プロレスネタ)を、前回のライブ終わりでうっちーに打ち明けたらふーみんがフォローしながら飛んできて、それがタイガーマスクみたいだって例えて、おいちゃんも集まって4人で今回のライブについて話したっていう。こういう今までにありえなかった事態に追い込まれて、ライブを重要とする筋少がどう対応するかというのが、
エディは自分が好きなクラシックコンサートに行ったときと比べた話をして、クラシックは体を動かせないから肩がこったという。演者が面白いMCをすることもあるけど、それも禁止になってさみしいと言ってた。だからロックコンサートは体にいいよ!と。
歓声がなくとも、お客さんが乗って腕を上げたり、手拍子をしたり、声出せなくてもハミングはいいんじゃない?といって、ちょっとやってみて「きんぐぬー」と言わせたりとか(笑)
歌いながらオーケンが「心で伝わってるよ!」と言ってるのも、オーケンは自分でそうしたいと思っていて言ってると思ったし、実際にそうだと思う。ファンも声を出せずにそれが封じられてることが歯がゆいし、どうにかして楽しんでることをメンバーに伝えたいと思う。

入場SEはT2、期待感が最高潮になる。くるくる少女、僕の宗教へようこそと続けて90年代曲。オペラでセンターに出たエディの衣装が白のかっこいいスーツでアニメの強い能力キャラみたくてしびれる。そして次にエディのピアノソロで聴かせて、もういっちょいってみよー!と仲直りのテーマでぐいぐい盛り上げてく。
なんにもなくなりゃしないのさ、形が変わっていくだけさ、とオーケンがセリフを言ってはじまったワインライダーフォーエバー。さらにピアノソロで始まるGuru最終形、オーケンのタイトルコール。はかなく美しい物語に何度も心を揺さぶられる。
膝が心配だからジャンプは最初の1回だけでと言って踊るダメ人間。おいちゃんとふーみんがステージの両端でキックするとこ揃うのがすごい好き。
オーケンいちどはけて、エディのムーディーなソロにのってうっちーハンドマイクで登場ときたら、出たー北極星の二人!うっちーリサイタル!タンバリンの光で雰囲気出る。それが終わると入れ替えでオーケンがどやってスーツで入ってきて愛の賛歌。ムード歌謡リサイタルに濃くハードな演奏。最後のアップテンポになるとこが宝塚のエンディングかなっていう華々しさで楽しすぎる。
MCタイムで前回ライブの反省した話になって、ドンマイドンマイとキーワードでドンマイ酒場になる。おいちゃんマスターのあったかさにほっこりうっとり。
椅子に座ってのインスト曲、航海の日にオーケンもギター弾いて入る。90年のリリース当時にはオーケンが演奏しなかったから、現在こうして進化していることに感慨深い。
フォークロックの筋少名曲、香奈、頭をよくしてあげよう。続けて90年代からのライブ鉄板曲これでいいのだ。20代前半からやってる、この楽しさとかっこよさは50代になった今でもまだまだ凄くてかっこよくて楽しいのが、それが本当に嬉しくてありがたい。あと何回見れるかわからない。やってくれていることに感謝。
うっちーが一弦ベースを持って出てきたら、この曲しかないーと。すごい来日アーティストみたい!とオーケン喜ぶ。以前は引くのに鉛筆もってたことがあったが、今回は筆だった。
ゴーゴー蟲娘、はじまるとふーみんが手にタンバリン持って出てきてノリノリで踊っててかわいい!さすが!目がいってしまう。

来年はアルバムを出してツアーがやりたいと宣言したふーみん、オーケンがそれはフライングVだけにフライング発言?とダジャレ。だが決まってなくても来年はアルバム出してツアーやりたいと言ってくれた。今はできなくてもいつかは必ず元の密なライブができるようになると言ってくれたのが嬉しく思う。
終わってみたらセットリストが前回と1曲も被りがなかったのが感激で、今年最後だから思う存分めいいっぱい楽しむぞと思ってのぞんだが、セットリストは前回と基本同じで数曲入れ替えくらいかなって思ってたので、被りなしセトリをやってくれるとは、曲が大量にある中でしかも偏りなく全期間にわたって選び、さらに順番が考えられて緩急つけて楽しませてくれる。バンドが楽しむこと、ファンを楽しませることに向けていることを感じる。
最新曲である「愛は陽炎」の演奏が凄い迫力で、超越してるなと思った。そして本編ラストで今年最後のツアーファイナル。
アンコールにハッピーな曲調で内容は怖くてどこか抜けてる「なぜ殺」にタンバリンをふりふりして、最後にはやはりこの曲ということで釈迦で今年を締め。歓声は出せずとも動きでファンも最高に盛り上がった。

筋肉少女帯@EX THEATER ROPPONGI

「2020筋少1stライブ」

全国でコロナウイルス感染が広がったため、今年春のライブが開催できなくなり、それから初のワンマンホールライブでした。
何より無事に開催できて良かったです。メンバー、スタッフの皆さんありがとうございました。
感染対策で座席の前後左右を1席づつ開けて、入場退場方法もしっかり対策をされていました。
観客は声を上げてはならないという制限がかかり、もともとコールアンドレスポンスで盛り上げていくスタイルがライブの魅力である筋少には、そこを封じられてしまい苦しいところでしたが、代替に拍手や足を鳴らしたり、事前物販で用意した光るタンバリンなど用いて客とバンドのコミュニケーションを取ったりして、これまでの築き上げてきた信頼でめいいっぱい楽しもうと感じさせるライブでした。
MCで戸惑っていたオーケンも、メンバーと会話して慣れてきたと楽しい様子、ホームに戻ってきた感じがして嬉しかった。
何よりもワンマンならではの考えぬかれたセットリスト。初期の名曲「孤島の鬼」でじっくりと聴かせた1曲目から、ライブ定番のドルバッキーで高めて、うっちーボーカルのモコモコボンボン、中盤はこれこそ光るタンバリンとミラーボールが映えて楽しいムツオさん、筋少高速メタルの神髄ゾンビリバーは圧巻だった。
それからMCタイムでこまめに換気して、ほっこりと全員で歌う山と渓谷アコースティックギター2本で超技巧な猫のおなかはバラでいっぱい、バラードでぐいぐいと盛り上げるサイコキラーズラブ、そこからまた定番曲をバンバンと、全期間からまんべんなく選ばれた曲を演奏しました。
アンコール最後はジャンプしてくれよ!というオーケンの声かけでサンフランシスコ。これからも筋少を続けていくと力強く宣言してくれたのも心強く嬉しかった。来月も無事に開催できますように。