筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

水戸華之介&3-10chain@下北沢CLUB251

【Special Live 〜 “ヨキコトキク”】
[ゲスト]たまきあや(Violin)

水戸さんが今年出したアルバム「ヨキコトキク」をアルバム曲順通りに3-10chainのバンド編成でやろうというスペシャルライブです。さらにバイオリンのたまきあやさんをゲストに迎えました。たまきあやさんは、今年春の水戸さんアコースティックライブ「ウタノコリ」最終日に参加されて、とても素晴らしいコラボでしたので、今回も楽しみにしてきました。
2部制で1部は「ヨキコトキク」アルバム再現ライブで、2部は通常の3-10chainワンマンです。3-10chainのワンマン自体、すごく久しぶりですね。ここずっと対バン続きだったので、3-10chainはいっぱい好きな曲があるからワンマンはすごく嬉しいです。

【第一部】
最初に出て来た水戸さんの衣装が、「ヨキコトキク」ジャケットのイラストと同じ、荒野に立つ男って感じのやつでカッコイイ!
たまきあやさんも最初からメンバーと一緒に登場して、ウッチーと水戸さんの間に立って弾いてました。曲はアルバムの順番通りに「ヤバ市ヤバ町ヤバ通り」バイオリンの音が一層雰囲気を盛り上げていて素敵です。続いて「修羅へ」やっぱりウッチーのかけ声が好き!ウタノコリツアーではウッチーは居なかったので、この曲を3-10で聴くのは不死鳥ライブ以来です。
最初のMCで、水戸さんがおなじみ「こんばんわワレワレです〜!」とご挨拶のあと、今回のスペシャルライブについて、一度アルバムを通しでやってみようと思ってということで。録音や録画はしてないのでこの日だけです!と説明しました。DVDになるのかな〜とちょっと期待したのですが、無いみたいですね。
アルバム曲順通りなので、次はなんの曲やるのかしら?とワクワクする楽しみはない(笑)と水戸さんが笑ってた。以前はよく(海外のバンドかな?)「アルバム再現ライブ」なんてのをやるのを聞いて、そんなの面白くないなと思ってたそうですが、やってみると結構いいんじゃないかと見直したそうです。
それだけこの「ヨキコトキク」は1枚のアルバムの曲順も含め作品になっていて、水戸さんの思い入れの深さを感じます。
続いて「命の重さ」と「星になるのか」バイオリンの音とメロディが昭和ロマンっぽい哀愁を感じます。今年何度かライブで聴いて、水戸さんは毎回この曲を作った時の心情を話してくれました。去年震災で犠牲になってしまった人々のこと。何万人もの命が失われてしまい、大き過ぎてその想いを言葉にするのは難しいけれども、一人の為にと思って詩を書いたといいます。"鎮魂歌"を書かなくてはと水戸さんは思ったそうで、水戸さんの想いを受け止めて大切に聴こうと思いました。
少し重たい雰囲気から、次は明るく「百花繚乱」と、これはやらなくても良かったんじゃないかと思ったけど…と水戸さん、でもやりますということで「ノリコエル」祭り囃子っぽい感じ。あいや〜♪ってたまきあやさんのかけ声が民謡っぽくてカッコイイ!
そして恭一さんの曲「トーカラジ」は、なんといってもウッチーのコーラスと仕草が可愛い!キュート!ぱっとベースから両手を離して手をグーにしておー!って感じで腕を挙げるのです。みんな一緒にノリコエール!って歌うと、困難を乗り越えられそうなパワーが湧いて来ます。

MCでは、先日水戸さんと、澄ちゃんとワジーとで青森放送の「24時間テレビ」チャリティライブに参加してきた時のエピソードを話してくれました。前日の「のほほん学校」でも話した事と重複してますが、去年は震災直後ということもあって気を使ってたけど、今年は2年連続で来年は出ないと思うのでいいやーと「蠅の王様」を演奏して、ボランティアじゃねぇぞ!って(笑)歌った後で青森のアイドルとかと一緒に募金箱を持って集めてたっていう。それで翌日帰りの飛行機を逃してしまい、これは自分がきっぷの時間を勘違いしてしまったせいなので、きっぷ取り直しで澄ちゃんとワジーの分を払わなきゃならないから、ギャラが飛んでしまって結果「ボランティア」になってバチが当たったんじゃないか?と思ってたら、その後の飛行機がけっこう空いていて、宿泊パックのきっぷは通常時間を変えられないけど特別に変えてもらったそうで、払わずに済んだそうな。「神はけっこうザルだな」で大爆笑。名言になりそう(笑)
チャリティライブでは、青森のショッピングセンターで公開だったのでその辺を歩いてる人が見に来ていて、おばあちゃんが座ってたので、水戸さんは「演歌一筋30年歌って参りました」とかウソを言って(笑)今年春にウタノコリツアーでは「墓場なき野郎ども」を演歌調にやったので、その感じでここでも歌ったらおばあちゃんが真剣な顔をして聴いてくれたので、水戸さんもおばあちゃんを見つめて歌ったそうです。でもその次に「蠅の王様」を歌ったので、いつの間にかおばあちゃんは居なくなっていたとか(笑)
「墓場なき野郎ども」は、音源ではけっこうおしゃれな感じ?にアレンジされてるが、今回ライブではベタな昭和演歌ロックみたいな感じにして欲しいとメンバーにお願いしたそうです。だから今後はお笑いネタ曲として取って欲しいと水戸さんが言ってました。イントロから澄ちゃんのギターメロディが本当にベタな昭和歌謡ロックっぽかったです。水戸さんが歌いながらステージ下に降りてきて、フロア中程まで行って戻って来た!
続いて、ホンワカな感じの「ココロの兄弟」から、カモン澄ちゃんブルースギターっていう水戸さんの前振りから始まった「31のブルース」大人な感じで乗ってくれるって水戸さんがウタノコリツアーの時から言ってたのを思い出します。アコースティック編成も良かったけど、バンドだとまたいいですね。ゲンショウさんはハット被ってポロシャツスタイルと表情とドラム叩くのも全部含めて渋くてカッコイイ。ウッチーはベースを指弾きするときにピックを口にくわえてる姿が好き。
この前だったかどうか忘れたけど、後半になって「忘れてた」と、たまきあやさんを紹介しました(笑)「すっかりメンバーみたいになってました」と、たまきあやさん。馴染んでましたよね。
最後を飾る曲「袋小路で逢いましょう」をみんなでコーラスして、アルバム全体をめいいっぱい楽しめた感じで大満足でした。アルバム通しでやると聞いて、事前に思った想像以上にすごく楽しかった!
水戸さんが、本当はライブの途中で休憩とか好きじゃないけど、今回は特別で2部構成なので休憩です!ということで、メンバー全員いったん下がって休憩タイムになりました。休憩あるだろうなと思ったので、アルバム通しでやった余韻を味わえて良かったです。でもちょっと座りたかった(笑)それほどぎゅう詰めじゃないので大丈夫でしたが。

【第二部】
再びステージに登場して第二部は3-10chainの通常ライブ!全員着替えて来て、水戸さんは不死鳥でおなじみのスリラーふうSEでポーズしてバーン。澄ちゃんの衣装が開襟シャツっぽいのに首に直接ネクタイ(ユニオンフラッグふう?)モッズ風なのかな。カッコイイ!澄ちゃんだからこそ似合う衣装だなぁ。ウッチーはMILK BOYのロックTシャツでした。
1曲目は「Hello! Hello!」すごい久しぶりー!ウキウキして弾みます。続いて「? a go-go」も!かなり久々じゃないかな?嬉しい!ウッチーが「くえっしょーん!くえっしょーん!」ってデス声コーラスして可愛い。これこれ、これが3-10のゴキゲン曲ですよね。
最初の水戸さんMCも「こんばんわワレワレですー!」から(笑)次は定番曲の「アップルティーをもう一杯」から、ここ最近よくやってる定番の「愛に愛はあるのかい?」かけ声がリズミカルで楽しい♪
たしか、水戸さんが24時間テレビのライブの事を話して、自分達をしらないおばあちゃんでもこの曲ならがっちり掴めると言って始まったのが「Dのズンドコ節」これも演歌歌謡ロックですね!(笑)砂漠の銃の音〜のところで澄ちゃんがマシンガン撃つみたいなポーズで音を鳴らすのがカッコイイです。
続いてギターリフのカッティングが心地よい「飛蝗」水戸さんの歌は、前に進む勇気とパワーを貰えるなと感じます。そして「人間のバラード」バラードといっても後半から熱く心を揺さぶるような歌で、ウッチーが弾く姿が水戸さんの歌と呼応するように全身を揺らして音を出していて、またNESSの時とは全然違う良さがあってカッコイイです。
後のMCで水戸さんが、この曲を作ったのはだいぶ前で小泉政権の頃か?と言ってました。あの頃、詩で『歴史を揺るがす深刻な事態と、レベルの低い足の引っ張り合い』と書いたけど、現在まさにそうなってしまってるなと。水戸さんは言ってたけどあの頃からさらに悪いのか、深刻な事態が続いたままになっているのかも。
そういった話をしたあと、重い曲を歌うのはある意味勇気がいる(気を使う?だったか忘れちゃったけど)なみたいな事を言って、ウッチーが「恐怖心だね」とポツリ一言いってにやり笑う。そこから昨日の”のほほん”に出たワジーの弾き語り『胡蝶蘭』の話へ。水戸さんが昨日見てない人にも判るような簡単な説明をして、「人間椅子の中でもとりわけ長い曲を!ギターソロも!」「ぶれないね!」とか話して(笑)「ワジーはF1レーサーだね!」と。F1レーサーに重要なのは、テクニックよりも"恐怖心が欠けてる"ことが重要らしく、スピードに対する恐怖がないのと、お客さんがファンだけじゃないどんな人でも反応を怖がらないことと通じてるらしい?F1レーサーのヘルメットを被ったワジーを想像しちゃいました(笑)

終盤はぐいぐい押して盛り上げて行きます。「100万$よりもっとの夜景」この曲が、私が2000年はじめに3-10を知ってファンになるきっかけでした。もっと!と手をあげて応えるように。続いてウッチーの弾くイントロでわっと観客が湧き立つ「でくのぼう」アンジーの名曲です!「聞かせてくれー!」って水戸さんが叫ぶところが大好き。それで観客がサビを歌うのです。さらにアンジー曲の「ミミズ」でもっとかけ声だして跳ねる!隅ちゃんが両足を揃えてジャンプするのがカッコ良かった。
本編最後は「世界が待っている」で、青空の下の広い芝生に駆け出したくなるような、爽やかな気持ちになります。ララララ〜と水戸さんが手を振って、メンバーがステージを降りて行きました。

アンコールでそれほど待たずにメンバー再登場。澄ちゃんが"羅門兄弟"(昔水戸さんがやったラモーンズのコピーバンド)の袖カットしたTシャツを着て来た(笑)
水戸さんから、これからレコーディングに入ることが発表されました!嬉しい!そして来年の「不死鳥」は、例年3月にやってるのが、来年は5月になるそうです。不死鳥も10回目になるそうで、アルバムでは不死鳥に参加したメンバーを揃えるそうなので、またワジーや一休さん、恭一さんも出そうですね。
アンコール1曲目は「ロケットが飛ぶだろう」ちょうど本編終わったころに、ロケットやらないかな〜と思ってたので嬉しい。そして定番曲「君と瓶の中」!アイドル水戸ちゃん!(笑)セリフ部分で腰を振って、女子がキャーキャー言うところで、軽く咲いてみました。(笑)ウッチーが前方に出て来て、水戸さんのフリに合わせながらネックを振るのもすごくキュートで、どっちも見たくて困るし!澄ちゃんはタバコくわえて煙出しながら弾くものだから、すっごく絵になってて格好良すぎてイケメンすぎで困る!(笑)
いったんメンバー全員下がるが、すぐに戻って来てたまきあやさんも再登場。やっぱり全員揃いましたね!「『胡蝶蘭』みたいに長い曲やります」って水戸さん(笑)今後長い曲といえば『胡蝶蘭』と言うのが定番ネタになりそう。「偶然にも明るい方へ」たまきあやさんのバイオリンとコーラスも入って、いっそう華やかでした。終わりのほうで水戸さんが前に出て、手を差し出してたくさんのお客さんと握手しながら歌いました。下手側にも来て、私も水戸さんの手に触れられて嬉しかった。コーラスが続く中で水戸さんだけ先にステージを下がるんだけども、ウッチーを見てたらウッチーが右手で指差しておおー!って顔をするのでおや?と思ったら、水戸さんがステージ降りた通路側のほうから、後方のお客さんに手を差し出して握手していました!そのまま、水戸さんはステージに戻って来てもうしばらくラララ〜とコーラスして、皆で一緒に「明るいほうへー!」と歌って締めました。感動でした!
水戸さんは年末までライブがないと言ってたので、しばらくなさそうですが、水戸さんの言葉を励みに次のライブを楽しみに待っていたいと思います。