筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

筋肉少女帯・公式関連サイトリンク

公式サイト

https://eplus.jp/sf/live/king-show
アーティストサイト
筋肉少女帯 ハイストレンジネス・チケットメンバーズ
メンバーズ告知サイト
筋肉少女帯 オフィシャル (@kingshow_info) / Twitter
YouTubeオフィシャルアーティストチャンネル
筋肉少女帯[Kinnikushoujotai] - YouTube





レーベルサイト

http://www.tkma.co.jp/jpop_top/King-Show.html
現在在籍。
筋肉少女帯 - UNIVERSAL MUSIC JAPAN
過去に在籍していたレーベル。再発関連

配信サイト(サブスクリプションダウンロード販売

Spotify

Apple Music

Amazon Music
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AWA
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KKBOX
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LINE MUSIC
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RecMusic
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mora(ハイレゾ音源ダウンロード販売
mora.jp

Music.jp(ハイレゾ音源ダウンロード販売
music-book.jp

筋肉少女帯バイオグラフィー(私設)

1979〜前身バンド「ザ・ドンズ(ドテチンズ)」結成
1982〜「筋肉少年少年隊」結成、その後「筋肉少女帯」に改名
1983、1984ヤマハ渋谷店主催「中高生バンド合戦」に出演
1985〜ナゴムレコードからEP「とろろの脳髄伝説」発売
1986〜イベント「子どもたちのCity」参加
1987〜ナゴムレコードからEP「ノゾミ・カナエ・タマエ」「高木ブー伝説」発売
1986年・1987年の出来事

1988【メジャーデビュー】

1988年の出来事

1989【三柴さん脱退、本城さん、橘高さん加入】

1989年の出来事

1990【初の武道館ワンマン】

1990年の出来事

1992【結成10周年】

1992年の出来事

1993【トイズファクトリーからMCAビクターへ移籍】

1993年の出来事

1994【4度目の武道館ワンマン】

1994年の出来事

1995【オフィシャルサイト開設】

1995年の出来事

1996【マーキュリーMEへ移籍】

1996年の出来事

1998【デビュー10周年、活動停止】

1998年の出来事

1999【X.Y.Z.→A結成】

1999年の出来事

2000【特撮結成】

2000年の出来事

2002【「筋少の大海賊Vol.1」発売】

2002年の出来事

2003【「筋少の大海賊Vol.2」発売】

2003年の出来事

2005【橘高文彦デビュー20周年】

2005年の出来事

2006【復活】

2006年の出来事

2008【デビュー20周年 武道館ワンマン】

2008年の出来事

2011【仲直り5周年】

2011年の出来事

2012【結成30周年】

2012年の出来事

2013【デビュー25周年】

2013年の出来事

2016【再結成10周年】

2016年の出来事

2018【デビュー30周年】

2018年の出来事

2022【結成40周年】

2022年の出来事

2023【デビュー35周年】

2023年の出来事


これまでのあらすじ
※参考資料:「HYP」フールズメイト刊 1990年「筋少新聞vol.3」1998年「筋肉少女帯自伝」2007年

(はじまり)
1978年、中学校の同じクラスで大槻さんと内田さんが出会います。後に大槻さんのエッセイ等で何度も出て来るエピソードの「内田の家の火事」は、中学入学直前の春休みのことでした。(1978年3月14日か19日だそうです)

結成〜インディーズ
1982年2月、東京で「筋肉少年少女隊」としてバンド結成されました。中学の同級生でそれぞれ別の高校に進んだ大槻さん、内田さんを中心にメンバーが集まりました。(当時16歳)大槻さんは当初ベースとボーカルでした。内田さんはキーボードでした。
同年4月6日、新宿JAMにて、内田さんの高校の先輩(既に卒業)であったKERAさんのバンド「伝染病」解散ライブ兼「有頂天」結成ライブに呼ばれて共演したのがライブデビューでした。KERAさんのバンドには、内田さんと同じ高校で1つ学年上の本城さんが在籍していました。
その後、大槻さんはベースを弾きながら歌えないため、ベースは内田さんになり、大槻さんはボーカルのみになりました。
同年11月、本城さんが筋肉少女帯に加入し、有頂天と掛け持ち時期もありました。
1983〜1984年、ヤマハ渋谷店主催「中高生バンド合戦」に出演。同じコンテストでは、橘高さんが「スリージーラスター」で参加していました。84年に「アルージュ」と改名してメジャーデビューします。(86年解散)
1985年4月、本城さんが脱退します。同年8月、三柴さんが加入します。
同年9月、KERAさん主宰のナゴムレコードよりEP「とろろの脳髄伝説」を発売します。ナゴムレコードはインディーズブームで注目されます。
1987年3月、EP「ノゾミ・カナエ・タマエ」同年8月「高木ブー伝説」発売されます。

メジャーデビュー
1988年6月21日、シングル釈迦アルバム仏陀L」でメジャーデビュー。全国ライブハウスツアー、イベント出演など。ドラムのみのすけさんが俳優転身のためメンバーチェンジして、太田さんが加入しました。
同年12月、アルバムSISTER STRAWBERRY」発売。ギタリスト不在だったため、サポートで横関敦さんが参加しました。
1989年2月7日、日本青年館ライブをもって、三柴さん脱退します。当日は、すでに加入を打診していた本城さんと橘高さんも見に来ていたそうです。
同年2月22日、大槻ケンヂオールナイトニッポンにて、本城さん、橘高さんの加入が発表されました。
同年4月、オールナイトニッポンは終了しますが、折からのバンドブームの波が起こったおかげで筋少が注目されることになりました。ラジオから生まれた曲「ボヨヨンロック」は大槻さん、内田さんのユニット名「まんが道」として発売されてチャートインを果たしました。
(※私がファンになったのは、ラジオがきっかけでこの頃になります。)
同年7月5日、アルバム猫のテブクロ」発売。全国ホールツアー、8/17,18は渋谷公会堂2daysでした。
1990年2月5日、アルバムサーカス団パノラマ島へ帰る」発売、2月7日、初の日本武道館ワンマンライブが行われました。
同年11月21日、アルバム月光蟲」発売、全国ホールツアー、1991年3月6日日本武道館ワンマンでした。
同年7月21日、アルバム「断罪!断罪!また断罪!」発売。この頃あたりから、バンドブームが下降線になったようです。全国ライブハウスツアー、学園祭など。
1992年、結成10周年記念企画として「筋少ちゃん祭り」ライブが始まりました。4月4日は10周年記念の野音ライブでした。5月21日、アルバムエリーゼのために」発売。初めて本城さんの曲が入りました。9月12日、NHKホール。その後事務所を辞めてしばらく所属がない状態でした。
1993年、事務所移籍して、4月25日アルバムUFOと恋人」発売。同年8月、レコード会社移籍しました。11月2日、日本武道館ライブ。
バンドブームが去っても、固定ファンを掴んで活動をを続けてきました。
1994年4月21日、アルバムレティクル座妄想」発売。12月2日、日本武道館ライブ。大槻さんと橘高さんはソロ活動を始めていました。
1995年、1月に阪神・淡路大震災、3月に地下鉄サリン事件がありました。
5月は「筋少ちゃん祭り」、8/7,8はクラブチッタでアコースティックライブでした。その後ワンマンライブでもアコースティックコーナーが導入されました。
12月に筋少オフィシャルサイトが開設されました。
(※96年4月、ファンサイト開設しました)
1996年、3月「ステーシーの美術」発売。9月、橘高さんの披露宴がパワステでありました。
11月、レコード会社移籍して「キラキラと輝くもの」発売。12月から年またぎでツアーでした。
1997年、1月19日渋谷公会堂でツアーファイナル、3月から「筋少ちゃん祭り」パワステ4daysと、大阪でも2days行われました。
10月15日「最後の聖戦」発売。12月の赤坂ブリッツまで全国ライブハウスツアーでした。
1998年、デビュー10周年記念として3月にビデオ、6月にベストアルバム発売。ツアー名古屋・大阪、ファイナルに7月31日渋谷公会堂でした。これが活動停止前最後のライブでした。

活動停止中
1999年2月、橘高さんはXYZ結成しました。5月ごろ、筋少オフィシャルサイトのBBSで炎上しました。
7月1日、オフィシャルサイトにて大槻さん、橘高さん脱退と活動凍結の発表がありました。
2000年、大槻さんは特撮結成しました。
2002年12月8日「筋少の大海賊サミット」本城さんと内田さんが開催されました。「筋少の大海賊」ライブアルバムが続いて2003年にもvol.2が出ました。

若い世代から筋少ファンが増えたり、かつての筋少ファンが年を経て作家や漫画家や、様々なサブカル方面に進出して、筋少ファンであることの影響を広げていることが分かりました。インターネットが普及したことで、動画サイト等で聴かれだしたようです。
2004年は三柴さんのライブに本城さんがゲストに出て筋少曲を演奏しました。
2005年1月、橘高さんデビュー20周年ライブで内田さん、本城さんが集まって筋少曲を演奏したり、「のほほん学校」や大槻さんのライブ等で、周辺で筋少復活への外堀が埋められていきました。大槻さんは筋少の資料を公募して、2006年雑誌連載で「筋肉少女帯物語」を開始しました。
そして7月22日、「大槻ケンヂと橘高文彦リキッドルームライブにて筋肉少女帯の復活が発表されました。

復活後
2006年の後半から、のほほん学校や「リハビリバンドK」など準備期間を経て、12月23日のリキッドルーム、12月28日の中野サンプラザで完全復活を果たしました。三柴さんがサポートに参加されました。
2007年、ベストアルバム「大公式」発売、春にリキッドルームワンマンや、7月はすかんちCCレモンホール対バンライブ。
9月5日「新人」発売。復活後のオリジナルアルバムが出ました。
「新人」ツアーを経て、2008年ベストアルバム「大公式2」発売。「大公式新人大公式2ツアー」東名阪ツアーでした。フェス参加、8月27日シングル「ツアーファイナル」発売、9月21日、日本武道館ワンマンでした。
2009年5月20日「シーズン2」発売とツアー、9月デビューアルバムから8枚目までアルバム再発で限定曲ツアーでした。年末はライブ,PV集もDVD再発されました。本城さんはtwitter開始されました。
2010年1月よりレコーディング、6月「蔦からまるQの惑星」発売、舞台「アウェーインザライフ」と、東名阪ツアーでした。秋は後期曲中心の東名阪ZEPP座席ありツアーでした。
2世代ファンも増えて世代幅広くなり、復活からの新しいファンも次々と増えました。再結成バンドではなく進化したバンドになったと思います。
2011年、3月震災のためライブ延期になり、「チャリティのほほん学校」でメンバーが揃いました。5月ツアー、7月振替ライブでした。10月は「仲直り5周年」ライブでした。12月ワンマンは「完売御礼!」
2012年、「筋少動画01」DVD発売、結成30周年記念ツアーが行われました。
2013年はデビュー25周年でした。公式セルフカバーベストアルバム「4半世紀」発売、6/22中野サンプラザライブは完売しました。
2014年、オリジナルアルバム「THE SHOW MUST GO ON」発売。オリコンウィークリー初登場10位に入りました。
2015年、ユニット「筋肉少女帯人間椅子」シングルリリースと対バンライブ開催、アニメ主題歌シングルリリースされました。オリジナルアルバム「おまけのいちにち(闘いの日々)」発売。

再結成10周年~
2016年、メンバー全員50歳以上に。アニメ主題歌シングル第二弾リリース。オーケンが喉ポリープ除去手術のため4月のライブ後から夏ごろまでライブ活動休止。秋に新曲シングルと再結成10周年記念ベストアルバム発売。
会員制チケットメンバーズ発足の告知がされました。
2017年、公式twitterアカウント開設。「猫のテブクロ」アルバム完全再現ツアー開催。オリジナルアルバム「Future!」発売。カバーやリメイクの入らない全新曲。ツアーファイナルの赤坂ブリッツはソールドアウト。オーケン仮面ライダー映画のラスボス役で出演して話題に。
2018年、デビュー30周年記念、全曲オリジナル新曲アルバム「ザ・シサ」発売。リード曲「オカルト」はオーケン出演映画「緊急検証!THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラー」主題歌(2019年1月公開)
2019年、YouTubeオフィシャルアーティストチャンネル開設。デビュー31周年突入記念、6/30中野サンプラザ。「筋肉少女帯展」墓場の画廊ショップ(東京中野・大阪心斎橋)開催。全曲オリジナル新曲アルバム「LOVE」発売。毎年恒例の12/23ライブは、改元で祝日が解除されたため今年が最後になりました。
2020年、決定していた5月のライブ2日間(「サーカス団パノラマ島へ帰る」「月光蟲」リリース30th記念ライブ)がコロナウイルス感染拡大の影響で中止になった。大槻さんが個人アカウントを立ち上げ、twitterYoutubeなどを使い発信、筋少メンバー同士の打ち合わせにZoom導入など手探りで活動を続行しました。
そして6月に配信ライブイベント、フェス参加は無観客配信に。10月、11月にホールで感染防止対策を行い有観客ライブを行いました。
2021年、国内でコロナウイルス感染拡大が落ち着かないため、当初4月に予定されていた「シンクロニシティ」イベント(各メンバー個別活動の合同ライブとトーク)が8月に延期されて開催。筋少のフルライブは観客キャパを半分にして、また有料でライブ配信されました。オリジナルアルバム「君だけが憶えている映画」発売。デビュー33周年記念ライブが建て替えられた渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)にて行われました。
2022年、5月の結成40周年記念ライブがクラブチッタで開催からはじまり、デビュー35周年カウントダウンシリーズとして6年ぶりの「筋肉少女帯人間椅子」ライブが渋谷公会堂にて開催、「すかんち筋肉少女帯 創業40周年大感謝祭」がZeppDiverCity(TOKYO)で開催。さらに11月にはインディーズ時代の3曲をリメイクしてCDリリース、記念ワンマンツアーを行いました。
2023年、メジャーデビュー35周年。カウントダウンシリーズと題して、アルバム「UFOと恋人」発売30周年記念の再現ライブ開催。デビュー日の6月21日に「#筋少の日」LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で開催。オールタイムベストアルバム「一瞬!」発売、記念ツアー全公演Sold Out、12/23の年末ライブも完売しました。

2024年の出来事

4月11日 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
シンクロニシティ6・オール筋肉少女帯総進撃
大槻ケンヂ(弾き語り)/橘高文彦本城聡章(弾き語り)/内田雄一郎(電子音楽)

5月8日
筋肉少女帯 メジャーデビュー35周年 &『レティクル座妄想』リリース30周年記念盤
CD+DVD「医者にオカルトを止められた男」発売

5月13日 CLUB CITTA’
「ノゾミ・カナエ・タマエ」~デビュー35thファイナル&『レティクル座妄想』発売30周年!

5月31日 LIQUIDROOM
「さらば桃子」~デビュー35thファイナル&『レティクル座妄想』発売30周年!

6月21日 豊洲 PIT
「#筋少の日2024」~筋肉少女帯メジャーデビュー36周年!

2023年の出来事

2月16日 LIQUIDROOM
筋肉少女帯 Debut35th カウントダウン シリーズ 「2022ライブファイナル」(2022年12月18日開催ライブの振替)

4月5日 SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
シンクロニシティ5・筋肉少女帯全員集合
大槻ケンヂ(弾き語り)/橘高文彦本城聡章(弾き語り)/内田雄一郎(電子音楽)


5月20日 YOKOHAMA BayHall
筋肉少女帯 Debut35th カウントダウン シリーズ『UROと恋人』発売30年記念再現+Xライブ


5月29日 川崎CLUB CITTA’
筋肉少女帯 Debut35th カウントダウン シリーズ ファイナル『UROと恋人』発売30年記念再現+XXライブ


6月14日 メジャーデビュー35周年記念 オールタイムベストアルバム「一瞬!」発売
www.youtube.com

6月14日〜28日「筋肉少女帯 POP UP STORE in 墓場の画廊」開催

6月19日  オールタイムベストアルバムリリース記念CD購入者イベント開催
タワーレコード新宿店9Fイベントスペース

6月21日 LINE CUBE SHIBUYA
筋肉少女帯メジャーデビュー35周年記念ライブ「#筋少の日」

11月8日 Blu-Ray筋肉少女帯メジャーデビュー35周年記念ライブ『#筋少の日』LINE CUBE SHIBUYA」発売

ツアー『一瞬!』~メジャーデビュー35周年記念
10月26日 川崎 CLUB CITTA'

11月11日 名古屋 CLUB QUATTRO

11月15日 なんば Hatch

11月22日 Zepp DiverCity

2023ライブファイナル
12月23日 LIQUIDROOM

筋肉少女帯@LIQUIDROOM

バンド復活時から毎年12/23の祝日に行ってきたワンマンライブ、令和になって祝日ではなくなった為に毎年週末になってたが今年はちょうど土曜日にあたり、23日のクリスマスイブ前日になりました。去年は橘高さんがコロナ感染のため延期になりましたが、今年は無事開催されてまずほっとしました。当日ライブ始まるまでは安心はできなかった。メンバー揃って全てのスタッフさん、準備も整ってライブが開催されるのがどんなに凄いことか、当然のことではないと改めて思います。自分も健康で見に行くことができて良かった。
年末ライブは今年出たベストアルバムツアーのセットリストとは変わる全曲から選ばれた曲で、しかも1回のライブにできる曲数も減って限られる。ハードな曲も多いので、年齢的にメンバーと特にオーケンの気力体力も考慮して無理しすぎず、だが様々なタイプの曲があり代表曲からレア曲までを聴かせて、コアなファンから浅いファンまで全てのオーディエンスに満足してもらいたいと、セットリストをオーケンが考えてリハをして臨んでくれるというのが感じられて、とても嬉しいです。
開演までのBGMは筋少曲で、1曲目は「トゥルーロマンス」。オーケンは後のMCで自分が決めたのにステージ出るときになんだったか忘れてイントロ開始で気づいたとか。続けて2曲目になんと「エニグマ」という大曲をドンと出した。ドラム長谷川さんがとにかくすごい、とオーケンが絶賛するが、いや全員もの凄い。聴けて感激だ。それから最初のオーケンMCがけっこうある。一時期短くしようとしてたが今年はまた喋りまくっていて、ステージだけで話を聞いてもらえるんだよと話したいことが口から出まくって嬉しそう。ちくわプリッツが美味しい話をだいぶ前からしてたと思うけど、翔やんのラジオに出たときに紹介したら翔やんのお店でメニュー化して更にグリコからプリッツいっぱい送られてきたっていうのがさすが翔やんパワー。おいちゃんは「ちくわプリッツの歌作ろうよ!」とノリノリ。
それから来年の抱負の話では、メンバーを追加したいでボンゴとコンガにしようとか、アニメ化したいで声優はうっちーが沢城みゆきさんで僕は野沢雅子さんだとかネタが展開しまくる。
それで3曲目に「ハッピーアイスクリーム」!かなり久しぶり。声出して掛け合いができるようになったから、とっても嬉しい。曲終えたあとにオーケンが、出した当時にこの曲いいなって褒められたんだよ、と言って話すマネして「太田に」ってぼそって言ったのがほっこり。レティクルもリリースして30年になるんだよと言ってて、もうそんなになるのかーと。次に再現ライブやるかもと期待します。
「俺の罪」でニコニコ横ノリした後に続けて始まったイントロが「生きてあげようかな」!とまた自分にとってノスタルジーな懐かし名曲で感激。
それからオーケンがMCをメンバーに交代すると言って全員に向けて指差しルーレットをやってはしゃいでるのが、うっちーに当てて一人退場したあとに「小学生みたい」とうっちー。マイクを手にしたうっちーがフランス語みたくごにょごにょいってから、今年は替え歌にしようと思って考え出したけど途中で投げ、増税ボンボンとか裏金とか言って政治ネタを盛り込みたかったのもうっちーらしさ。で「モコモコボンボン」をいつも通りに歌ってオーケンが途中で参加。
アコースティックセットで「ネクストジェネレーション」のあと、たしかここで休憩タイムを数分。衣装替えして戻ってきて、「イワンのばか」でがっつり行ったあと、オーケンだけ座るかメンバー全員座るかでしばらくぐだぐだトークしてた時にカックラキンのエンディングの例えが出てきたのが世代(ちょくちょく話題になるカックラキン、昭和40年時代生まれの子供時代のテレビは印象が強い)なかなか曲始まらずふーみんがしびれを切らしてた。で全員ボーカルでじーさんはいい塩梅。それから楽器を持って始まったイントロで今日一番の驚き!「アメリカンショートヘアの少年」復活後もまだ1回くらいしかやってないはずのレアオブレアで、リリース当時から思い入れの深い大好きな曲のひとつ。三柴さんの演奏での表現も素晴らしく完璧で、当時はまだ20代だったメンバーが現在演奏する技術力と原曲の良さと何もかも凄い。ふーみん魂のギターソロが聴けることの幸せ。
それから一気に時代が飛んで「枕投げ営業」が180度というくらいにぶっ飛んでで楽しくてしょうがない。こちらは復活後の曲だけど曲がかなり増えててレア度がどんどん上がってる。折り畳みできますかーってことで枕投げ営業だったが、次のカーネーション・リインカーネーションも同様にがっつりと折り畳みアクションの定番。今年の看板曲が50を過ぎたら~?『バンドはーアイドルー!』でなんの疑問もなくはっちゃけるのが今の筋少で、他にどこにもないジャンルに属さないバンドなんだと思う。本編最後に「機械」!とコールしたオーケン、MCでは来年は武道館ライブをぜひやりたいと宣言して、でも来年はもう取れないので再来年のどこかを抑えたいので、いつがいいか希望を教えてということでした。いつでもいいので実現できたらいいな。デビュー日にできればちょうどいいけど、いい感じの流れでもっていけたら理想だと思う。ふーみんが今年のライブはソールドアウトができたことをとても喜んでいて、オーケンも前半に話してたのが横浜ベイホールだけがソールドできなかったので、武道館より先に横浜をリベンジしたいと。それでもソールドしなくてもガラガラではなくほぼ埋まるのだし、川崎クラブチッタダイバーシティ東京の座席ありでしっかり完売できるので、この規模の会場でもっとできればと思います。橘高さんは去年の病気からタバコをやめてまだ継続できているのが意志が強く真面目で、酒もたばこもやめたと言ったら即座にかぶせるように「つまんねえメタルだよ!」ってセルフツッコミするのもまじふーみん。
アンコール登場は毎年定番のふーみん&おいちゃんサンタからのプレゼント投げタイム。からの曲は「モーレツア太郎」「サンフランシスコ」と初期曲を連続でにぎにぎしく今年のライブ締めになりました。来年はまた今年の序盤にやった各メンバー別「シンクロニシティ」での開始というのが定着して、今年の筋少ライブの発表を楽しみにしています。

筋肉少女帯@Zepp DiverCity

オフィシャルレポートよりセットリスト
rooftop1976.com

OPENING SE「ツアーファイナル」
01. サンフランシスコ
02. 混ぜるな危険
03. 香菜、頭をよくしてあげよう
04. バトル野郎~100万人の兄貴~
05. 踊る赤ちゃん人間
06. 高円寺心中
07. ディオネア・フューチャー
08. ドンマイ酒場
09. サイコキラーズ・ラブ
10. 航海の日
11. イワンのばか
12. 再殺部隊
13. 50を過ぎたらバンドはアイドル
14. Guru 最終形
─ENCORE─
01. エニグマ
02. 釈迦
ENDING SE「楽しいことしかない」

デビュー35周年記念ライブのツアーファイナル。会場BGMも筋少でツアーファイナルがかかってメンバー入場。ツアー全部ソールドアウトで、名古屋の他はみんな座席ありの規模でソールドしたのは筋少のライブへのファンの信頼と安定感でしょう。といっても4カ所だけど、30なんかしょやったことにしようよと盛るオーケンMC相変わらずで楽しい。メンバー全員とにかく楽しい嬉しい、ファンへの思いが伝わってくるようでした。
サンフランシスコでスタートして、最初のMCで今回のツアー喋りすぎてたから疲れた、喋るのを控えて曲をやると言ったそばからなかなか次の曲に行かず口から冗談が止まらないのがいつものオーケン
混ぜるな危険、香菜、バトル野郎と続けてベストの代表曲。MCではオーケンのプライベートおもしろ話を後日エッセイに書くのでネットに書かないようにとファンにくぎを刺してニコニコ。
踊る赤ちゃん人間は2006年バンド活動復活時のきっかけで、高円寺心中は90年代で当時のライブ風景を思い出す。ディオネアフューチャーは近年の筋少ライブ定番になった勢いとカッコよさ。エディが前に出てくる始まりがワクワクする。
少しの休憩を挟み、オーケンが椅子に座ってそのままトークパート。メンバー紹介しながら1人づつと話す。ふーみんはデビュー39年を迎えたということでファンへの感謝の言葉が真面目でファン想い。おいちゃんは今年59歳になって、来年いよいよ還暦だけどぜんぜんやれるから60歳70歳とやろうと意気込んで、還暦の歌を作ろうと即興で歌いだすのおいちゃんらしいお茶目さ。うっちーはオーケンからこないだ音楽雑誌でベースが凄い曲が紹介されてる中に釈迦があったよという話から、うっちーは当時は子供だったから無茶してずっと大変なベースだけどライブだと勢いで雑になるから、(雑誌で書かれたから)ちゃんとやらないとなと言ってたのだが、ライブの最後に釈迦やった時にライト棒で弦をたたくプレイだったのがさすがうっちー。
オーケンだけ座った状態でドンマイ酒場!ってコールしたときに楽器メンバー3人とも楽器持ってなくて一斉に慌てて取りに行ったの爆笑。ちょっと待ってて改めてセッティング。曲中のセリフでふーみん盛大に間違えるのも可愛い。
それからアコースティックセットでサイコキラーズラブと、オーケンもギターを持っての航海の日は、ふーみんが主導して会場が手拍子でフォークふう。
そしてオーケンが今度筋少ライブこんな感じという紹介で写真を載せたいから、ライト持った写真と撮ろうと席を立たせてステージから会場を撮影して、そのまま次の曲へ。必殺の定番イワンと、再殺部隊とハードに続き、それからの新曲50を過ぎたらバンドはアイドルでほんわか。本編最後にGURUで壮大に締めていったんはけて、再登場アンコールではじまった曲はエニグマ。ハードでテクニカルで疾走する曲にオーケンのカリスマっぷりがめちゃくちゃカッコいい。最後は釈迦で、オーケンは来年も筋少いろいろやります!と期待する宣言をしてはけて、最後においちゃん、ふーみん、うっちーが残って「楽しいことしかない」をBGMにしてみんな歌おうとフルコーラスしてあったかく幸せな空気で名残惜しく終わりました。次は来月23日の毎年恒例年内最後のライブが決まり、来年の活動発表も楽しみです。

筋肉少女帯@LINE CUBE SHIBUYA

メジャーデビュー35周年記念ライブ
「#筋少の日」

サンフランシスコからスタート。オーケンMCはメジャーデビュー日で35周年の感謝の言葉から、今日はソールドアウトです!と言われたけどスタッフからソールドアウトではなくて完売です、って(細かく言うと当日券として機材スペースを追加席にした数席があった)どっちでもいいだろう、誤差だよ。B'zもデビュー年が一緒だからウルトラソウルが在るか無いかの違い、などを加えてメジャーデビューの時はオーケンとうっちーとエディだけでおいちゃんとふーみんは後から入ったけど、ここまできたら同じでいいよ誤差だよ、とまとめ。1年弱しか変わらないので、もはやほぼ同じといっても違和感がない。
ど真ん中の代表曲で、おいちゃんとふーみんが入った年に出た印度化計画、そして元祖高木ブー伝説と続く。メンバーが違うインディーズ時とメジャーデビュー版が融合進化したような、エディがサポートで入った現在のライブで聴けるアレンジです。
それからメンバー4人が楽器を下ろしてマイクだけになり、オーケンが先日のライブでも言ってた筋少のライブはこの歳になると体への負担が大きくて翌日からしばらく寝込んでしまうと、それを軽減するためにと考えて、先日のUFOと恋人アルバム再現ライブでの曲順でやってみたら楽になったから、ちょいちょい「おサル音頭」を挟んでいけば続けていける!と宣言。これからフェスに出たときもやろうよ、サマソニレッチリの隣のステージでおサル音頭やったら外国人にウケるかも。もしブレイクしたら海外ライブする?というおいちゃんに、オーケンがきっぱり「嫌だ!飛行機嫌いだから。配信でやる」と断言。
ということでおサル音頭のライブはオケがメインで中間のギターを途中からふーみんが演奏するといった感じで、一応洋楽ロックカバーが入ってるところなのが筋少ならでは。
オーケンがライブで体に負担が大きいのは、大声で歌う叫ぶだけじゃなくて、MCで喋りまくってるから喉つぶれるよっていう話で、じゃあ橘高君は喋ることたくさんあるでしょと振ったのに、ふーみんがおお、と喋ろうとするのがすぐにオーケンが「でも俺ステージで喋らないと眠くなっちゃうからやっぱ喋る」と戻す。無理にじゃなくて喋らずにいられないっていうオーケンの性格がよく出てます。いろんな冗談が口から出て止まらないって感じ。楽しいけど、ボーカルとしては喉が大事だから、ライブで歌い続けられるようにいたわってほしいです。
それから他のメンバーはどうなの、ってオーケンがうっちーに内田君はすごいよ、同じ歳なのに平気でステージをこなしていると、今日驚いたのが楽屋で立ったまま靴下を履いたんだよ!というとおいちゃんとふーみんもうなづいて関心。それはバランスと体幹がいいんだよ。体も柔らかいから後ろ手で合掌できるよと披露してくれた。あんなに重たいベースを持ってずっと動いてられるのは凄いことです。それでうっちーが調子にのって片足立ちバランスとかシェーをやろうとすると、即座に他3人がやめろ!転んだらどうするんだ!この歳で膝やったら終わりだよ!と同時に止めにかかるの本当に微笑ましい。
そして、これからはヘドバンは首に悪いからダメ、ダメジャンプもダメ!膝を痛めるからおのおの自己責任でお願いします。ということで「踊るダメ人間」でダメジャンプ。続けて踊る赤ちゃん人間では、久々にステージでよだれ掛けとガラガラ持ったオーケンの赤ちゃんトークが見れました。曲終わってもしばらく裏声の赤ちゃんトークやってて、止め際がわからなくなってスタッフ呼んで外してもらうとスッと戻る。
その後にお客さんを着席させてのトーク筋少はデビュー前は本当にひどかった!とオーケンが振り返るとメンバーうなづく。名古屋ILLではライブ中に正露丸を撒いて店長に叱られて、正露丸は臭すぎる、スターリンの豚の首のほうがまだまし。とまで言われる。それから模造刀を持ってきてはステージからフロアに降りて振り回して暴れる。こんなのダメだよ!よくデビューできたよ。デビューさせたほうもおかしい!と言って笑わせる。当時ネットもないし時代的なものだからだけど、今はありえないっていうかネットの迷惑系動画とかになってしまう。
オーケンは以前からよくこれまで筋少で一番楽しかったのは「猫テ」ツアーだったと言ってるけど、今具体的に何がっていうと思い出せないという。他メンバーに35年間で印象に残ってること何かある?って聞くと、ふーみんは再結成してから本気でやってきてお客さんがついてきてくれて筋少を続けてこれましたといった感謝を伝えて、うっちーはデビュー前後の思い出話を取材でしたこともあって、あの頃のことしか覚えてないという。おいちゃんは筋少がテレビ番組のライブ中継の時に演奏中にステージから落ちてしまって一瞬記憶が飛んだっていう話をしてくれました。記憶はなくなっても、やってきた活動は確かに残っているし、現在こうしてライブができるってことが凄い嬉しいことです。
また、サポート紹介でエディも35周年でベストを出したことを宣伝してからの流れで、次のライブツアー告知をオーケンがするんだけど、またさらっとおいてある紙を持って日程を読み上げるに終わるので、スクリーンにバーン!って出てナレーションが流れる(広川太一郎のマネ)のはないの!?なんでやらないの?お金がないんだね。って自虐するのすごい笑ってしまった。どんな地下アイドルでもスクリーンで告知やるよ?とオーケン、バンドでも今どこでもたいがいそうだと思う。そんなに行かないけど必ずB-Tはスクリーンだし(ナレーションはない)

その後にオーケンが、筋少はいろんな音楽の要素を取り込んだミクスチャーなわけだけど、デビューしたばかりの頃からそれが表れていたと話して、ベストに収録された「月とテブクロ」演奏しました。これもだいぶ前に猫テアルバム再現ライブをやった時以来で、長い曲だからめったにやらないので感激でした。たしか当時発売直前にラジオでかかったのを聴いて、アルバム買ってからは凄くはまってプログレというジャンルを知ったきっかけでもある曲でした。当時ライブでも凄かったのだが、思えばまだ24、5歳でこれをやってたことがとんでもない技術を持ってるバンドであることがわかるし、現在の演奏はベテランとなった凄さを見せつけられます。筋少以外には再現できないでしょう。
曲終わりにオーケンが「休憩!」といって全員ステージはけて、着席のまま数分の休憩。BGMに「航海の日」がかかりました。これも90年の曲だから、自分も当時のライブに行った16歳くらいを思い起こさせました。
メンバーは衣装を替えてステージに戻り、まだ座っててというオーケンの指示で着席したまま「新人バンドのテーマ」続けて「サイコキラーズ・ラブ」も座ったままでゆったりしたノリです。ホールの椅子でこれだけ座ってられると、こちらもだいぶ身体的に楽です。スタンディングだとどうしても立ちっぱなしになるから。
そしていよいよオーケンが、椅子に根を張ったお客さんを立ち上がらるため、北の国からあいつがやってくるの下りをちょっともごもごしてお客さんを立たせて、「イワンのばか」へ。安定の爆発力です。さらに「機械」と「週替わりの奇跡の神話」とたまらない名曲を続けます。勢いとパワーが強いからオーケンの喉大丈夫かって心配になってしまうけど、歌いきってさすがです。それから「香菜」でほっこりとして、次にオーケンが「デビューアルバム最初の曲です」と紹介して「もーれつア太郎」そんなに定番ではないけれど、演奏されるとこの曲の持ったパワーを実感せざるを得ない。たぎるっていう感じで上げるこぶしも強くなります。本当に今日のライブが無事に開催されて見ることができてよかった。

アンコールで出てきて、オーケンから他メンへこれからの筋少どうしてく?って質問すると、おいちゃんがあと2年足らずで還暦だからシニア筋少だよって言いだす。オーケンがえっ?って問いただすとおいちゃんが話し出して、今はミドル筋少でその前がヤング筋少、猫テの時はジュニア筋少なのって分けるの面白かった。うっちーは「V筋少」だねって言うとオーケンがまたえっ?って聞いたら説明してくれて、ゴーグルで~と言ってもオーケンすぐに通じなくて水泳の?という。そうじゃなくてVRのごっついやつね。一度VRアバターバンドやってみたら面白そう。
とにもかくにも、さすがに年齢で体の衰えはあるから40代のころくらいのハードさは無理になってしまったけど、工夫して体をいたわりつつライブ活動が続けていったら何より嬉しいです。

釈迦が始まったからこれで終わりかなって思ったら、楽器替えたからもう1曲やってくれると「50を過ぎたらバンドはアイドル」やっぱりやってくれました。ホールで客のペンライトがついてるとアイドルバンド感があってコールも楽しい。白の紙吹雪特効まで出てにぎやかに楽しく終わりました。
うっちーがステージはけるときに一言「今朝、友達からメールがきて『デビュー25周年おめでとう』って書いてあった」と言って、10年なんて誤差で変わらないようなもの、これからも続けていきますという嬉しい言葉で締めくくりました。

筋肉少女帯@CLUB CITTA'

・オフィシャルレポート
www.barks.jp

Debut35th カウントダウン シリーズ ファイナル『UFOと恋人』発売30年記念再現+XXライブ

93年にリリースされたアルバムの再現ライブで、アルバムの曲順通りに、新曲と数曲を加えたセットリストでした。アルバムの曲順はこの通り。

おサル音頭 ~BORN TO BE WILD~
暴いておやりよ ドルバッキー
くるくる少女
高円寺心中
ひまわり
きらめき
君よ!俺で変われ!
俺の罪
アンクレット
パレードの日、影男を密かに消せ!
タイアップ
バトル野郎~100万人の兄貴~ (HAUS dog house mix)
バラード弾問答

オフィシャルレポのライターさんが、デビュー時期からよく雑誌記事で見てた方なので、リリース当時の時代や状況をよく知っていることが伺えて感慨深いものがありました。
30年も前なので当時はスマホ携帯は無い時代で、だけど筋少曲は古さレトロといった感じではない普遍的な良さがあって、現在もライブで披露されて聴けることがとても感激でした。クラブチッタ筋少デビュー当時からあった会場で同じ場所にあることが嬉しい。年とともに無くなっていく会場も多いので。
アルバム前作「エリーゼのために」から、筋少においちゃん曲が登場してサウンドの幅が広がって、UFOと恋人ではより広げられたチャレンジや遊び心があるように思えました。それで1曲目が音頭っていうのが当時から挑戦的すぎるとオモシロ話にしてるという。今回はライブ入場と同時に流して、実質1曲目の演奏がドルバッキー。続く「くるくる少女」もずっとライブで定番に入っている曲。
「高円寺心中」は今度出るオールタイムベストで再録に選ばれた曲で語りも再現されて、何年かぶりにライブで聴けました。バンドブーム時代の恋人同士を語った、物語がリアルに感じられるようです。
オーケンが30年前生まれてなかった方はいないでしょうねって言ってたけど、2世代でファンもいると思うので多分いると思いますし、まだリリース時には幼少だったり筋少知らなかった方もいると思います。メンバーは20代後半で、当時のライブスケジュールを見るとこんなにやってたんだって驚くし、ライブ後に打ち上げで飲んでたっていうのも、今はありえないとオーケン言ってて、今ではフルライブやった翌日は熱出してロキソニン飲んで、両足にしっぷはって2日間寝込んで爆笑問題のラジオ聴いてるからっていう。なのでもうフルライブはやめようとオーケンは考えていたそうなのだが、先週のアルバム再現ライブの日の翌日はそこまで負担がなかったそうで、セットリストで激しい曲を続けたりしなければ、まだまだいける!やりますよ!と意気込んでました。
活動休止時期があったけど長くはないし、再開してもう10年以上は経つし頻度は減っても筋少ライブは続けているので、もとからクオリティの高い演奏とパフォーマンスが継続しているのは凄いことです。
コロナ感染の影響で3年あまり制限されていたので、声出しができるようになって活気が戻ってきたのも嬉しい空気が全体にありました。オーケンがお客さんを歌わせるようにと、海援隊のライブ映像を見た様子を説明して歌声喫茶みたいに合唱した「ひまわり」続いて「きらめき」は優しさと風景の美しさが現れるような曲で、ツインギターが並んでお手振りのかわいい長いアウトロが好き。
A面終わり!とオーケンが言って休憩タイムになりメンバー退場、またおサル音頭がBGMに流れる。曲終わってすぐに着替えて戻ってきた。椅子があると座れて客も助かります。
30年前の当時の思い出はありますか、とオーケンが各メンバーに問いかけるテーマトークでは、おいちゃんが池袋サンシャインでサイン会やったよねっていう話。今もよくイベントやってる噴水広場で、行った記憶あります。今や信じられないけど勝手に回りでファンが写真撮ってたりして自由だった。
ふーみんはNHKホールでライブをやった話で、当時はふーみんが仕事に遅刻が多くて罰金を取られており、それが溜まったから他メンバーが「橘高の嫌がることに使おう」と相談してステージ特効に花火とパンダの着ぐるみを出そうといって、その花火がパンダが出た時もかかって燃えたんだよ、それを見たんだよ!とおいちゃんが証言。パンダが燃える隣でギターを弾いた唯一のギタリストだとふーみんに言われてた。そんなことあったのかーと自分はそのライブに言ったけど記憶になく、当時の日記を見返したんだけど、NHKホールはUFOと恋人のリリース前で1992年の9月、おいちゃんバースデーをステージでお祝いしたらしいのと、自分の感想もしょうもないことしか書いてない。
アルバム後半に「君俺」の印象的なイントロが長めにかかった。当時シングル曲でその後もずっとライブ定番に入っているエモさが高い曲。
「俺の罪」はGS風でちょいちょいやるライブ人気曲であるが、当時の制作裏話をおいちゃんがしてくれて、GS風歌謡曲が流行ってたのでプロデューサーの佐久間さんが一緒にGSバンドを組もうとしてたんけど、いつの間になくなったそうだ。
続く「アンクレット」作曲の橘高さんが歌うバージョンもライブでやるようになった、切なく激しくかっこいい曲だ。女子視点の歌詞が、当時オーケンが橘高ファンの女子をイメージしたって言ってたのが印象的で、オーケンがソロカバーしたゼルダ曲がオマージュになっている。
そして「影男」がいよいよ始まった。イントロの荘厳なメロティに橘高さんのギターが重なると重厚なハードプログレで、独白するようなオーケンの歌が静かにゆっくりと進んで音が広がっていく。若者の苦悩やもがいて抑圧から脱する様に、最後の語りも再現されて感激しました。これも筋少曲の魅力である重要な要素なので。
それに対してギャップのふり幅が凄い「タイアップ」も筋少ならではって感じで、最近では珍しくはないけど、当時のメジャー曲でこんなに皮肉ってはじけてるのはあまり無いと思う。それにライブではレア中のレアだったのですごく楽しかった!当時もなんだこりゃって感じだったけど面白かったです。
対して「バトル野郎」はシングル曲のライブ定番曲で鉄板の楽しさ。そしてアルバムの最後に「バラード弾問答」もかなりレアで、オーケンとうっちーがそれぞれの語りも再現され、なぜか関西弁のオーケンの語りもそのまま。曲終わったあとにオーケンが問いかけの答えはネクストアルバムに入れるわって言ってるのに、次のアルバムで答えないよね~と話してた。当時は不思議だったけど自分の解釈で、次のレティクル座妄想がその答えになってるなって思ってました。
アルバム再現が終わって、ライブ本編最後に、近年の筋少ライブでド定番となった「ディオネア・フューチャー」で盛り上げて締めて、アンコールで今度出るベストアルバムに入る新曲の「50を過ぎたらバンドはアイドル」を披露。自分は初めて聴いたので歌詞はよく聞き取れなかったから発売を楽しみにしてます。特に昭和アイドル風で各メンバーのソロ歌唱パート。
ふーみんがMCで、前回のライブと同じ話をしだしたことをオーケンにつっこまれ、ファンに対しておまえら客のプロだろう~?(だから聞いた話でも初めてきいたように盛り上がれよっていう感じ)って言い方がロックのMCでパワハラみたいだよねってオーケンに言われてマネして楽しんでるのが、わりと昔からヴィジュアル系でありがちな感じなのはファンの先輩や彼氏みたいな頼れる親しみのある感じが現れてるからだって思って、オーケンは通常MCでは「お客さん」って言い方で丁寧なんだけど、「おまえらー」って言ってロックバンドをすることの愛情や楽しさが伝わるようでした。
最後はデビューから不変の定番「釈迦」で締めで、メンバー退場時に挨拶する中でうっちーが、今日のMCでオーケンが学生の頃から「幽霊の声がする曲」のネタを面白がってたって話題で話が長くてしつこいのが、昔のライブMCを思わせるようだったってひとこと言って微笑ましかったです。ふーみんが筋少にも1曲だけ幽霊の声がするのに気づいたって話をしていて、でも言っちゃうとそのことがイメージ強くついてしまうのが困るから言わないっていうのも拘りがあるふーみんらしい。そこをオーケンが「それは橘高君にしか聞こえないのかもよ?」って言って、ふーみんが「それはもっと怖い!」って怯えさせてたのが面白かった。オーケンさすがオカルト好きで一枚上手だった。