筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

橘高文彦【Fumihiko Kitsutaka Presents「club DREAM CASTLE」】@八王子 Live Bar X.Y.Z.→A(ゲスト:内田雄一郎)

ファンキー末吉さんのお店「Live Bar X.Y.Z.→A」にて、去年は橘高さんのバースデーパーティーが行われた「club DREAM CASTLE」今回は筋少デビュー四半世紀記念として、橘高さんがメンバーをゲストに迎えてのイベントです!
初日のゲストは内田さん。私はこちらに行きました。トークに歌にと内容盛りだくさんでしたので書ききれませんが、ざっくりと印象に残った出来事を振り返ってみます。

入場時に「内田さんへの質問」用紙が配られました(笑)。チャージの飲食代1000円を払って飲み食いしたあとで、10分ほど押して開演です。まずは事務所社長より注意事項の説明があったあと、橘高さんを呼び入れます。背後にスクリーンがあってプロジェクターが用意されていたので、「のほほん学校」のように映像を流すのだなーと分かりました。

橘高さんの最初のご挨拶では、母親が生前ホストクラブなど夜のお店をたくさん経営していたので、橘高さんが20歳過ぎ頃にもし売れなかったらホストやりなさいって言われてたのだけど、筋少に入って武道館やったのでそれはなくなった。でもこうして今クラブみたいに出来るのが親子の夢ということで(笑)。みたいな話や、橘高さんの選んだスーツの格好がクラブにいる怖いお兄さんみたいに高い金額をぼったくるっていう設定で、ゲームの「龍が如く」のイメージでとか内田さんと話してたそうです。
橘高さんは、内田さんを呼び入れる前に、呼ぶのやめよっかなーどうせ内田が来たら盛り上がるんでしょ?とじらして話を伸ばして、ブーイングを受ける(笑)。そして、出てきたウッチーの格好はタオル首に巻いて来た草むしり作業中のおじさんみたい(笑)。マイク受け取ると「うおー!おー!」と気合い入れして、観客もすぐさまウオオー!と反応が良すぎる、さすが鍛えられたファンです。

・ライブDVDの収録から外された映像公開
しばらく立って話したあと、いつまで立ってるのーということで二人が椅子に座って、最初のコーナーは「筋少拡散波動砲」の主旨説明から、現在は中野サンプラザライブのDVD制作中という話。橘高さんからライブDVDの制作の流れを解説で、最初は音だけミックスするそうです。これを橘高さんがファンキースタジオで行ったそうな。その後に収録した映像を全チェックします。カメラが7台ぐらいだったかな?あって、実は各メンバーだけを追って映したカメラが1台づつあるのだそうで、これを全部チェックして使うところを選ぶそうです。
橘高さんが言うに、筋少は面白いことにメンバーの動きが、同じところでそれぞれ美味しい。例えばギターソロやってるときに大槻がヌンチャク振るとか(笑)、カメラは複数台あるけど、でもDVD用に使えるのは1つだから選ぶのが悩むと。ヴィジュアル系バンドでは各メンバーの映像をそれぞれ売ってる所もあるそうですが、今回の筋少はそれができないので、ここで特別に各メンバーを追った映像をお見せしましょう!ということです。
内田さんゲストの日なので、ウッチーだけ映った「踊るダメ人間」と、ふーみんだけ映った同じ曲をもう一度。見ながら橘高さんが実況ツッコミ入れるのが面白すぎて、これは特典のオーディオコメンタリーはふーみんばっかり喋って面白いんだろうなーと予想しました。内田ファンの目線ってこんなんだろうな〜など言ってました。
見ながら、ここでおいちゃんが動いてるの見てるから、ウッチーの動きだけ見れるのは嬉しいなーと思いました。ウッチーに橘高さんが寄ってきてちょいちょいからむ部分では「もっと構ってくれよぉ〜」ってふーみんが言ってるのが可笑しい。後半で橘高さんがセンターに出るところで、内田さんが橘高さんのマイク前に行くのですが、それは実は橘高さんのワウペダルを踏んであげてるのだそうです。喜ぶふーみん。「バンドって、いいな!」
DVDやブルーレイだと「マルチアングル」があるから、今度はぜひそれで収録して欲しいですね〜。

・ウッチーに質問コーナー
オーケンののほほん学校をマネて、事前に集められた観客からの質問をふーみんがウッチーに質問しました。
今のドラクエにハマってる話が出てきて、ふーみんは「大槻より分かってるだろう?」と得意げに。オーケンはのほほん学校でウッチーがゲストの時、興味なさそうに「どこが面白いのか分からない!」と言っていたので。ふーみんは本当はゲーム好きだけど、はまると仕事できなくなるのと、ドラクエはシリーズ順にやりたいので8までだっけ?で止まってて、今は10なので飛ばして10はできないってとこがふーみんらしい。
ゲームの話は、「桃電」や「いたスト」にも話が及んで、今回は対戦ゲームするのを見てもらおうとふーみんは考えていたのに、ウッチーはふーみんが熱入れ過ぎて叩きのめされるのを知ってるから嫌だって断ったのだそうです(笑)。「俺は完膚なきまでに叩き潰すから!」って何度も言ってた。
そのうち「大槻にドラクエをやらせよう」とか「ライブやらないで何ヶ月も泊まりがけで皆でドラクエする」って話にまで発展してました。面白過ぎる〜!
その他、昔のバンドブームの頃みたいにあえて「好きな女性のタイプは?」という質問に、バンドブームの時によくあったけど、当時「ソフィア・ローレンが好み」と言ってたけど、ファンはローティーンだったから通じてたのかな?というウッチーに、ふーみんが「俺らだって20代だから、分かってるんじゃないの?」とのことで。ウッチーそんな事言ってたかなーと記憶になかった。
「髪をもじゃもじゃに戻さないのですか」という質問では、「ほっとくと戻ります」矯正かけてストレートにしてるので、定期的にやらないと戻るのかな?ストパーだと水かけると戻っちゃうのだとか。現代の矯正技術で保ってるんですね。逆に秋間さんのもじゃもじゃは地毛じゃなくてパーマだそうで、「人はないものねだりなんだね」とのことです(笑)。
「橘高さんと内田さんのユニットはやらないのですか」という質問では、「菩薩はー?」と声がかかります。その「ブラック菩薩」元々はローディーとのお遊びで始まったセッションが、去年は人間椅子とのジョイントでやったので「本物の菩薩」になってしまったとウッチー。本物って(笑)。クオリティが高過ぎたんですね。橘高さんも、笑わせるつもりで出て演奏がはじまったら、観客から本気のリアクションが帰ってきて驚いてうるっと来たという。そこまで突き詰めてしまったら、次がやりにくいみたいです。でも、11月の人間椅子対バンではまたやってくれると期待してます〜!
一通り済んだところで、今度はウッチーが「ウッチーから、ふーみんに質問〜」と、持ってるバッグからiPadを取り出し、じっと見て何を読むのかと思ったら「使ってるリンスはなんですか?」(笑)。バンドブームの時聞かれたよねーという話に。なんでかシャンプーじゃなくてリンスなんだよね、俺はコンディショナーって聞かれたとか言ってた。しかしふーみんは「俺はなんにも使わないよ!」魔法で戻るとかなんとか言ってたような(笑)。

・伝説の披露宴映像公開!
次にふーみんが用意した映像は、筋少メンバーのそれぞれ個性がよく出てるものをということで、橘高さんの結婚披露宴のメンバー出し物を!まさかこれが観られるとはー!驚きです。
今はなき新宿の日清バワーステーションで96年9月30日に行われました。その概要説明をふーみんの早口で。結婚式をパワステで公開したのはふーみんだけでしょうね。
行った人〜と言うと何人か手をあげていました。私も行ったのでその当時書いた感想はこちら。

橘高文彦「WEDDING LIVE PARTY 〜魅惑の結婚披露宴〜」パワーステーション

ものすごく長くて5時間以上で(笑)、それを全篇撮ったビデオテープのロールが3つとかあって、それをふーみんがわざわざデジタルデータにして保存して持ってきてくれました。
人のうちで結婚式のビデオ見せられるのってつまんねぇだろう〜?(笑)っていうテイで話すふーみんでした。
でも筋少メンバーの出し物なんてレア映像、面白くないわけがありません!
今回はウッチーのカラオケ、スーツ着てもじゃもじゃヘアに黒丸サングラスの若いウッチーが、ウッチー自作の徹夜で作ったオケの「マイウェイ」をムードたっぷり熱唱するっていう。マーシャルの前に置いた金屏風の前に座る新郎新婦を横にしてウッチーが挨拶する(笑)。もう面白くて笑いっぱなしでした。オケを聞いたウッチーは「作り直したいねぇ」とひとこと。ぜひまた作って歌って下さい!
続いて出ました「ブラック菩薩」!ふーみんが袴姿から白いヒラヒラのブラウスに衣装替えして、黒コート(筋少の衣装)を羽織って出てきました。この時は「フミー」じゃなくてオジー文彦って言ってたみたい。ベースとドラムを当時のローディーがやってました。結婚式なのに十字架壊すパフォーマンスって(笑)ふーみんが実況ツッコミ入れる。十字架に"祝結婚"ってウッチーが文字入れしたのにねと。
貴重なものが観れました!これはぜひまたUSBメモリに入れて販売して欲しいですね〜。

・内田家のガラクタ処分企画ビンゴ大会
ふーみんがウッチーの家にあまりにも物が多いので、捨てられない性格のウッチーに変わって処分してあげようと救済企画、ファンにビンゴで商品にしてしまおう!ということです。これはいいアイデアですね!盛り上がりました〜。笑いっぱなしでした。
リーチしたらリーチ!って元気よく言えよ!とか、ふーみんの司会進行が上手くて面白かったです。本当は和佐田さんが乾杯の音頭とビンゴの司会が得意なんですって(笑)。ビンゴしてないのにビンゴって言ったりとか。乾杯の音頭する和佐田さんが面白過ぎるのはX.Y.Z.→Aファンクラブ会でおなじみです。
ふーみんがウッチーに頼んで持ってきてもらった品の紹介から。どれもウッチーらしすぎます。目玉はSG型ギターに「ブラック菩薩」と書いたシールが張ってあるもの。ケースが無いという。「レーダー作戦」など昔のボードゲームとか、フランクザッパのギターソロ譜面本、電子辞書、ミニマラカスと何故か出てきた昔のおいちゃんピック、ファミコンのプログラミング用キーボード「ファミリーベーシック」、重たくてでかいハードカバーの日本地図とか、モデルガン(海賊が壁にかけてあるやつみたいなの)(ウッチーが持ってふーみんに向けると、やめろぉ〜俺先端恐怖症なんだよぉ〜と本気で嫌がるふーみん)とか、あげくは未使用のVHSテープ5本セット(笑)。それじゃひどいのでピックと、さらにビンゴに使ったビンゴマシーンと、ふーみんの使用済み物販タオルなどつけてあげました。
それが埃っぽいらしく、ふーみんがくしゃみして「鼻水が…!ちょっとかみにいっていい?」と困っていったん退場してました。ハウスダストが〜。ウッチーの家に入ったら大変ですね。
私はぜんぜん当たらなくて残念でしたが、後で当たった人に品を見せてもらいました。またこの企画やって欲しいー!という声がたくさんあがって、定期的にやろうか?って話にまでなってました。

・ウッチー歌謡ショー
後半になってやっと演奏です。ずっと楽器がそばに置いてあったのに(笑)。ウッチーはまずウクレレっぽい形のベースっぽい楽器(名前が分からないけど、たしか水戸さんと一緒にやったアコースティック演奏でも使ってた)で、ふーみんはエレアコを持って、珍しい曲をやりますという前ふりで「悲しくて御免なさい」を、内田さんの歌で!これはレアですねー!
それから「蓮華畑」をしっとりと。そしてふーみんから、これはみんなに参加してもらって手拍子でと煽り、パン、パパンと叩いて。何かと思ったら、内田といえばコレと「北極星の二人」でした!「ベースなんてひいてられぇぜ〜」とウッチー、熱唱しました!合いの手で自分から「ビンゴー!」って入れて歌に入るの遅れるのが可愛かった(笑)。
最後はウッチーがさっきと別の短いベースを持って、ふーみんはフライングVを弾いて、「25周年ということで最後はこの曲」と、「中2病の神ドロシー」を、ふーみんの歌で!作った時にキーが高くてオーケンが歌いにくいと言われたそうなのですが、気合いで歌えと言ったふーみんも、後からやっぱり高くて悪かったなぁと思ったそうです(笑)。これが想像以上に良かった!終わりにみんなで神って言ってねとふーみんが声かけて、みんなでタイミングあわせて「神!」ってコールするのが、通常ライブとまた違う、ファンとメンバーの親密さがよく現れているなぁと思って感激でした。

これでイベントは終了でした。前回のバースデーイベントは押し過ぎて、夜中2時過ぎまでやってたっていう反省から、今回は時計を見て時間を気にしながら進行してたのですが、とはいえ「朝までやろうかー!」ってサービストークもする橘高さんでした。でも終わってみたら10時半過ぎぐらいまでで、その後少し残って飲んで仲間とおしゃべりしてから終電で帰りました。前回は途中で帰ってしまったので、今度こそ朝までと覚悟してきたのに!(笑)。
次回は翌週のおいちゃんゲストに観に行きます。また違う趣向で楽しませてくれそうです。