筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

筋肉少女帯@中野サンプラザ

筋肉少女帯メジャーデビュー25周年記念「4半世紀」

チケットは1ヶ月前に完全SoldOut、前の日まで台風が近づいていたにもかかわず、当日は消えて晴天になりました。もうパーフェクトでしたね。
2006年12月28日の、復活ライブ以来の中野サンプラザ筋少ワンマンライブでした。

ライブDVD発売決定!
ライブのもようは、映像になってDVD発売されることが、ライブ始まって早々にオーケンからさらっと告知がありましたので、細かい部分は抜きにして、自分が感じた事を書こうと思います。

ライブ後には、オーケンがブログで、おいちゃんはブログやtwitter、FBページで、ふーみんもFBページでコメントを出しました。それぞれ彼ららしい言葉で喜びを語っていて嬉しかったです。

オーケンのコメントでは、今まで筋少のライブをメディアやファンが語るときに、オーケンのおもしろいトボけたMCが取り上げられるのは、本意ではないなぁと思っていたそうです。

ライブ中でもオーケンは、ナタリーでまたトボけたMCが抜かれて書かれるから無かった事にしてね!とか言ってたのですが(笑)。きっと、それがフックとなって面白いけれど、筋少の魅力って当然それだけじゃなくて、詩の世界の深さと、演奏でさらに立体的に表現されるのと、ステージで全員の動き、パフォーマンスの絶妙な間合いとゴージャス感、お客さんとの阿吽の呼吸ともいえるレスポンス、オーケンの叫びで会場をひとつにして引っ張り上げる、楽しい空間になるのです。それに、メンバー同士のMCが奇跡的?喜劇的?に面白いっていうのが(笑)、たまらないです。
演奏は上手くて当然で、表現がとても魅力的なんですね。これこそプロフェッショナルの技です。筋少は、密室的なライブハウスの空間も似合うし、ホールの大舞台も広いステージを全部使って、客席の端まで楽しませることができるバンドです。
それは、活動休止前からずっと思っていました。復活してライブを重ねるごとにもっと凄くなりました。復活してからもファンが増えて行って、筋少の魅力にはまった人がこの日会場を埋め尽くしていたことは、とても嬉しいことです。
世間的にはとぼけたようなイメージかもしれないけれど、本当は凄いかっこいいバンドなんだよって事は、ファンがよく分かっていますよね。

オーケンが、自分が見に行ったライブの思い出なんて、しょうもない事だけ印象に残ってる…みたいな話をしていました。クリムゾンを見に行ったらステージよりも客席にいた高嶋政宏さんのことを覚えてるとか、クラプトンを見に行ったら小倉智昭さんがいて…というくだりは、エッセイにもあった話で読んでるみたいに面白い鉄板ネタですね。
筋少の2006年復活ライブはDVDになってるのでいいのですが、私は行けなかったのでその前は94年のレティクルツアー2days。この時期はちょっと気持ちが離れてたこともあって、とんと記憶が薄いです。当時の日記を見ると、「アンコールでオーケン小山田圭吾のコスプレをしてウケてなかった」ことが書いてあるし、さらにアンコール登場時の一幕。

大槻「橘高ーきつたかー!」→(1)内田走って登場→(2)本城登場しピックまく→(3)橘高、出てきてあわててすてーん→(4)おーつき「アットホームはよそうよ〜〜;;」

もうこんなんで(苦笑)。
中野サンプラザは、もっと前には有頂天の解散ライブ(おいちゃんも出た)に行きました。筋少の休止中にはムーンライダーズの30周年ライブも行きました。歴史あるホールで、入口の赤い色の長く広い階段を見ると、中野サンプラザに来たなぁと思います。

さて今年は3月末以来のライブで、インストアイベント、アルバム発売を挟んでも、もう今年も半年過ぎたのにライブは4回目だったんですね。
25周年記念ライブの大きいホールということで、これにかける思い入れも強くて、どうにも考え過ぎてもやもやっとしてしまっていました。
でも、終わるころにはそんなもやもやはスッキリと晴れて、筋少への愛でいっぱいです。会場に集まったファンを見ても、後でいろいろ話を聞いたり見たりしても、みんな筋少を愛してるなぁと感心しました。筋少もファンのことを想って愛してるなぁ〜と感激でした!

会場入ってまず配られたオーケン企画のちらしで、来週ののほほん学校のゲストがウッチーだったりおいちゃんだったりしたのが突然発表されてて、もうパニック!なんでチケット発売時に発表しなかったんだよ、オーケンめ〜と思ってた(笑)。全然余裕がなかったのだけど、一緒にいた仲間に言われて気づいたのが、BGMが今までのライブのオープニングSEに使われた曲が続けて流れているよね。ということで。そういえば、「聖地エルサレム」が控えめな音量で流れてる。今日はこれじゃないんだ〜?と思ってた。開演予定時刻少し過ぎて、荷物をまとめてたらKISSの「雷神」が流れて、でもまだBGMなんだけど、会場全体が自然と手拍子が巻き起こった。あれっ、もう始まる?アワアワとしてたらBGMのボリュームが上がっていって、暗くなった!こんなスタートは珍しい。

ステージにエディが静かに歩いてやってきて、しっとりと暗いステージの上にスポットがあたり、弾き出した「黎明」始まるんだ、これから筋少が始まった。感激ですすり泣く声が会場のどこからか聞こえて来る。
曲にのせて残るメンバーが登場して、歓声が大きくなる。楽器をセットして、おいちゃんが手を高く挙げて、全員が揃って音を出す瞬間が好き。ぐっとくる。
「サンフランシスコ」からスタート。イントロでおいちゃんが指スライドさせるときの表情が、凛々しいと思いました。そして大ジャンプ!ホールだから思い切って飛べるのも嬉しい。ふーみんの新衣装が初披露ですね。胸のリボンがけっこう大きいんだ〜と思った。中間でエディに駆け寄って二人の掛け合いソロが美しいです。
次の曲に続かず、オーケンのMC挨拶から。ホールモードの大げさな感じで、これでぎゅっと心をつかんで会場全体が筋少に持って行かれるんですね。
25周年ありがとう、同期ではジュンスカイウォーカーズ、芸人では爆笑問題、プロレスラーでは、アンパンマンも。と続けたあと祝ってくれ〜っていうMCから「何かくれ!」おいおい(笑)この後も何かしらあるたびに「何かくれ」って言ってたと思います。オーケン自分では昨日ドンキに行って布団乾燥機を買って〜あれいいね、フカフカになるよ。と言ってたのですが、この時期暑くないかな?と思いました。
家の近くで出来るので嬉しいとオーケン、今日はタクシーで会場入りしたのだけど、近いのでぐるぐる回って来たらしい(笑)。
ここで、もう復活ライブ時はその後の事を全く考えていなかったから、25周年ライブをまたここで出来て嬉しいぜ。と言ってたかどうか。覚えてないけれど、最初と最後あたりで言ってたと思います。私も思ってなかったし、予想してなかっただけに、ここで迎えられてすごく嬉しいです!
それで、オーケンがお祝いに何かくれ、何をくれるんだ?声援をくれ〜って流れから、DVDが出るのでという説明があって、「くるくる少女」に行ったのかな。
続けて「機械」!と、セルフカバーアルバムに入ってる鉄板曲を畳み掛けます。おいちゃんが弾きながら前に出て、口を動かして歌ってたのが印象的でした。
そして、軽くオーケンから一言あったと思うけど思い出せない。マイク持ってラップしてやるぜ〜みたいな感じ?ときたら「ワインライダー・フォーエバー」。中野サンプラザの広いステージでこれをやってくれて嬉しい!すっかり定番になったこの曲、今の筋少4人がイキイキとマイク持って掛け合う。おいちゃんの振りからオーディエンスのコールで「なにを!?」そして全員で「クランクアップ!」のカタルシスといったら。

この後のMCで、オーケンが今日リハで「ワインライダー」をやっていた時に、母が来たと知らせを受けて行ったのを漫談風に説明(笑)。今年最初の3月のライブでは所沢で、母が差し入れだけして帰って行った話をしましたが、今回も同様に、中野で買ったいつものお赤飯おにぎりを差し入れして、「筋肉少女帯はうるさいから老人には無理!」と言って、それに加えて「なかのZEROホール」のほうがいいとか、サンプラザの2階は揺れるから怖いなどと言って帰っていったそうです。
差し入れの話もここであったかな?ファンからは甘いものよくもらうけど食べきれず残っちゃう!とか。その流れで、何を食わせてくれるんだー!っていうことで、次の曲は分かるよね(笑)。と言って、いつもと逆のコール&レスポンスをしてみないかと提案、でもテンポがわからない〜と長谷川さんに叩いてもらう。ちょっと速い?と思いつつ。せーの、╲日本をインドに/しーてしまえ!で、始まりました。
続いて最新曲「妖精対弓道部」!待ってましたー!始まりのSEっぽいイントロがかっこいい。そして気になってた、前回初披露の時においちゃんが歌ったパート、音源ではオーケンが歌ってたけど、ライブではおいちゃんが歌いました!あまりにカッコ良くて卒倒しそうだった。2回目の「人形のためのワンピを着てる」と歌った時に、シャツの胸元をぐっと掴んでたのにドキッとしたー!
そして2度目にしてもうお客さんの動きが出来上がっている Σ(@ω@;)さすが!自然と、「射抜いて射抜いて射抜いて〜」でタイミングとテンポよく手を出すのが楽しいですね。ああーまたすぐに聴きたい!筋少のすごいところって、24年前の鉄板曲も、出たばっかりの新曲もどっちも同じぐらいにオーディエンスが盛り上がるっていうこと。なかなか他には無いんじゃないかなーって思うのですが。
このあともう「これでいいのだ」だったんですね。もっと後のイメージでしたが。やるかな?と思って回すためのタオル用意してました。おいちゃんの手錠かけられるポーズ、曲の最後にもまたやってたなぁ、かっこいいなぁって記憶でした。学園天国のコール&レスポンスで、ちゃっかり「あまちゃんでおなじみの小泉今日子さん」と入れてきましたねー。オーケン世代は見てる人多そう。

次のMCで、デビュー時の話から。エディが「筋少やめてほんとよかったっ!」って言ってたのが面白くて、エディが辞めた後の筋少がバンドブームですごく忙しくなった頃のことを、「内田に聞いたけどあんなに忙しいの俺無理!死んじゃう!」だから、辞めて良かったって。エディらしいですね。そこからふーみんが、当時「ビンダスローション」のCM撮影で夜中じゅうやってたのに、完成したらふーみんの映るシーンはほんの一瞬ギターを振るところだけ。なんだよ!っていう。「そういう時代だったんだよね」とオーケン、そういう激動の時代を経て、今はこうしてエディがサポートとして戻ってきてくれて、死にそうな程の忙しさもなくなって、筋少の音楽を一緒に作ってくれるのが嬉しいです。
昨日がデビュー記念日だったけれど、みんなどうしてた?とオーケンが話をふりました。オーケンは仕事で映画DVDを見て(筋少ブログによると"セブン"と"ミスティックリバー")めでたい日なのに映画が重い内容なのでドヨーンとしてたそうです。
「橘高はFacebookにデビュー25年のお祝いを書いたんだよ。」とおいちゃんが言うと、ふーみんが「ちゃんとその前に大槻と内田にメールしたからね!」律儀です。でも、おいちゃんファンは知っている…おいちゃんがこっそりtwitterでお祝いメッセージを書いたことを。言わないでしらーっとした顔してたけど!オーケンは知らなかったのかな、本当に。
オーケンがわざとらしく驚いて、「ふぇ?ふぇ?ふぇーすぶっくぅ?!橘高Facebookやってるの?」「やってるよぉ(得意げに)」「ジャパメタの人はFacebookなんてやるの?」「これからの外タレはワールドワイドでないと(とか早口で、Facebookによって全世界からレスポンスがあるんだよ的なこと)」「外タレなんて言ってません(笑)」「ここ脳内で修正しました」てな感じの掛け合いがあった。
ふーみんがオーケンにお祝いをメールしたら、すぐに「ありがとうございます。明日はよろしくお願いします」といった内容でメールが返信されたそうです。いい話ですね。でも、ウッチーからは返信がない(笑)。ふーみんはずっと待っていて、朝になっても返信が無いと気がかりだったようですが…その時ウッチーは。
「昨日は、ずっとドラクエをやっていました」ウッチー!!!(笑)「メールが来た時、ちょうどボス戦でね。ピピピって携帯が鳴って、メールだ。どうしようと思ったら負けちゃいました」オーケンが呆れて「ドラクエのレベルがあがろうが下がろうが知ったこっちゃないですよ」(ここで客から「ドラクエのレベルは下がらない」と言われる)
「内田は子供みたいで、君はずっとこのままでいて欲しいね」と微笑むふーみん。ウッチーは「いや、目と目で通じ合ってるんですよ」なんて事を言ってふーみんを見て感謝の気持ちを伝えていました。
このエピソードが素敵で、4人のおじさん達、ほんと可愛くて微笑ましすぎます!正確にMC覚えてないから、ちゃんと映像で残ってて欲しいな。
で、昨日はおいちゃんはというと…「回転寿司めぐり」「えっ?」「ん?」「回転寿司めぐりを見てたの」「何それ」「んー、テレビ。」やっぱり、おいちゃんはおいちゃんでした。

この後も、25周年で何が印象に残っているか?という話をオーケンが振ったときにおいちゃんが、御殿場のライブで二日酔いで吐きそうだったのが映像に残っちゃった話から、オーケンがどこか地方に行った時に、何も無くて明るいうちから呑んでて5時にはもう出来上がっちゃってたよねと思い出したり。
中野駅の前は綺麗になっちゃって…という話から、昔はあの辺に内田のお父さんの事務所があって、そこでチラシを勝手に刷って怒られたねぇという想い出話も。「空手バカボンだったね」とウッチー。ちょうどライブ前に、綺麗になって公園と新しいビルが建った場所に行って食事してきたので、あの辺りなのかな?と思いました。
流れは忘れちゃたけれど、オーケンがお客さんにアンケートして、25年前から来てる人〜、その前のナゴム時代からの人〜。と手をあげさせる。じゃあ復活後からの人〜と言うとたくさん手があがります!さらに、「一時期、氣志團に浮気してた人〜」はーい。これ私です。活動休止時期でしたからね。「最近、ゴールデンボンバーに行こうとしてる人〜」これもけっこういそう。「聖飢魔?とかけもちしてた人〜」手があがると、「これが一番多い!」うん、これは多いですよね。
この前か後か忘れたけれども、ソールドアウトでありがとう、ここに来てない人はcali≠gari野音に行ってますね。と言ってたのが、ちゃんと覚えてたんだなと思って。最近オーケンの本のサイン会で、cali≠gariファンの子がcali≠gariは今度は野音でライブだと話しかけたエピソードを聞いたので。私もライブ仲間何人かは野音に行っていました(笑)。(後で聞いた話が、野音のほうでは青さんが「秦野さんは筋少やめてこっちにきてくれました(笑)。」と言ってたそうです!今度はぜひ共演して欲しいですね。※秦野さんは現在cali≠gariのサポートをしています)
その前のくだりで、オーケンがトボけたMCは全部DVDでカットするから!って話をしてたので、カットするからいいよね、とか、ここは入れようよ!などと、カットするしないとメンバー間で盛り上がってたのも面白かったです。ふーみんは西城秀樹のモノマネで「やってる?」言い出すし。オーケンは「セックスしようぜ」B-Tあっちゃんのマネするし。
じゃあオーケンは、25年でどのライブが一番印象に残ってるかというと「模範解答を言います。…今日です!」それは20周年の武道館でおいちゃんから言い出したやつじゃん〜。じゃあDVD用に?ふーみんが、「ドラムセットの階段から降りながら言ったら?(宝塚風に?)内田と一緒にやりなよ!」ウッチー無言で拒否。
ライトも落としてオーケンにスポットあてて、「僕が25年で一番印象に残ってるライブは…」ドラム台の段から降りて、手を出してさあ一言。「今でしょ!
それやっちゃだめー!(爆笑)。流行りのギャグは、20周年武道館の時もやってた「キター!」とか、映像に残っちゃうと、年月が経つと情けなくなるので辞めようとか自分から言うけれど、やらずには居られないオーケンは、全く昔から変わってません。
ということで、この曲もあと何年かすると本当におじいちゃんが歌うことになるでしょう。みんなで歌って下さい。オーケンがそう言って始まった「じーさんはいい塩梅」おいちゃんがウキウキと腰に手を当ててリズム取りながら歌ってたのが、すごい可愛くてずっと見てしまった〜。
歌い終わって、また楽器を持つ時においちゃんが手にしたのが、なんと初めて見た黒いレスポール!えっなんの曲で?と思ったら「香菜、頭をよくしてあげよう」ふーみんは椅子に座ってエレアコをシャッフルします。
おいちゃんとレスポールも似合っててかっこいいなぁ〜と惚れ惚れしちゃいました。後でtwitterでおいちゃんが、前から持ってたんだけどステージでは初披露だったそうです。また今度はもっと近くで見てみたいなと思いました!
ほんわかムードの後は一転して、ステージの明かりが落とされて暗めになって、恐怖映画の幕開けかのような音が鳴る。これはカバーアルバム版の「孤島の鬼」出ました!これ本当に凄かった!あの爆笑とトボけたMCからのギャップだからまたとんでもない。これは映像にしっかり残るから、世界中で観て欲しいですね。演奏はもう言う事なく凄いしエディありがとう。オーケンの鬼気迫るボーカル、そしてラストのシャウトは最高でした!ぞくっとしました。
曲終わったあとすぐオーケン筋少、んま〜い!」「『まんが道』(藤子不二雄A先生の)で、満賀道雄才野茂がカレーコロッケパン(だったか忘れたが)を食べた時に言う『んま〜い!』」描写が細かいが、それは30代以下は伝わりにくいと思う(笑)。きょとんとして「俺ここにいてもいいの?」ほんと凄くて夢みたいに思うんですよね。もちろん私たちには、オーケンがいてこその筋少です。

そして、あっ、座ってもらうの忘れた!と思い出したオーケン、「じーさん」の時に座ってもらって、「孤島の鬼」の最後で立ってもらおうと考えてたみたいで、言うのを忘れちゃったとか。それは2008年の渋公でやったパターンだし、別に立ってても大丈夫ですよー。疲れたら座りたいお客さんが自由に座っていいと思います。
そこでオーケンが皆さん疲れてるでしょうから座って下さい〜と全員座らせる。そこで何故か長谷川さんに振って、なんで座ってるんだよー立てよー!って言わせようとするが、長谷川さん笑顔で拒否。「本当は喋りたいでしょう?」と聞くオーケンに、「このドラムのサウンドが、俺の言葉だから」と長谷川さん、カッコイイー!おお〜と感心する一同、ふーみんが「ここはDVDに入れよう」と頷く。
オーケンが、じゃあメンバー全員で「なんで座ってるんだよー立てよー!」と言おうと提案するもオーケンがほとんど言ってたが、オーケンに続いておいちゃんが「立てよぉ!」って言ってたのが可愛かった(笑)。

ここから終盤のたたみかけ、「踊るダメ人間」では、始まる前にオーケンから、「歳取ってきたお客さんの足腰のためにも、曲を短くしましたぁー!」って前振りはどうなの、アリなの?(笑)。例えばB'zが昔の曲を短くしましたー!ってやらないよなぁ〜。その何でもあり感が筋少なのですよね。短いバージョンの「踊るダメ人間」は、間奏が短くなっているため、おいちゃんのバーンとやるとこのタメが少ない。とか思ってました。中野サンプラザ全体のダメジャンプ、ステージからの眺めは最高だったろうなと思います。映像でも見たいですね!
続けて始まったSEは「蜘蛛の糸」イントロにのせてオーケンが、この曲に共感できるのが筋少ファンの証だと思います、みんなで合唱してください。と言ってから歌い始めました。大丈夫、大丈夫だよね〜のところをマイクを向けると、オーディエンスの声があがりました。私も懸命に歌って、あとおいちゃんのコーラスにきゅんとくるところです。
筋少の暗黒面の曲から、続いて「ツアーファイナル」は光り輝くようなイメージで、跳ねました!4人がステージを右に左にと動きます。この日をみんな楽しみに待っていて、今ここで集まって楽しんでいる。後半の展開がとてもドラマティックで、おいちゃんが前に出て胸に手をあてて目をふせて、次のブレイクで弾けて、それからカウントのところで客席に向かって、何か煽って言葉を叫んでたのが、気持ちがすごい入り込みました。行くよーって感じで。
オーケンが、最後は復活ライブの1曲目にやった曲ですと言って「トゥルー・ロマンス」意識的にこれを持ってきたのですね。復活ライブは行けなかったけど、"死んだ筈の男が帰ってきた"この曲で復活をしたことを、思い出させてじんわりと来ました。

本編が終わり、すぐに拍手があがってアンコール。しゃがんで崩れた荷物を直してたら、ステージが明るくなってメンバー出てきてアワワワ。おいちゃんが「慌ててたな!」って言ったと思う(笑)。
ふーみんは白いドレスだー。ここぞという時にこの衣装ですよね。ウッチーとおいちゃんとでマイク前に立ち、オーケンはまだ来ない。ふーみんの手に紙があるぞー!発表来るー!わくわく。
ふーみんの口から、25周年ありがとうございますとお礼から、ここをスタートにアニバーサリーイヤーとして色々やります、まずは追加公演の9/22横浜ブリッツ!でも9月まで筋少が無いのー?!(右手でドレスの裾を叩いてパーン)みたいな一人芝居をちょいちょい挟むふーみん、面白過ぎる。ここから超早口で、対バン、ワンマンと2日づつ東名阪ライブやります!と、これから9月にかけて「筋少拡散波動砲2013」ということで、各メンバーの活動にクロズオーヴァーしてそれぞれのメンバーが出るのと、「中2病の神ドロシー」で渋谷クラブクアトロやりますのところまで。わー!ライブ決まったー!と喜びつつも、あまりに情報が多すぎて飽和して、もう混乱して何がなにやら。
ふーみんが喋った後ウッチーが「超早口で聞き取れなかったと思うので、詳しくはあとで配られるチラシを見て下さーい」と締める。ウッチー美味しい所持って行ったね。
ではアンコール始めますと、オーケン不在のまま楽器を持って曲が始まる「少女の王国」イントロに乗せてオーケンがディナーショーのように歩きながらハンドマイクで歌い出しました。
曲終わってオーケンが、ふーみんの告知が速過ぎることを指摘して「大槻が早くしろって言ったからだろう」というやり取りも。
ここでだったか、本編だったか忘れたけれど、オーケンがメンバー紹介して「ベース内田雄一郎、ウッチー!」って言ったあと、俺も誰か紹介してよとウッチーにふり「ボーカル、大槻ケンヂ〜」て言うもオーケンが「僕は内田雄一郎、ウッチー!ってあだ名を付けてるんだから、大槻ケンヂオーケンって言ってよ!」とダメだしする(笑)。めんどうくせぇ〜って顔のウッチーが可笑しかった。でもちゃんと紹介してあげました。私も、あだな付けたオーケンの今のメンバー紹介好きなので、これで続けて欲しいですね。
アンコールは次に「キノコパワー」これも期待してたから嬉しい!原曲の痛々しさ、はかなさ、瑞々しさ、そういったものが長い年月を経て磨かれて宝石のようにキラキラしてるような感じがしました。「放り投げてくれー」でオーケンがボール投げるみたいにポーンと右腕を振ってたのが印象的でした。広くて高いサンプラザの客席に何かが飛ぶ軌跡が見えるような気がしました。
続けて「再殺部隊」が来ました!暗く静かに夜が明ける描写をふーみんのエレアコが奏でます。おいちゃんがE-bowを持って旋律を弾き、戦いが始まるような展開するイントロ、ウッチーのデス声コーラス、オーケンの物語朗読、おいちゃんが弾き終わったE-bowをぽんとステージ袖に放り投げ、そしてラストシーンへ向かう。1曲で映画の始まりから終わりまで見るような感覚で、胸を揺るがせました。

それから、ここでやっと「中2病の神ドロシー」待っていました。最初にやるのかな?それともアンコール1曲目かなと思ってたので。ここに入った訳が聴きながら分かった気がして、予想を遥かに上回る感動で胸いっぱいになりました。
20周年記念曲だった「ツアーファイナル」を先に聴いた後だったから、その繋がりがよりいっそうぐっときて、ふーみん曲だから展開が似ているのもあって、緩急がぐっと胸をつかまれます。
オーケンは25年って歌いながら指を、25ってやるのに、聞いてる自分の感覚が最初しばらく24年ってなってしまった。
この日、アンコールのここまで曲を聞いてきて、歌詞で【笑ったし、叫んだし、涙したみんなで】〜って、歌われたら、それはもうそのままで。恥ずかしさも内向的なモヤモヤも吹っ飛んで、思い切り手を上げて、飛び跳ねて笑顔でステージを見つめてました。それは出会って恋したばかりの頃と同じで、今またこうして同じ気持ちで一緒に居られるっていう、こんな嬉しい幸せな事ってあるんだって。本当だ、夢のよう。
終盤でPVと同じように、オーケンのところにスタッフからアコギが手渡され、弾きながら歌うオーケン。音はふーみんのほうがエレアコで大きく出してたけれど、ちゃんとやったんだなぁと(笑)。
曲が終わってオーケンがギター持ったまま「この曲で終わろうと最初は思ったんだけど、バンドが幻だったって曲でボーカルが2カポのギターを持って終わるはどうかと思うのでやめました。」たしかにその通りで。ギターを持って行ってもらって、やっぱり最後は定番中の定番、この曲で「釈迦」!
これがデビュー曲、25年前から不動の鉄板曲、原点ですね。休止期間があったけれども、これからこの先もこの4人で、サポートの素晴らしい仲間も一緒に、次の30周年も、半世紀へと途切れることなく続いて欲しいと願います。
オーケンがたしかもう25年したら、リアルおじいちゃんで〜みたいな事を言ってて、でもふーみんは永遠の24歳だけどねとツッコミ、オーケンはまたワザとなのか「27歳だよね」とボケていた。
おいちゃんがペットボトルの水を派手に撒いて、ふーみんはウッチーにヒップアタックしてたり、お客さんにおしり向けてドレスバサバサしたり。オーケンはヌンチャクを回す。気づいてみたら、今回ステージの特効らしい特効って無かったんですね。でも、紙テープぱーんとか火薬ドーンとか無くたって、装飾がシンプルなロゴだけでも、筋少のステージは大きな存在感でめいいっぱい私たちを楽しませてくれました。こんなにいっぱいの素敵なステージを魅せてくれて、バンド愛を感じて、私はこの喜びをそれだけ伝えられるだろうか?って悩むくらいでした。

ステージをメンバーがはけるときに、「新人バンドのテーマ」が流れはじめました。オーディエンスは暖かく手拍子。オーケンは後ろの台に上がって携帯でステージからの写真を撮り、恥ずかしそうに「音大きいから下げてー」と言ってました(笑)。
ふーみんは丁寧に右手を振ってお辞儀をして、おいちゃんはマイクに向かって「これからも、ずっと、ずっとよろしく!」って言ってくれました。そして最後に残さされたウッチーは、両手を膝の上に乗せて頭をゆっくりと下げて、3回くらい丁寧にお辞儀をしていました。その姿にも感動しました!
ライブが終わって客席でしばらく放心状態で、また泣いてて、そして外に出てチラシ貰って詳細知って動揺しまくりました(笑)。ファン仲間で騒然となって、どーする?どーする?って、ライブの感動と新しい情報が多すぎて、頭の処理が追いつかずに混乱してました。
本当は、音楽好きでいろんなバンドも見たいし聞きたいし、いろいろ興味があるのに、筋少が好きすぎて理性的よりも感情的になってしまって、やっぱり後悔の無いように出来るだけ追いかけて、見届けたいって思いました。このライブスケジュールを見ると、もう筋少だけ見てろよって言われてるようで(笑)。ほんとに10歳、いや15歳ぐらいは若返りたい!って思ったけど無理なので、体と生活に支障のないよう気をつけつつ、頑張ります!

(追記)
後半かアンコールでオーケンが、ライブの印象なんてしょうもない所だけ覚えてるといった話の流れだったかな?今日帰ったら旦那に話すんだろ?「ただいまー」「筋少どうだったー?」とか聞かれて、「うん、良かったよー」「そうー」で終わるんだろ(笑)という想像を話して「リアルだよねぇ(笑)。」筋少ファンの奥様苦笑いだったことでしょう。
そこからオーケンが「旦那のことは忘れても、筋少のことは忘れないでくださーい!」って言ったのは良かった!(笑)。真のエンターティナーだと思った。こう言ってくれるとぐっと気持ちが惹かれるんですよね(笑)。
ちなみに、うちの夫はもう何も言いません。いまさら話すことはないので。夫婦で筋少ライブで楽しんでいる方もけっこういますよね〜。


サンフランシスコ
くるくる少女
機械
ワインライダー・フォーエバー
日本印度化計画
妖精対弓道
これでいいのだ
じーさんはいい塩梅
香菜、頭をよくしてあげよう
孤島の鬼
踊るダメ人間
イワンのばか
蜘蛛の糸
ツアーファイナル
トゥルーロマン
(アンコール)
少女の王国
キノコパワー
再殺部隊
中2病の神ドロシー
釈迦