筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

ケラリーノ・サンドロヴィッチ・ミューヂック・アワー

生誕50周年 ・ナゴムレコード30周年&新生記念・新宿ロフト4days


(出演)
KERA SOLO UNIT
空手バカボン・ゴージャス(大槻ケンヂ内田雄一郎KERA +たんきゅん)
東京タワーズ
うみのて

仕事が休めなかったので、仕事終わりに向かいました。一番目は若手バンドの「うみのて」が終わるころに入りました。ぱっと見た印象では男女混成メンバーで、最近の所謂ロキノン系っぽい感じでした。

次はケラさん登場!「KERA SOLO UNIT」


・セットリスト
展開図
鳥と空と海
恋するカプセルエイジ
メケメケ
バラ色
Golden Hours
Shine
恋人よ我に帰れ
(舞台「カラフルメリィでオハヨ」の最後の曲)
いつもの軽い致命傷の朝
TVのボリュームを下げてくれ
さよなら人類

ケラさんのソロアルバムからの曲「展開図」好きなので嬉しかった。「恋するカプセルエイジ」はロンバケの中野さんの曲ですね。しゃれてて可愛らしくて好き。
それから、ケラさんが来年はジャズを歌うアルバムを出したいと話してました。ジャズ曲のカバーなど数曲と、舞台「カラフルメリィでオハヨ」を最初に上演したときにお父様が闘病中で、その頃作った曲ということでタイトルは無いのだそうです。その後お亡くなりになったお父様はジャズマンでした。
本当は最初にソロアルバムを出した時に、A面は歌謡曲で、B面はジャズを歌いたかったのだけど、プロデューサーの秋元康さんは当時おニャン子でイケイケで、全部歌謡曲にしてしまったという。悔しくて、くたばれって思ったけど、その後もいつまでたってもおちぶれないので「参りました!」(笑)ケラさん完敗。最近では仲良く対談したそうです。
そんな秋元康さんの曲でソロシングルデビューした「TVのボリュームを下げてくれ」を歌い、最後はナゴムの危機を救ったという「たま」の代表曲を。歌ってたら、「アーバンギャルド、松永天馬」ってケラさんが紹介して出て来た天馬さん、「ついたー!!!」言うだけ(笑)天馬さん、私がフロアに入ったとき後ろの方でみかけて、目立つからすぐ分かった(笑)先週もケラアワーに来てて、ケラさんに何でもするから出して下さい!って懇願したのだそうです。ちゃんと出してくれたのですね。

次は「東京タワーズかとうけんそうさんのユニット。ステージ左右に大きなスクリーン下げて、映像を映しながら曲を流してけんそうさんが歌うというスタイルでした。けんそうさんいつ見ても変わらない。80年代のシティーポップっぽさが一番あるなぁと思いました。

終わって転換のあと、いよいよトリの空手バカボンで、フロアのざわつきが最高潮に。私は後ろ側にいたので、登場するとワーっと前に押し掛ける人々の波にビックリ!


・セットリスト
バカボンと戦慄
おおもうけバカボン
私はみまちゃん
パヤパヤ
福耳の子供
バカボンのススメ
踊れバンバン
来るべき世界
家族の肖像
七年殺し
バカボンと戦慄Part2

最初はケラさん、オーケン、ウッチーの3人で登場。ちゃんと人民服着てる!赤じゃなくて濃い青色かな?帽子はモスグリーンで。この裏話はウッチーマネージャーさんのブログに載ってました。赤の人民服が売ってなくて、青の作業着を買って来て、マネージャーさんが手作りで人民服風にしたのだそうです。
ウッチーが耳が出ててメガネでそりゃもう可愛いのなんの!人の波でステージ全体よく見えないから、ウッチーばっかり見てしまった。
「おおもうけバカボン」でフロアの人が右へ左へと揺れてて、うおおお!バカボーン!バカボーン!ってなってる。オーケンが最初のMCで、筋少でやってるMCの癖で煽ってしまうけど、空手バカボンって本来こうじゃないよね(笑)ってなことをケラさんと話してました。
ケラさんと話し出すと、トークライブ状態で長くなってしまう(笑)面白いんだけども。でも、ウッチーが仕切ろうとがんばってる!かわいい!(笑)
「私はみまちゃん」「パヤパヤ」の歌とちゅうで、たんきゅんの二人が頭にクリスマスの飾りをつけてスキップして出て来て、ハンドマイクで可愛いコーラスを入れてくれました。
「福耳の子供」筋少復活バージョンはすごいハードロックだけども、空手バカボンバージョンは脱力感のある可愛らしい感じです。久々聴けて嬉しい!ちゃーん♪って止めのキメポーズ見れて感激。

ケラさんは最近見たニュースで、大統領演説の隣の通訳手話がでたらめの動きだったっていう事がお気に入りで、ソロユニットの時から、何度か話題に出してました。

オーケンは、若い頃に作った曲は青春の閉塞感を歌ってたんだなと振り返って、尾崎(豊)みたいなものだって、アイラビュー♪のふしを「バカーボーン♪」って歌ったり、盗んだバイクで〜のふしを「沼にはまったねーさんが〜♪」で歌ってみせてました(笑)。
オーケンもメガネなんだけど、人民服&帽子のせいかおじいちゃん感が増してた気が。
若い頃の歌はキーが高い!っていう話から、キーが高いのはメタルなんだという流れになって、二井原さんみたいな〜とオーケンが説明するんだけど、メタル嫌いのケラさんには通じない。二井原さんいい人だけどね、橘高君もいい人だけどっていうけど、でもギターがさぁ〜うるさいんだよーっていうケラさん。でもオーケンはひかずに、あと5年したらメタルも歌ってるかもよ?!とケラさんに勧めてたのが微笑ましかった。

あと、オーケンが「人生どうだったー?」とケラさんに聞いてて、「ケラさん逃げて」を言うためだけに、まりんさんが来てくれた話をケラさんが解説してくれました。オーケンが「小銭投げつけ事件」と混同して覚えてたので、それは別の話(ナゴム時代当時のバンドマンから、怒って小銭投げつけられたエピソード)で、「ケラさん逃げて」とまりんさんが言ったのは、ある時酔っぱらいにからまれてた時の話で、石野と瀧は端から見てただけだけど、その後石野が面白がって話を膨らませてたんだとのこと。
ちょっと覚えてないけど、そこから「ケラさん逃げて」を誰が言いそうか?って話になって、ウッチーは言うけど誰も気づかなさそうってオーケンが言って、そうだねってウッチーが納得して笑い合ってたところで、ケラさんが「それぜんぜんわかんないよ!」って突っ込み入れてて、オーケンが「そこが有頂天と筋少が別れたところだね」と言うと、ケラさんが「なんだよ、君たち一時期仲悪かったじゃないか」って厳しい一言(笑)何も言い返せないオーケンとウッチーなのだった。

それからいよいよNESSメンバーが登場!ウッチーがメンバー紹介して、3月にワンマンが決まったことを告知してくれました。後ろの方でよく見えないけど、あじゃん様も人民帽被ってメガネだー!戸田さんはというと、いつものメットじゃなくてFLOPPYで被ってるフィギュア風人形メットの上に人民帽で、ゴーグルに口も黒く覆われてた(よく見えなかった)で、誰が「ケラさん逃げて」って言いそうかっていう話では、やっぱりあじゃんが言いそうだってオーケンに言われてて、ケラさんも「リハで初めて会ったけど、そう思った」って言ってました。
三浦さんは長い付き合いだから、これでやっと縁が切れるって助けなさそうってオーケンひどいこと言う。
「ケラさん逃げナイト」をトークライブでやろうっていう話にも(笑)。

空手バカボンでは、ウッチーは「ハヤブサのユウ」で「おーつきモヨコ」なんだけど、ケラさんは当時からケラリーノサンドロヴィッチだったよねっていう話では、変だけどいまさら変えられないって言ってた。ウッチーが「おーつきモヨコ」でこれからずっといけば?とオーケンに言うんだけど、オーケンはもう過去を振り返らない、未来を生きるからって「おーつきフューチャーケンヂ」にしようとかって言ってた。冗談だろうけど。

NESSが入ってウッチーは、ギターをそれまで持ってたんだけども「ギターなんて弾いてられるかぁー!」で外して、オーケンが「『北極星の二人』を歌うのか?」ってちゃかすけど、ただベースに持ち換えるだけ(笑)。
それでオーケンの右隣にウッチーがベース持って並ぶと、これはいつもの光景だよねってことで、オーケンが上手袖の方を指さして見ながら、「皆さんには見えてないかもしれないけれど、ここにはヒラヒラした衣装を着て橘高さんがいます!」と言って、下手側、ケラさんの先には「本城さんがいます!明日出るんだよね?リハ見に行っていいー?」とケラさんに言い「リハじゃなくて本番も出なよ」と言われると「リハだけでいいよ、リハが見たいの」とのことで。
この辺りで思ったのが、筋少ナゴム時代とは音楽がハードロックになって変わっちゃったから、ケラさんの好きだった筋少じゃなくなった。でもナゴム出身だから、このナゴム30周年イベントでオーケンは今の筋少のことも話したかったんじゃないのかなって。それは私の勝手な解釈かもしれないけど、オーケンは今の筋少が好きなんだなって思って嬉しかったです。

バンドでドラムが入ると、ぐっとまとまりというかバンド感出てがらっと感じ変わりますね。待ってましたライディーン!「来るべき世界」あじゃん様が幸宏さんにー!ってなんだかぐっと来たりして。
それから後半は、ケラさんの希望でじゃがたらみたいに80年代のイベントで、ステージに人がいっぱいあがってた「天国注射の昼」みたいにしたいということで、でもケガしないようにと。(当時は暴れてケガ人出たらしい)
「懐かしい感じにしたいんだよー」ってケラさんがオーケンとウッチーに顔を覗き込むようにしてお願いしてたのが、可愛かったなぁ。
メンバー紹介して呼び入れた人の中に、掟さんがいるー(笑)DJイベントの前に遊びに来てくれたそうです。また天馬さんも入ってきて、ももちゃん14歳っていうアイドルの子にオーケンが「ほんとは14歳じゃないんでしょ?」って言うとシーって仕草してた。それはふーみんが24歳っていう設定と同じですね(笑)
それでウッチーが、これはライブで初めてやりますと言ってたのかな。「7年殺し」は凄かった!オーケンが好きなファンクな感じ。繰り返しバカーボンーバカボーン!とコールして手をあげて振ってました。ウッチーはこういうアレンジにしたかったんだなぁと。オーケンもすごく楽しそうで「ここは新宿三丁目!」って繰り返し叫んで、上手側前のスピーカーの段に登って煽ったり、ウッチーも前のほうに出て来てベースを振って。これまたドラムがすごくカッコ良くて!あじゃんウッチーのリズム隊ならではでした。素晴らしかったです!
最後にお決まりの「バカボンと戦慄Part2」「さようなら〜バカボン〜♪」と手を振って終了でした。