筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

筋肉少女帯@リキッドルーム2days1日目:新曲A『妖精対弓道部(仮題)』

「4半世紀記念への何か予言はあるのか?」
新曲A『妖精対弓道部(仮題)』

3/17の所沢ホールライブに続き、今年初のスタンディングライブ、今の筋少のホームグラウンド・リキッドルーム、毎年恒例になった3月末の2daysです!
3月も終わりで暖かい、むしろ暑い日もあったのに、何故かこの2daysだけ寒い!寒い!しかも2日目は雨っていうなんでー!(泣)でも、開場内の熱気は凄かったです!

すでにタイトルが発表されていた通り、この2daysで新曲を発表する?かもしれない!ということで、それに次回の活動予定なんかも出る?と期待や不安やらでドキドキしていました。
定刻少し過ぎて暗転し、SEは何?昔の特撮ソングかな、なんだっけなんだっけ?と思い出そうとしつつメンバーの登場に興奮します。
※その後オーケンがブログで曲名書いてくれました。


筋少ブログ(3/31)
一日目オープニングSEは「キャプテンウルトラ
二日目は「ジャイアントロボ

「心の折れたエンジェル」から!瞬発力高く盛り上がる前方のオーディエンスです。スタンディングでホームの地で、筋少ライブの真髄が発揮される時だなーと思いつつ、これから始まるショウに期待が高まります。
続いて「タチムカウ」春だから、桜も早めに咲いたからちょうどこの曲の季節だなーと思ってたので、やってくれましたね!オーケンが歌いながらこれまで以上に体を大きく折りたたみ式で動かすので、すぐに対応してフロアの人の波が大きく揺れます。ウッチーがウオオー!と拳を突き上げて、おいちゃんは前に出て足を大きく広げてカッティングするのがカッコイイです。
オーケンが、終わりのほうで"おりしも桜が舞い散り〜"のところを2回繰り返してたのが、これ言いたかったんだなぁと思った(笑)

最初のMCでオーケンがこの日のテーマを言うのが、オーケンMCの熟練のワザです。これがあることで、惹き付けて観客の心をつかんで全体をまとめるんですね。
この日は、今だかつてライブで興奮してよだれをたらす人を見た事が無い。という話から、その昔プロレスでアントニオ猪木が〜と話し出した時に、ウッチーが「藤波戦ね」と言ってたかな?その試合でよだれをたらしながら猪木が興奮してたからそれくらい興奮するライブにしようぜー!といった流れで。
よだれといえば、あれ持ってこーい。と言ってオーケンが例の物をスタッフに持ってこさせる。ピンクのよだれかけをセット!チェンジ赤ちゃん(笑)しかし、もう1つアイテムを忘れるスタッフにオーケンご立腹。プンプンと観客の方を見てワザと大げさに怒って話すオーケンに、腰を低くしたスタッフがガラガラを持ってくるが、ワザとなのか気づいてないのか、しばらく手に取らない。次の曲が分かって歓声が上がるが、すぐ曲は始まらない…(笑)しばらくオーケンの赤ちゃんプレイを見ることに。
スタンドマイクに向かってオーケンが「あばばぁ〜」ガラガラを鳴らして、オーケンが赤ちゃんプレイを始める。赤ちゃんを観察したんだーとか言って、舌を丸めて頭をマイクにゴツン!とぶつける。興奮して頭を降ったというシチュエーションらしく、2回ぶつけたところで「…ウギャー!!!」赤ちゃんが泣き出すところね。どっと笑いが起きる。
この時に、今日はこないだの所沢と違って、お父さんお母さん連れて来てる人はいませんよね?って事を言ってた(笑)こんな感じですよ、筋少のいつものライブっていうのは。なんて意味合いのことを。だいたい普段のオーケンは両親と一緒だと恥ずかしい感じのMCするから(笑)
赤ちゃんプレイは続き、ウエーンと泣いてアバババ〜とヨロヨロしてステージを歩き、ふーみん後ろのマーシャルアンプの壁にもたれる。ふーみんが驚いてこら何してんだーって言うと「つかまり立ちだよ!」「ならいい(笑)」赤ちゃんには優しくしないとね。
その後もしばらくマイクに向かってアババーと赤ちゃんやって、「…踊る赤ちゃん人間」ぼそっと我に返ったように呟いた瞬間、曲に入る。カウント無く全員が音を同時に出すっていうこの神業!

曲が終わるとそのまま続いて鳴り出すのは、聞き慣れたSEとドラムの軽快なリズムで、条件反射的に来るぞーってアドレナリンが出る感じ。オーケンが「来た来た来たー!!!!北の国からあいつがやってきたー!!!」と煽り、「誰がー?イワンのー!」??「誰ー!?」(名前言っちゃった)╲バカー!!!/
おいちゃんとふーみんが真剣な顔で目をあわせ、右手を上げて合図してイントロが始まるところが好きです。
「イワンのばか」もうここに入れるか!この決定的キラーチューンを。おいちゃんまだ黒ジャケット脱いでないし。やっちゃうなら受けて立つわよ!(笑)と気合い入れてヘドバンしました。
ギターソロからの全員ばんざーい。いやぁ〜年月かけて練り上げられたお約束の素晴らしさよ〜。

イワンのばか、最後のバーンからのハイハイハイ!ドカタン(ドラム)でバッチリ決めて終わり、これでライブの終わりってぐらいの盛り上がりで、歓声と拍手が上がった、のに、すぐさま次の曲のイントロが。――え。えええー!!!
あの、ふわっとした雲のような、空に浮かぶような浮遊感のある音から始まる。地獄の底から天国に行くような緩急の差が。この曲やってくれるんだーって胸がぎゅーってなった。
「生きてあげようかな」
オーケンがたしか、知ってたら一緒に歌って下さいね。って言ってたと思う。おいちゃんがニコニコ笑顔で軽く足をステップさせながら弾く。ふーみんは体を揺らしながらエレアコをかき鳴らします。
ラ〜ラ〜とメロディ歌うところでオーケンが、みんな歌ってねと促して手を広げると、すぐに暖かい合唱で包まれてました。おいちゃんがハモりを歌うとこも大好き。曲終わりの"いま飛行機が・・"のくだり、目線を上にして空を見るように聴きました。そして後奏でもラ〜ラ〜ラ〜と皆で歌いました。
私は特に思い入れが深い曲だし、今まで以上にオーケンの観客へのまなざしが暖かく、それに応えて皆が歌っていくところは、楽曲への愛情を感じて嬉しかったです。

この後オーケンのMCで、これまでの曲順について考えを話しました。
「お客さんに、満足して帰ってもらうにはどうすればいいか?」
なんだか、テーマパーク企業の戦略会議みたいですけど(笑)楽しんで満足してもらいたいと、オーケンはいつも真剣に考えてくれているのですね。
その戦略というのが「激しい曲で疲れると、満足した感じになるんだよ」ええ〜?(笑)
だから、タチムカウとかイワンとか、労働者Mなど、お客さんが腕をいっぱい振り上げて疲れて満足感がある曲をどんどんやっていきたいと語るオーケンだが、
「でも、ダメ人間は疲れすぎる!ドルバッキーは長過ぎる!戦え何を人生をは辛い!」
観客どっとウケる。大変なのばっかりじゃん。それよりオーケンがバテないか心配なんですが。
そして、激しい曲をやった後に「生きてあげようかな」みたいなホッとする曲をやると、「いい人ね〜」って思う効果があるとか言ってた(笑)オーケンは可笑しく言うけど、でも筋少の楽曲ってイケイケな激しい曲だけでなく、ほんわか横ノリだったり、息をのむような長尺プログレ曲があったりするのが魅力だと思います。
それに加えて、MCでメンバーのやりとりが楽しくて、楽しすぎて顔がずっとニコニコしてたので、頬が疲れるくらいでした(笑)

さらに、オーケンが前日イベントに参加した時の事を話しました。昔お世話になったレコード会社の"A&R、ディレクター"(※こうオーケンは言っていた。A&Rとは→「アーティスト&レパートリー」の略だそうで、wikipediaで調べると「アーティストの発掘・契約・育成とそのアーティストに合った楽曲の発掘・契約・制作を担当する。」って書いてありました)並木さん、愛称ナミジンさんのイベントに出て来たのだけど、ナミジンさん50歳のお祝いということで、40代最後のライブでおめでとうを言ってたときに、一緒に出てたPANTAさんが40代最後を間違えて「人生最後のライブ」って言っちゃったそうな(笑)そんなとんでもないボケを自然にやっちゃうような人になりたいなぁ〜とオーケンが憧れて言ってました。オーケンにそんな天然ボケは考えてできるようなもんじゃないでしょう。
その楽屋で、一緒に出てた水戸さんが「ずっとスマホをいじってて」(とオーケンは言ってたが、水戸さんが持ってるのはiPhone5ですね)「若者かよっ!」とオーケンが突っ込んだら、水戸さんが「野球を見てるんだよー」なんか想像できる。野球ゲームをやってたのかな?
ここの時点で、たしかふーみんがお着替え中でいなくて、おいちゃんが宇宙に行き出してるところだったと思う(笑)楽器はみんな持っていなかった。
そこでオーケンが「俺、野球詳しいよ!」しれっとした顔で、ウッチーも僕も知ってるよといった具合で、ベーブルースだの、なんとか打法とか、魔球だの、二人が口に出す単語がみんな昭和の昔の野球マンガアストロ球団」でしょそれは。
てっきり、ここでふーみんが「ロックの話をしろよ!」って突っ込みながら出てくるのかと思ったら、その予想は外れて、バットを持ってくるぞーとウッチーがスタッフから手渡されたそれはー!一弦ベースだーー!

弦が1本だけ貼ってあって、支えの棒がクロスして付けてるだけの一弦ベースを、バットに見立てておどけるウッチーかわいい。このベースを持ったならば、曲はあれしかないだろうと、復活後も何度かやってるので通ってるファンはご存知の通り。オーケンが、シングルのB面で「大水銀」にしか入ってなくて、何故かライブでやったらお客さんの反応が良くて好評だったっていう曲だと。
おいちゃんがここでギターをセットして集中して全然話を聴いてないので、オーケンにおいちゃんが宇宙に行ってる!と突っ込まれる。橘高さんとかみんなキャラを作るのにけっこう頑張ってるけど(24歳とかね)おいちゃんが一番キャラ確立してるよね〜って感心して言ってた。さっきのPANTAさんの話に通じてる気がするけど、キャラ作ってるんじゃなくて、自然にこうなってるんですよね(笑)
ウッチーが「それがいいバランスだよね」と言ってたのが印象的でした。筋少っていうバンドは、ヴィジュアル系バンドのような凝った設定など元からない、偶然の奇跡的産物なバンドなんですよね。個人それぞれがやりたいようにやって、4人の濃い個性が絶妙なバランスで、復活してからの進化がさらに凄くて面白く、味のあるいいバランスになったなぁ〜と思います。
ゴーゴー蟲娘」ウッチーが一弦ベースを腰に刺し(支え棒をズボンに入れてる状態になってる)ドラムスティック1本を右手に持って弦を叩くと、バババーというノイジーな音を出します。大きくアクションをして見栄を切ってるみたいに。おいちゃんがストラトを軽快にジャーンと鳴らして、昔の歌謡曲みたいなシンセの音でサイケデリックっぽい。ゴーゴーダンスで乗ります!ふーみんは衣装替えして曲の途中からギターソロで入って来ました。

続けて、オーケンがボクササイズの振りをシュッシュとし始める。拳を出すんだーと「バトル野郎」!大きく我!と自身に両手を向けて振ります。
おいちゃんがネックを持ち上げて右拳で弦を叩いてビシッと決めるのが、力強くてカッコいいです〜。
そして「労働者M」と畳み掛けます。SEの音に乗せて、ウッチーとふーみんが素早くドラム台に駆け上がり、オーケンも続いて乗って3人が並ぶのだが、おいちゃんだけギターを構えてキリッと定位置で前を見ている。オーケンが、おいちゃん、おいちゃんも来なよ!来なよ!って困った表情で見て手招きするっていう(笑)気づかないおいちゃん。イントロが始まってしまいました。おいちゃんのカッティングが壮快!ふーみんとウッチーは揃ってテンポよく揺れてて可愛いです。ふーみんが笑顔でガッツポーズして振るのが好き。

曲が終わり、おいちゃんとウッチーは一旦ステージから下がります。珍しくふーみんとオーケンが残って椅子に座ると、アコースティックコーナーになるのでしょうか。
オーケンが「橘高さーん、ひらパー兄さん残念でしたね。」(笑)やっぱり出たその話題!ちょうどタイムリーで、前の晩に新しいひらパー兄さんが決まったってニュースが出たんですよね。
残念ながら橘高さんではなかったと。ふーみんが笑って、ちょっと待って説明させて。みたいにオーケンをいなす。
前回、所沢ライブの時には「ひらパー兄さんが引退」のニュースが出ていて、次はふーみんに決まりか!?っていうMCだったのですが、2週間で次が決まってしまったという。
ふーみんがざっとその経緯を説明すると、出身の枚方市にある遊園地の「ひらかたパーク」略して「ひらパー」で、ここ数年宣伝のキャラクターだった「ひらパー兄さん」のお笑い芸人(ブラマヨの小杉さん)が降板したんですね。そしたら2代目があっさり決まって、V6の岡田さんになったそうです。

新イメージキャラクターが、枚方市出身の岡田准一さんに決定!

なんとお笑い芸人でもなく、ふーみんでもなく、ジャニーズとはビックリ。枚方市出身なんですね〜。
オーケンが、岡田君は実は格闘技にも詳しくて、役作りのために習った格闘技で師範代も取ったのだとか。
wikipediaより「カリ、ジークンドー、USA修斗のインストラクターの資格を持っている。」とのこと。
凄いですね!「ジャニーズには勝てないな!」とふーみん。オーケンはボクササイズ道場2つ通ってるのに、そこまではなれないと比較されて言われてた。「ディスってるのかぁ?」「ディスってないよ(笑)」
オーケンが曲順表を見ながら、次の曲はそれに合ってますね。次のまた次の曲も合っているかもしれないですといった事を静かに話して、座ったままでアコースティックコーナーに。エディのピアノのメロディがとても綺麗です。
「代わりの男」
たしかに、ひらパー兄さんになる代わりの男っていう意味あいですね。オーケンもギター弾くのかなと思ったら弾かなかった。橘高さんのエレアコが切なくて、リリースした頃の夏のツアーを思い出していました。太田さんのボーカル。

この前か後か忘れたのですが、サポートメンバーの紹介で長谷川さんとエディへ、今度は入学式の時の思い出というテーマでオーケンが質問しました。長谷川さん「むちゃぶりするなぁ(笑)」と苦笑い。
オーケンが観客に、お客さんの中にこれから入学式って人いますか?いませんよね!ってどうせみんなそんな歳じゃないでしょといった感じで即終わらせる。おい〜。でも若いファンもいるのできっと居るはずですよね。
長谷川さんは、小学校の入学式は寒くて、おしっこいきたかった思い出しかないなーと。今度はエディに「入学式の思い出は?」「ないっ!!!」即答(笑)
じゃあ卒業式の思い出は?と聞くと、もう卒業式終わったら川に行ってすぐに教科書や卒業アルバムもぜーんぶ燃やしたよ!ボーって!!と、エディが指揮者みたいな大振りして強く言うもんだから可笑しくて。オーケンも、僕もそう!すぐ捨てた。学校が嫌だったから。そういうやつが集まってるバンドなんだよーってオーケンが笑顔でした。

おいちゃんとウッチーが戻って来て、「香奈、頭をよくしてあげよう」始まろうとしたとき、まだおいちゃんのセッティングが終わってないのに長谷川さんがイントロ始めちゃったので、いったん止めました。「あれっ?」となったけど、「そういう事もあります」オーケンが優しく言って仕切り直し。
オーケンとふーみんは座ったままでエレアコ弾いて、おいちゃんがニコニコして、ストラトでメロディを丁寧に弾いているのを見るのが好き!
横ノリでニコニコとほんわかした雰囲気になって曲が終わって、ふっとひと間あってMCもなくて楽器チェンジがある。次は何だろう?大人しめに音が鳴り出して、あまり聴きなれない?なに?ピアノの旋律が始まって、ええっ!まさか!息をのんだ。
オーケンが、イントロに乗せてタイトルコール。「ゴッドアングルpart2」
やはりー!復活後の「シーズン2」ツアーでも、最終日に1回しかやらなかったこの曲が!
もう当分やらない、やる機会なんて来るのか分からなくて、でもそろそろレア曲でちょっとやってくれたりしたら嬉しいかもって思ってたので、ものすごい嬉しい!
これまでの筋少になかった感じの、成熟した大人っぽい、でもオーケンらしい詩で、曲はウッチーの癖のある壮大な感じで、プログレハードロックの超絶な演奏がたまらない。筋少の魅力の一面を隠されそうでもっと知って欲しいと願ってる、そんな曲。聴けて良かったー!
一通り歌ってからの長い間奏で、オーケンが一歩下がってウッチーがセンター前方に出てくる。3人が自信あって和やかな表情で、自然にアイコンタクトしながら弾く。その後方を長谷川さん、エディの即興的なジャズっぽい演奏がもの凄い!
そしてエンディングに向けて、オーケンが歌い終わるところも完璧で素晴らしかった。
これはもっと広く、ロックファンに知って欲しいと思いました。筋少は"ダメ人間"や"印度化"のキャッチーで華やかさが知られてる魅力であるんだけど、長尺曲のマニアックで遊び心があって卓越した演奏に感動するっていう魅力もあるんです。世界よ見ろこれが筋少だーって(笑)そう思いながら聴いていました。

曲が終わってオーケンが、久しぶりすぎてみんな忘れてた!こんな曲あったっけ?ってリハで言ってたと明かしました(笑)おいちゃんがリハ時期の時にtwitterで、これやるの?忘れてたーって事を書いてたのは、この事だったんですね。
オーケンがやる曲の候補を考えてるらしいので、何百曲とある筋少曲の中から、これとこれをと選んでさらに順番を決めるのは、全部の曲を把握してないとならないと思います。だから、曲への愛情を感じましたし、驚いて喜ばせようとしている気持ちを感じて嬉しかったです。

この後、オーケンがレアな曲をもっとやりますよ〜というとだいたい次の曲は定番なんだよね(笑)的な事を言う。オーケンのMCパターンの王道、言った事の逆をやる。
レアで一度もやったことない曲をやるぞーと言っておいて、前ふりが「なんかの国をなんかの国にする!」
ズコーッ。観客一同ずっこける(笑)はいはい、分かります。
初めてやるみたいな新鮮な気持ちでやろう!とのことで、初めて印度化やったのどこだっけ?と聞くも、誰も覚えていない。おいちゃんが斜め上に目線をやってうーんと考える。ウッチーが「前橋ラタンじゃない?」と言っていたが定かじゃない。(※後でファンの証言によると、もっと前のイベント出演が初めてだったらしい)
ド定番の曲もそれはそれで嬉しいですよね、って弱気になってどうする(笑)とオーケンが照れてそう言ってたけど、嬉しいですよ〜!
「日本印度化計画」
当時は、訳の分からないことを言っていた気がする。とか言って、間奏のところの煽りで、よだれをたらすほど興奮するには、カレーをイメージするんだ〜とかやってた。
昔はオーケンたしかに奇声をあげて何か叫んでたと思う(笑)やたらと脱いでたし。それでバンドブームの後に印度がコミカルなイメージがついちゃったのが嫌になって、一時期しばらく封印状態だったんですよね。
私もその頃は、もう印度は飽きたしオーケンが脱いでるから嫌だとか言ってたけど(笑)復活後はド定番でも毎回全力で楽しく演奏しているのを見て、定番で楽しいことが凄いんだと思うようになりました。

続けて「サンフランシスコ」と「ロシアンルーレットマイライフ」どっち先だったか忘れたけど、初期からの定番と新定番でバンバンと後半戦飛ばして行きます。ロシアンは前回所沢ではなかったから、嬉しいな〜。定番曲といってもいっぱいあるから、毎回やるとは限らなくて、どれが選ばれるかも楽しみのひとつ。だからライブ通っちゃうんですよね。ロシアンのおいちゃんのフォームが素敵で素敵で、頭からつま先までビシッと決まってます。
そして、決定打が「暴いておやりよドルバッキー」!!!イントロできたぁー!!!って前方がヘドバンの嵐に。おいちゃんのキュートな"ニャー!"にあわせて右手を猫の手にする振りにメロメロでした。バッキーバッキー♪のところで右手を高く上げて、リズム取りながら体をしならせるのもまたセクシーで素敵なんですよね。オーケンはスタンドマイクを使って、両手で大きく胸でクロスして突き出すドルバッキー!の振りがグレードアップしてた!カッコいい!
後半の間奏でおいちゃんが前に出てメロディ弾いて、後から追っかけるようにふーみんがハモりで同じメロディ弾くところ、おいちゃんを見ながらふーみん来い!隣に来い!って念じた(笑)小走りでふーみんがやって来て、二人が至近距離で目を合わせて笑顔で弾くこの姿、その先にオーケンとウッチーが見えて、4人が視界に入るのが最高に嬉しい!
オーケンが、かき鳴らし音の中で「筋肉少女帯でしたー!」と言うのが聴こえて、これで本編終わりなんだ〜あっという間に駆け抜けたなぁ。と思いました。
フロアの押しもかなり激しくて、身体的キツさもピークに来てたので、ここで一息。アンコールをして待ちました。

アンコールで、オーケンを除く3人がやってくる。ウッチーがセンターに立って、「筋少のために、貴重な時間とー、貴重なマネ〜を費やしてくださって、ありがとぅーございます!」ウッチーの独特のゆったりしたテンポで力強く感謝の言葉を言って下さいました。
そして、「筋少は今年の6月でデビュー…35周年を迎えますー」25周年だよ!?(笑)「内田がボケたぞー!」すかさずふーみんが口を出す。「35周年はシーナ&ロケッツぅー」
そう来たら「アニバーサリーイヤァ〜」ウッチーは外国人風に言うのが好きですね。25周年の企画の告知が何かあるんじゃないかと!おおおお〜と期待が膨らんで歓声があがります。
「明日、告知がありますー。という告知です」ええ〜!じらしプレイかよーっ(笑)
「祭りを、ドカーンドカーンとやろうと」ウッチーが腰を落として大砲を鳴らすみたいなアクションをしてて可愛い!「まじめに、みんなで机に座って筋少会議をしたんだよ」とウッチーが言うと「机には座らない!(笑)」ふーみんが突っ込む(笑)ウッチーがむむっという顔で言い直して「机があってー椅子に座ってー」細かいことはいいですよー、ちゃんと机に向かって顔をつき合わせて、企画会議をしたのですね。
会議では「もっと危機感を持たないと〜と言い出す人がいたり…」「だいたい、誰が言ったか検討つくよな!」すかさずふーみん。そういう事言う人は決まってます(笑)そう、筋少はもっと危機感持たないと!そう言ってみんなのケツをひっぱたいてくれるのは、ふーみんですよね。また企業の企画会議みたいですが(笑)引っ張ってくれること期待してます!
橘高さんから告知が、「ひらパー兄さんになります」で、おいちゃんは?とふると「僕も、ひらパー兄さんになります」争うんですか?(笑)ウッチーときたら「いまだに、『ひらパー兄さん』が何の事かよく知らなくて。Wikipediaに載ってないから」なんでもWikipediaで調べるのが好きだなぁ(笑)。
そうこう、わちゃわちゃしてるとオーケンがしびれを切らせて?やってきて「長いよぉー!もっとはやくまとめてよ」「あんたが休みたいって言ったから」ウッチーがオーケンを気遣ったのに。「人のMCって長く感じるよね。」自分が喋りたいんですよね(笑)

そしたらオーケンがまた引っ込んでいって、何だろうと思ったらウッチーが「ベースなんかひいてられっかー!」とマイクを持つ!しかもそのマイクが棒つきの、なんていったらいいの?スタンドマイクの長さが半分になってるやつ。クイーンみたいなの。似合う!
おおおおー!ベーシストなのにな。とふーみんが言ったかどうか忘れたけど、ウッチーが歌うときたらこの曲!
「モコモコボンボン」
ロッケンロールな感じのご機嫌なおいちゃんのギターと、KISSみたいにふーみんとウッチーが並んで体を揺らして歌うのがカッコいい〜!イエーイ!
途中からオーケンがやってきて、携帯で写真を取りまくっていた。この時の写真がブログに載ったんですね。

※筋少ブログ(3/30 ステージ写真)

ニコニコでゆるい感じで楽しく始まったアンコール、次は前振り何も無くて、ウッチーがベースをセットしてまず弾き出す。続いておいちゃんがチャカチャカチャって感じに素早く鳴らしてて、えっ何?なんの曲?
イントロはじまってオーケンが歌い出す。あー!!!!
これ、新曲だ!!!
なんだか「タチムカウ」とか「ドナドナ」の系統の、疾走感のある感じで、サビのメロディが繰り返しあるような。おいちゃん曲っぽい!
そうだ新曲を発表するってこと、忘れかけていた。楽しすぎて(笑)
聴きながら、胸がぐわーってなるような感情が沸き起こってきました。初披露なんだ!どんな曲なんだろう?ってライブで初めての曲を聴く感覚、しかも大好きな筋少の新曲が、今また聴けるなんて。
やっぱり、音しか分からなくてオーケンがなんて歌ってるか全然分からなかったけど、カッコいい感じ。おいちゃんがソロコーラスを入れてる!同じメロディが何度か繰り返すので、すぐさま反応して前方のお客さんが合わせて手を出して乗りました。ノリの良さが素晴らしい。中間で展開があって、バーサスバーサス!ってウッチーがかけ声して、オーケンが手旗信号みたいにバッバッと両腕を振ってた。
曲が終わったとともにオーケンが、「妖精対弓道部」!とタイトルコールするのも、カッコ良かった。
オーケンが、観客がみんな初めて聴いたと思えないくらい皆乗ってたから、「筋少に洗脳されてんじゃねーの!?」なんて言ってたけど、すごく嬉しそうでした。洗脳って最近の時事ネタだっけ。オーケンらしい比喩だけど、筋少ファンはこれまでの曲を熟知して好きだから、こう来るぞーってだいたい考えなくても脊髄反射で分かってるんですよね、きっと。早く音源で聴き込みたいー!

洗脳されてるけれど、これでいいのだ〜!ということで、タオルを手に持って3番から振ってと丁寧な説明付きで始まり。ライブも終盤です。
「これでいいのだ」
おいちゃんが、手錠かけるポーズをいつもより早く2回やってた。タオル回してた時にオーケンハウスダストだーとか言うから、おいちゃんが手を口にあてて煙いみたいなポーズをしてた(2日目だったかも?)
最後の曲は、オーケンのタイトルコールが決まりました。
「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」
復活後のラスト定番になったこの曲、聴けてすごく嬉しかった!大好きー!

新しいファンも昔からのファンも一緒になって、新曲を迎えて受け取って育てていけるんだなぁーと思って感激でした。筋少は進んでいくんですね!
所沢では、定番と代表曲でまとめたセットリストだったので、これに数曲アレンジと新曲加えたぐらいかな?と予想していたのですが、だいぶメニューを変えてきてレア曲も織り交ぜていて、コアなファンも大満足で、きっと初めての方も楽しんでくれたと思います。
2daysあると、翌日に余力を残すなーってオーケンは必ず言うけど、でも2日目も全力で楽しめるように、気をつけてと気遣ってくれる一言もあったと思います。
明日はどんな発表があるのか?そしてもう1曲の新曲はどんな感じなのか?期待がさらに大きく膨らみつつ、翌日に続きます。


※おまけ
・エディが筋少カバーアルバムを出す
オーケンの奇声もピアノで表現したそうです。オーケンそれを聞いて、各メンバーそれぞれソロで筋少カバーやろうと言い出す。オーケンはアカペラで日本の米とか(笑)
・所沢ライブの最前列のおじいさん
ふーみん前の最前列に、作業服を来たおじいさんがいて、どうしよう〜?とオーケンとふーみんは困ったそうだが、見ていたら最初は腕を上げて乗っていて、途中で「おすわりになって」とふーみんがその様子を説明してくれました。そのまま帰っちゃうかな?と心配したけれど、アンコールでまた立って乗ってくれたので、最後は握手してピックを手渡ししたそうです。「おいちゃんも固い握手をかわしたよね。」おいちゃん笑顔で頷く。
どういう人なんだろう?と人物像をオーケンとふーみんが予想していた。所沢のお偉いさんで、誘致のために力添えしてくれたからいい席を用意されたとか。昔からロックが好きで、もしかしたらアルージュからのファンかもよ?とか、俺のドリームキャッスルの管理人になって欲しい!なんて話まで発展しました。
なぜ作業着なのか?コスプレ?と謎で、「明和電気みたい」とオーケンは言ってたけど、NESSかPOLYSICSみたいだなぁと思いました。


(セットリスト)
心の折れたエンジェル
タチムカウ〜狂い咲く人間の証明
踊る赤ちゃん人間
イワンのばか
生きてあげようかな
ゴーゴー蟲娘
バトル野郎
労働者M

代わりの男

香奈、頭をよくしてあげよう

ゴッドアングル part2
日本印度化計画
サンフランシスコ
ロシアンルーレットマイライフ
暴いておやりよドルバッキー


・アンコール
モコモコボンボン
妖精対弓道部(※新曲)
これでいいのだ
トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く