筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

筋肉少女帯@梅田クラブクアトロ

作曲者は4人!

大阪・心斎橋にあったクラブクアトロが、今年春に梅田に移転してリニューアルオープンしたそうです。筋少は復活してからは、なんばハッチやBigCatでやっていましたが、初めての会場です。
名古屋のクアトロと広さ的には近くて、ステージは見やすいです。元映画館だったそうなので、フロアは3段のひな壇状の傾斜になっています。元映画館ということを開演直前に知ったのが良かったと、ライブ中に思ったのでした。その訳はのちほど。
ビルの10Fにあるので「すごく揺れる」らしいと聞いていて、ちょっと不安だったのですが…

1、釈迦
揺れた!ビックリした。大丈夫なのか、床がぐにゃぐにゃとコンニャクみたいになってて、底が抜けちゃうんじゃないかと不安になったのですが、いつものパワー全開の筋少に嬉しくて跳ねました。おいちゃんは所狭しと駆け回り、ウッチーのマイクに寄って一緒にかけ声するのだが、2度目に背中合わせにしようとしてうまく寄れなくて照れ笑いしてた。

2、俺の罪
10月の東京ライブでは、作曲者2人づつで2daysに分けてたのを、大阪では2日間のダイジェストだろうということで、どれが選ばれるかと予想してました。
ゆれゆれのフロアで、今度は思いっきり横ノリで!ウッチーボーカルの「俺の罪」後半はオーケンと一緒に歌いました。おいちゃんのギターの音が気持ちいい。ネックをスライドさせる指を見るのが好きです。

最初のMCでは、初めての梅田クアトロだという話と、揺れる話は次のブロックだったか忘れたのですが、揺れるのは免震構造だからだという話があり、ちょっと安心しました。下のフロアはプロレス会場らしく、開演直前にtwitter大阪プロレスの方々がオーケンと写真を撮ってアップしていました。プロレスやるぐらいだから大丈夫でしょうね。
出来たと聞いた時に、ぜひここでやりたいとお願いしたとオーケンが言ってて、おいちゃんもうんうんと頷いてました。

3、日本印度化計画
9月にOTODAMAに出演した時ぐらいに「ピラメキーノ」で使われだして、オーケンが喜んで再ブレイクをもくろんでいたようですが、あまり盛りあがらなかった、話題にならなかったって(笑)全国の幼稚園、小学校でブレイク!かと思いきや?「タイミング逃したよー」とオーケン、ふーみんが頷く。
※ちなみに、噂によると各地で違うようで、流行ってる所もあれば、そうでもない所もあるようです。うちの子の園では「鼻から牛乳」か「女々しくて」のほうが…(苦笑)
再ブレイクしてたら、もっと売れて大阪城ホールでやって、このへんのやつら(前のほう)なんか見ない!パブリックを見るというような事を言いブーイングを受けるオーケン。しかしやっぱり、本当はこのくらいの距離感が好きなんだよ〜とのこと。「断罪!断罪!また断罪!」がリリースされた頃の「エログロナンセンス」ツアーで、ライブハウスでやった頃を思い出して嬉しいと言ってました。
オーケンが、何100回とやってきて、ファンとの関係がコンビニのおでんみたいに煮くずれて〜などと言ってた(笑)新鮮味を出せ!という煽りを。
昔は飽きてた時期もあったけど、今は何度見ても飽きずかっこいいですね!何百回とやってきたからならではでしょう。

4、サボテンとバントライン
"ムービーシアター"とオーケンが歌ったときに、おいちゃんが右手を前に出して見渡すように指差していた。ここムービーシアターだったところだ!って思ってぐっときて、そこから特に感情移入しちゃいました。

5、君よ!俺で変われ!
キラキラと光るようなシンセ音のSEで、この曲と解って歓声があがります。おいちゃんがブレイクでジャンプして弾けるところが好き。

MCでは、80年代のパンクスはライブで客をディスっていたんだよという話から、ケラさんなんて「このブス!」とか言ってたんだよとか(笑)(たしか昔のケラさんはそんな感じで怖かった印象がある)俺たちは「断罪ツアー」の頃は床が揺れるといえば、お客に対して「女はオッパイをゆらせ!俺はポコチンをゆらす!」と俺と橘高君は言ってたよね?と言ってて(笑)ふーみんが「そうかぁ?(笑)」と同意しない。たしか言ってたのはオーケンだけだったと思うが、ふーみんはエロネタには食いついてたと思う(笑)
平均年齢46.5歳!というキャッチフレーズがオーケンお気に入りのようだが?橘高くんは27歳っていう。とまだ間違えてると「24だよ!」とふーみんツッコミ。オーケン記憶違いだったようで「24歳って設定なの〜?」「設定いうな!(笑)」すると「俺も設定作ろうかなぁ〜」と考え出す。流れ忘れちゃったけど、おいちゃんにも何歳の設定か聞いて「僕も24歳」と答えた時にふーみんがこらっ!という感じで笑ってピック投げツッコミして、「遠い(笑)」オーケン誤爆していた。
ふーみんは、「サーカス団」ツアーのリアル24歳の頃が楽しすぎて、そこから歳を取らなくなった設定(笑)なんだそうだが、いつから永遠の24歳言い出したのか私も忘れてしまった(苦笑)オーケンは「猫テ」ツアーの22,3歳の頃が人生で一番楽しかったと、よくエッセイなんかでも書いてますね。その頃青春だったけど、その青春を思い出すかのような曲を次にやる。という前振りでした。

6、くるくる少女
これはテンションあがりますね!来たっ!って感じでした。今回はタイトルで作曲者を説明するのかと思ったらやらなかったけど、ここからふーみん曲の攻勢です!

7、小さな恋のメロディ
イントロ長すぎとオーケンは前に言ってたが、その長さがいいんじゃないの(笑)以前、オーケンが最後のキメでマイクを落とす事件があったのが記憶に新しいが、この日はバッチリ決めてて斜め上に顔をあげてマイクを持ち、「きっと地獄なんだわー!」と歌い上げててかっこよかった!
後半のおいちゃんコーラスもよく聞こえてて、きゅんと来ました。

8、ノゾミのなくならない世界
イントロのふーみんギターが始まるとおおおお!と歓声があがり、オーケンも気合い入れるようにタイトルコール。やってやる!って感じ(笑)真剣でかつ自然と力が入ってかけ声しました。10月に続いてもう一度聴けて嬉しかった!

このあと、オーケンが「歌詞出して下さーい。あっ!」歌詞プロンプターが足元にあるのは、無い事にしたいらしいオーケンウルトラマンの背中にはチャックが無い事と同じだとか言ってたと思うが、オーケンはあっても間違えるから(笑)
歌詞もよく見えないから、レーシックしようと思ってるんだよ〜と言ったら、エディが「すぐ老眼になるからやめたほうがいいよ!」即答してた。
それで、「6年後」って早いよ!という。長くやってると6年なんて短く感じますよね。オーケンが、長くファンやってると、「こんどのライブもやめておこう」と離れた時もあっただろうという話もして、そりゃありました(笑)そこでヒップホップみたいな歌を歌い出すオーケン、「父さん母さんに感謝〜♪、直接言えよ!(笑)」拍手。「いや嫌いじゃないけど、居酒屋でかかるとイラっとするよね」それは嫌いってことでは(笑)お客さんのほとんどが、同感の歓声をあげてて心が1つになってました。
ここで3人がいなくなってサポートメンバー紹介になったのかな。長谷川さんの初めてのライブはスタジアムなの?とオーケンが聞くと、アルフィーでは渋谷公会堂でしたと。しかも高校生の時!「ジーニアス! Σ( ̄□ ̄;)」オーケン思わず声に出す。さらに初ステージは小学生でお兄さんのバンドだったとか。「今は高校生の息子がいるの。」という長谷川さんに、本日一番の驚きの声が!(追記※高校生じゃなくて大学生だったと証言をいただきました。)「もうそんな歳なんだよなー俺ら」オーケンなんだかしみじみ。
エディの初ライブは?と聞くと、渋谷屋根裏で、出演のための書類を書くのができなくて怒られた記憶だったそうだ。
「みなさんもう出て来て下さい」と地味にメンバーを呼び戻す。ここでふーみんが赤黒の衣装にチェンジ。ふーみんが前に出てお客さんを引きつけてるところに、ウッチーとおいちゃんがこっそりと出て来てエディのブースにニコニコとくっついて並んでるのが可愛かった!
そして、出て来た3人にそれぞれ初ライブはどこだったか聞くところで、ふーみんは「ホリデー音楽祭」だったという話から、その後のくだりは去年か一昨年にも聞いたような気がする(笑)みんな「ホリデー音楽祭」っていう、中高生バンドを集めたライブイベントに出ていて、主催のおやじが怪しかったという。ふーみんは大阪時代はライブやってなかったの?とオーケンが聞くと「登校拒否だったから、ひきこもってたんだよ!」友達がいないからノートに猫ならぬKISSを書いていたって。「だから筋少入ったんだよ!」でドッと受けました〜!素晴らしい。オーケンは、高校生でふーみんのやってたメタルバンド(スリージーラスター)を見て、モテモテだからこのやろうと思ってナゴムやってたのにと。「そうか〜『蜘蛛の糸』は、君の事を歌った曲なんだ!」感心するオーケン。実は出会うべきところで出会ってるんですね〜。いい話でした。
内田君は?と聞くと「ユーと、ミーは、一緒じゃないか」ウッチーがオーケンを見てゆったりと言う。「屋根裏で、『伝染病』」そう、おいちゃんが高校生の時にケラさんとやってたバンドですね。「いたいた〜」とおいちゃんニッコリ。昼の部だったよなどと当時を思い返す。「おいちゃんは怖かった」とウッチーぼそっと(笑)
こうして高校生の頃に出会って、今に繋がっているんだなぁと思うと感慨深いですよね。

「椅子持って来てくださいー、人間椅子じゃありません(笑)」さりげなく挟むコネタ。椅子に座って弾き語りのセッティング、ギターはエレアコじゃなくて自宅練習用ギターなのかな?枠だけでスケルトンになってる軽いギターでした。
東京では、メンバー紹介の歌をうたったけど、大阪ということで。と「♪筋少〜あるあるを〜言いたいよ〜」"少女の王国"に乗せて、RGのあるある歌ネタをやるのか!(笑)しかし…「きんしょ〜あるある〜いいたいよ〜♪きんしょうーあるあーる〜いいたいよ〜」話が始まらない。「いえばええやん!」ふーみんが軽く突っ込むが、しつこく「筋少あるあーる〜食事にしようねぇ〜♪」あれれれ。大阪なんだからお客さん突っ込みしなよとふーみんが言うと、╲はよせーや!/などと声がかかる。おいちゃんは呆れて膝から崩れ落ちてるし(笑)
でも結局、オーケンがニヤニヤしたまま曲終わりまで筋少あるある言いたいよ〜とあるあるネタを言わないまま歌が終わってしまう。おいおい。これで終わり?結局、歌に乗せないで「メンバー紹介の時にいない」と「おいちゃんが定位置にいない」の2つ。おいちゃんは演奏中に動くから、3人が上手側に寄ってしまってオーケンが残されて困ったとか。それもまた良いです。
グダグダになって締めに困り、オーケンが唐突にユーミンのモノマネをしたのは何だったのか(笑)

9、福耳の子供
オーケンがここで、ぴあフェスの時に着て来た血染め白衣を羽織りました。これにはぐっときましたね。間奏が凄かった!内田プログレ曲の原点で、復活後アレンジされてさらに熟成されたんだろうな〜と思います。おいちゃんの音がディレイかかってる所が好き。ウッチーが腰を落として弾く姿も印象的でした。

10、生きてあげようかな
イントロのふわっとしたSEが鳴って来たぁー!って思った。おいちゃんがメロディを弾き、ウッチーが後を追うように弾きだす。ふーみんはスタンドのエレアコの側面を、げんこつで軽くトントンと叩いてリズムを取ってから弾く。おいちゃんが弾く姿は、足を軽やかにステップさせながら左右に動いていて、すごく笑顔で、まるで雲の上を飛んでいるかのようでした。

11、少女の王国
オーケン筋少あるあるで歌った曲を、ちゃんとした演奏でお届けしました(笑)メロディ弾くときに、おいちゃんとふーみんを交互に見るのが好き。

その後のオーケンMCでは、羽織った白衣を指して「染めてもらったの、いいでしょ?」と嬉しそうでした。アングラ感がきわだってて、好評ですよね。
そのあと、脱ごうとしてうまく袖が抜けなくて、アワアワしてやっぱり手伝ってもらうという、いつものオーケンです(笑)
昔からのファンの人も、昨日今日ファンになった人もいると思います、みんなに楽しんでもらいたいとオーケンがここの辺りで言っていて、その想いが嬉しいです。

12、踊るダメ人間
揺れるからダメジャンプは危険か?やめたほうがいい?という話も出ましたが、免震構造でわざと揺れるので大丈夫(?)ということで、いつも通り楽しく乗りました。でもちょっと恐る恐る(笑)
ふーみんが下手にやってきて、おしりフリフリしたのはここだったかなーと記憶してます。

13、カーネーション・リインカーネーション
ここで持ってこられたー!東京の一日目では最初の曲でしたが。へばらないようにぐっと気合い入れて臨みます。後半の動きは戦闘モードって感じで運動しますね。おいちゃんの後半のコーラスのかっこよさといったらもう!
14、タチムカウ
15、ツアーファイナル
本編ここまで、アグレッシブに突き進んだ2曲続きでした。

アンコール、ふーみんは白ドレスに衣装チェンジ。オーケンはベージュのトレンチコートみたいなのが丈短くてなんか変だった(笑)
おいちゃんが着て来たのが、薄い緑のオフショルダーTで襟ぐりが広く開いてて露出度がアップ〜。╲きゃ〜♡/と下手側から歓声がかかると、照れて肩をちぢめて屈んでたのがキュートでした。
オーケンが次回ライブの告知で、20日のPOLYSICS対バンとベラさんがゲストで関わりがあることを説明して、開演前にDJオーケンをやる!ラジオのパーソナリティじゃないやつを。という事を発表した。だいぶ前にもどこぞのイベントでやったことあるそうで、私も話だけは聞いたことがあるのだけど、DJハヤシに対抗してなんでしょうか(笑)ハヤシくんは筋少曲とか80年代の曲をかけるけど、オーケンはさらに昔の曲をかけるのか、楽しみですねー。DJの話をしてるとき、おいちゃんが持ってるギターでスクラッチ音を出してきて、「そういうの入れなくていいです(笑)」言われる。

16、蜘蛛の糸
オーケンが、今日は良かったぜ、曲を一緒に歌ってくれる人が多くいて。という事を言ってました。次にやるのは、東京でみんなで合唱して良かったから歌おうぜ!といって、橘高君の歌で、みんなの歌です。と。

17、イワンのばか
本編のMCで、平日ど真ん中なので明日は学校や会社があってげんなりするだろう?みたいな事を言ってたんだけど、イワンが始まるときに、オーケンが仕事も学校を忘れさせてやる!この曲で!とステッキを掲げたのがカッコ良かった。そしてすかさずおいちゃんが決めのイントロを弾く。

18、トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く
イワンやりきったー!と充実感に浸る間もなくオーケンが力強くゆっくりとタイトルコール!全部言い切らない間にぶわっとこみ上げてきて声は聞こえなくなった。おいちゃんがピックをくわえてイーボウを持って下向いて弦を見ながら真剣に弾いてる表情が好き。

19、何処へでも行ける切手
これで終わりじゃないかと思いきや、ギターチェンジした。オーケンが「最後の曲です、ちょっと長いけど。」と言ってタイトルコール。またやってくれるんだ!ウッチー長尺曲の最高峰、これを披露してくれるのがどんなに凄いことか、貴重なことか。序盤、固唾を飲んで音に浸るようにしてじっとして聴き、間奏に入るところから感情こもって体をだんだん揺らしました。3人が前に出て、オーケンは一歩後ろに下がる。3人を後方から見守るように、表情のなんて穏やかなのが印象的で、このバンド凄いよ。って思ったんじゃないかなと感じました。
そして最後、橘高さんの圧倒的なギターソロから後奏が続く。おいちゃんの演奏も感情がこもって、全員の息が合ってラストに向けて高まって行くようだった。ウッチーがネックを少し高く挙げたのを確認した瞬間、おいちゃんがネックを上からぶんと勢い良く振り下ろすと、ぶわっと突風が吹いたかのように音が消えた。嵐から急に晴れ間が出たように。
一瞬の無音のあと、大きな歓声と拍手があがりました。おいちゃんが膝からぺたんと床について、両手で髪をくしゃくしゃっとさせて笑顔で、それから立ち上がってギターを外して最後のご挨拶で端から端まで前のお客さんと握手やハイタッチしてくれました。
たしかおいちゃんも、ふーみんもギターをお客さんに渡して触らせてくれて、私も少しだけ触れて嬉しかったけど、貴重なものだからどこか触っておかしくなっちゃわないかと、ちょっとドキドキしてしまいます。
その後、ふーみんとおいちゃんが顔見合わせてがっしとハグすると、勢いあまってよろけるおいちゃんが可愛い!ここのシーンは写真で残ってたらいいのになぁ〜。ふーみんは「大阪にまた帰って来ます!」と言って去り、そして最後はウッチーがマイクに向かって「ほな、またー!」と大阪弁でご挨拶しました。

終演のBGMはここ最近よくかかる池ノ上陽水さんの「サイン」で、それに乗せて大阪名物清水音泉のアナウンスが始まり、待ってましたと拍手する。「筋肉少女帯、来年はデビュー25周年です!」来年の大阪ライブの日程が発表されるかと期待してましたが、無かったので宜しくお願いしますね。「大阪城ホールはやりません!」え、ええー(笑)来年もぜひここ梅田クアトロでやってほしいです!


釈迦
俺の罪
日本印度化計画
サボテンとバントライン
君よ!俺で変われ!
くるくる少女
小さな恋のメロディ
ノゾミのなくならない世界
福耳の子供
生きてあげようかな
少女の王国
踊るダメ人間
カーネーション・リインカーネーション
タチムカウ
ツアーファイナル
(アンコール)
蜘蛛の糸
イワンのばか
トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く
何処へでも行ける切手