筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

筋肉少女帯「レアナンバー大解放!再発記念限定初期曲の2夜」@赤坂BLITZ

初期アルバム8枚の再発記念ライブ、2日目は5枚目〜8枚目からのセットリストです。
昨日の興奮もまださめないままで来ました。期待が高まります。5枚目は「月光蟲」筋少のカルトでアングラな世界とハードな楽曲が形づけられた記念碑的なアルバム。6枚目「断罪!断罪!また断罪!」ではミニアルバムながらも非常に濃い内容、7枚目「エリーゼのために」から本城さん曲登場でハードポップ面が花開き、8枚目「UFOと恋人」でさらにサブカルとカオスに向かうびっくり箱的なアルバムです。
私がファンになって嵌っていき、最もライブに通い詰めた時代で、また思い入れが深いのです。1日目の曲は内田さんが活躍して、三柴さんが手がけた曲が多いですが、2日目はいよいよ橘高さんの代表曲、そして本城さん曲の登場です。

会場が暗くなると、この日もSEなしで、薄暗い中をオーケンが1人歩いて中央に立った。歓声の中でスタッフがオーケンに渡したのは、アコースティックギター…構える。この時点で、『今日はもらった!』と思った。あれをあれのままでやると!やってくれました。今日の大成功は確実だと確信したわけです。
ジャーンジャーンとシャッフルしながら歌いだす。その間に他のメンバーが来て所定の位置に着く。歌が一区切り終わり一瞬の間、激しくマイナーで重たいギターの爆音が!
「風車男ルリヲ」フロアが興奮状態でもみくちゃにされる。私は昨日とほぼ同じ位置に立った。前に詰められすぎると見えなくなるので、少し後ろに下がってみやすい位置を探す。橘高さんのギターが見たい!「首がないんだ」のセリフのところで、本城さんが右手の親指を首にやってカットするみたいな仕草をしてて、ギャーかっこいいー 失神しそう、いやまだ1曲目だし
アルバムの流れ通りに「少年、グリグリメガネを拾う」橘高さんの激弾きソロを見ようと必死。あああ〜素敵だ。
終わって最初のMC。オーケン、ルリヲの最初のギターをコード間違えて半音ずれて抑えちゃった。「あんなに練習したのにね」と内田さん。橘高さん苦笑い。
昨日来たやつー。はーいとたくさん手が挙がる。被ってるじゃねーか。昨日は敬老の日だったが今日は何の日だ?(国民の休日ー)筋少王国にしようよ、とオーケンから提案があり、今ならみんな筋少王国の官僚になれるよ。ということで内田くんは防衛大臣ね。防衛大臣(2回言ってた)内田さん嬉しそう。「俺、天皇?俺天皇。」「子供みたいだよ…」オーケンの言い方が小学生みたいなので呆れて内田さんつっこむ。「いや、お飾り的な感じが似てると思って」というオーケンに「筋少の象徴ね」とうまいことまとめた内田さん。拍手。
筋少王国の国家を歌おう!国歌はこれがいいと思ってるんだよね〜ベッドのまわりにー〜 ぱらぱらと歌いだす人も。ああこのボケはあれですね。OTODAMAで1万人大合唱した探偵ナイトスクープのテーマ曲。東京でも知ってるね〜と関心するオーケンと橘高さん。「ジングルやろうと思ったけど(そこまでは知らないだろうから)やめた」
ではなくて、これだ、さんはいとオーケンが手拍子をするが、さらに声が小さくなって…がっくりきたオーケン「合唱してくれると思ったのに!」と本城さんに訴えかける。本城さん苦笑いで大きく頷く。
いや、それでは通じないでしょう。その後また、♪おサルとお風呂に入りたい〜と出だしだけ合唱しました「おサル音頭」アルバム「UFOと恋人」の冒頭に入ってるなんだこりゃ曲でした(笑)こんな時でないともう聴けないでしょうね。
全部歌い終わらない間に、オーケンが「人生は急がないとならないんだ!」と言い出し、ああっ!これは「人生は大車輪」!出ました、アルバム「エリーゼのために」の1曲目で筋少初の本城さん曲です。本城さんがイントロを弾きながら前に出ます。輝いてる!やっぱり昨日との違いは、本城さんが自分の曲で魅せるギターが最高に素敵ですよね。これはだいぶレア曲で聴けて嬉しかった。
続いてアルバムの流れ通りに「世界の果て」イントロのところで拳をタイミングよく挙げる。このグルーブ感のあるノリが、その後の筋少で本城サウンドの原点になっていますね。アウト!セーフ!のかけ声が気持ちいい!
終わって、オーケンのMC中にギターを外したままで腕を組み、会場を見渡して満足げな顔の本城さん。今日私は昨日と比べてだいぶ見晴らしが良かったので、本城さんの姿が足まで見られた。早くもここでジャケットを脱いでました。皮のパンク風ベルトが似合ってます。スタッフがギターもってくるのを無言で手をやって静止してたから、オーケンが見てて「おいちゃんギター持たないで歌うの?」と言われて、スタンドマイク両手で持って歌う仕草してました(笑)いやいや、ギターを間違えたみたいです。次は構えて準備完了。

オーケンが、昨日一日目は筋少の初期の曲でダークな面が見られましたが、今日は5枚目から8枚目はどんな面が見られるでしょうか?という事を言っていました。ここからの筋少は、これが1つのバンドがやってるのかと思うほど、様々なタイプの曲があり多彩です。でもどれも筋少なんです!それが他には絶対にないと思う。楽曲の遊び心が満載だし、詩でオーケンの人生に対する不安や恋人や周りの人間への思いが交錯する。ただ初期とこうやって変わっていったので、付いて行けなくて離れていったファンもけっこういました。だけど、その後活動停止中に知ってファンになった方や、後で聴き直してみたら、いい曲じゃないかって戻って来た方もいると思います。

そんな遊び心が暴れたのが「ソウルこっくりさん」コックリさんとディスコとヨシイクゾウをかけたカルト曲(笑)
これやりますか!曲入りのコール誰やるの?て思ったら、現曲そのままを流してた。太田さんなんだよね。当時はやってました。
ベースラインがかっこいいです!中間でメンバー紹介しました。その間も内田さんループ頑張ってるしファンキーさんも。オーケン、どうやってまた曲に入るのか分からなくなり、弾いてる内田さんに近付いて聞くという。内田さんが何か答える。それにオーケン「カウント?誰がやるの?俺?」(笑)ゆるすぎです。これまで演奏した回数も少ないはずで、客反応ポカーンと思いきや、手を挙げて歌って盛り上がり!最後のキメでオーケンが人さし指を高く上げてサタデーナイトフィーバーのポーズしてました。

「暴いておやりよドルバッキー」来ました!キラキラ光るのはおいちゃんだと思った。前に進んで煽って、くるっと滑らかに回転してマイクに戻りコーラス。この流れ大好き!橘高さんのアコギから間奏で内田さんがセンターで前にフロント3人出て弾くところ壮観です。

「くるくる少女」イントロのギターたまりません。キラキラ輝いてるのは橘高さんです!
さらにドトーのメタルナンバー「パブロフの犬」イントロ展開来たらもうヘドバンするしかないでしょ!オーケンも歌詞しっかり歌っててこの曲のハードダークホラーなイメージが浮かぶし。バウ!ワウ!と犬の掛け声思いきりやりました。
なんて思ったら曲終わってオーケン、俺上手くない?うまかったよねと自分だけ絶賛する。そんなに嬉しかったのか。いやいやみんなすごいですよ!ツーバスばっちりファンキーさんありがとうです。
当時は、オーケンも遅れちゃったり入りが間違えてずれたりしてました。
太田さんもライブではさすがに難しいこともありましたね。今だからこそ聴けるベテランの演奏で素晴らしかったです。

たしかここで一旦はけて、本城さんと内田さんだけ残って告知コーナー。内田さんが何か言おうとすると「カンペがない…ここに貼ってあるはずだったのに(床を見る)」打ち合わせ不足で…と困ってうろうろしてるとスタッフが慌てて貼りに来た。
「本城でーす。」「内田でーす。」二人並んで、大海賊サミットを思い出すような(笑)昨日オーケンが言ってた12月のライブに一つ誤りがありましたと訂正し、「AXと書いてアーックス!は間違いで、ここ赤坂ブリッツ…」と言い出すとオーケンがいちいち戻って来て「ここはエーエックスと書いてアックスみたいにブリッツも言わなきゃだーめでーすよーだ!」とチャチャを入れて即ひっこむ。これもう一回出て来て口挟んでたかな。「うっとおしいな(苦笑)」と内田さん、そんなところが筋少ワンマンらしくて好き(笑)
紙を読みながらライブ告知して、残り半分はまた後ほど!と期待を持たせました。

ファンキーさんがドラムセットから前に出て来て、コンガが用意されていました。オーケンが椅子に座り本城さんが座ってアコギを持つと、オーケンが「なんでリハのとき、おいちゃんと橘高はスリッパなの?」と聞き出した途端、橘高さんが慌てて飛び出して「俺ははいてないからね!」そんな必死に否定せんでも(笑)コアなファンはみんな知ってるから。メタル貴公子のイメージですね。するとオーケンがわざと「何も言ってないよ〜。おいちゃんが履いてるんだよね。」「うん。赤いスリッパ。」「なんで?」「リラックスするんだよね。」「俺も履こうかなー。本番も履こうかな?」「本番はね、脱げるよ」と話し合ってると、橘高さんがまた来て「俺のスリッパかしてあげるよ!ヒョウ柄のね。(笑顔)」でやっぱはいてるじゃん、というオチでした。橘高さんのそんな所が好き。
コンガを叩く曲は「猫のおなかはバラでいっぱい」これも懐かしいー。夏に断罪ツアーの地方の狭いライブハウスで最前で聞いた思い出です。ファンキーさんが叩いてくれて感謝です。曲が始まる前に、内田さんが居ないのでオーケンが「内田君はどこか何かの形で活躍してくれるかもしれません」と言って始まったのだが、私はすぐ気がつかなくて他の客の反応で気がついた。三柴さんの席の隣にちょこんと座ってました(笑)内田さんが気になってしまう。キーボードに隠れるように屈んだりして、曲が終わり描ける頃にこっそりまた退場。

内田さんが定位置に戻って「高円寺心中」うん今日のハイライトだね。当時は…当時はね、オーケンの即興語りが長くて長くて、それはそれですごかったけど痛々しかったから。今日はそれはなくて原曲通り。歌詞の間違えも多分なくて良かった。こんなに演奏すばらしいんだと改めて思わせました。
円熟した演奏を見せてくれるのは、これまた「愛のリビドー」後半のコーラスと、盛り上がるところが美しくて。なんていうクイーンな橘高さん曲の大作バラードなんだけど、でも詩があれだから半笑いしちゃう。終わり方のアコギも素敵です。
さて次の曲は何が飛び出すかと。オーケンが困ったような顔で笑いながら床のセットリストを見て「この曲さぁ、やらなくていいよねー。」えー!何だろう予想できない。すると橘高さんが「やろうと思えばやれる!」と気合入れ。ほんとにやるの〜?とくねくねするオーケン。まだ私は予想できなかった。オーケンがセリフを言いはじめてやっとわかった。そして念仏風につぶやく。ターバン姿で似合うなぁ(笑)橘高さんがアコギでイントロ。気合い入れたのそりゃそうだーわーわー!テンション上がった!「スラッシュ禅問答」!!全力で拳上げてコール叫び、ヘドバンしました。
「ならば問う!」と橘高さんが叫び、内田さんが答えを叫ぶ!おいちゃんが前に出てカッティング激弾きする!中盤でフロント3人が前に出る。すごい!かっこいい!メタルバンドだよ!こんなセリフ入ったメタル曲どこにもない(たぶん)これでラウパー出て下さい。世界中のメタラーに聴かせたい演奏だと思いました。オーケンがんばった。ずれもないしバッチリ。ファンキーさんありがとうございます。
一息ついてMCかと思いきや、ここからMCなしで突き進む!「バトル野郎〜100万人の兄貴〜」続けてやっちゃいますか。もう体力気力を振り絞って腕を上げます。本城さんの煽りが毎度カッコイイのでくらくら。キメでギターを叩くところ。
「サボテンとバントライン」でもさらに、本城さんから目が離せなくなって(笑)フロアを探すように手を額に当てて左右を見て、人差し指を前に出すのとか、「真っ赤なギター」のところで自分のギターを掲げて右手で指したり、ギターのネックを向けてライフルみたいにするの。やばいおいちゃん弾にキュン死に(やや死語)めちゃめちゃ笑顔なんですもの。
そしてだめ押し「イワンのばか」フロアが本当に揺れた!「三年目ー!」って客の声が揃いでかすぎる。みんな大好きすぎだろう(笑)
これで本編終わりかなってすっかり思ってたのですが、そしたらオーケンが「どうもありがとう。今後の筋少をうらなうような、ポップなあたたかい曲で終わりたいと思います。」といった事を言ってた(はっきり覚えていないが)
「きらめき」もう始まるところから泣いてしまった。号泣ほどではないですが。後半、「変わり者同士の…」のところで橘高さんが、左に首を向けて(三柴さんかファンキーさんのほう)ぱぁっと笑顔になった瞬間を見て、胸がぐわっときてこみ上げて、本城さんがずっと笑顔で素敵で、最後の「愛など存在はしない…」のフレーズ、橘高さんの弾く暖かく切ないメロディ。当時の想いがオーバーラップしてきた。

この頃、極個人的で申し訳ないがブログなので、えっと私は筋少ファンやってきた中で大きな挫折が2回あって、その一つは活動停止。もう一つ1回目がこの曲が入ってる「UFOと恋人」の時期でした。追っかけ仲間とトラブル起こして辞めて、でもライブに行きたいから誰にも会わないようこそこそして、スタンディングでは前に行けなかった。当時はネットもないしファン同士のコミュニケーションで情報交換してたから、それが出来なくなった私は自分が半分なくなったみたいで打ちひしがれていた。20歳で恋人もいなくて不景気で、将来に希望が持てなくて。だから愛など存在はしない、バンドもいつかは終わるけれど筋少が好きだってことだけが自分を保つものだったかな。でも、分かち合う友達も居なくなり、伝える手段も見い出せないことが辛かった。
それはネットによって復活できたのですが、また活動停止の挫折があり、それからまた長い年月経って、現在やっと筋少が素晴らしいバンドであると、私の想いが叶ったこと、そして現在活動が続いていることが奇跡的で嬉しいです。私の自分語りがうっとおしいですね(苦笑)
あとで話聞いたら、三柴さんが愉快な踊りをしてたそうなんだけど、見られなかった(笑)


アンコールで出て来たオーケン、なにやら懐かしい衣装が。「君よ!俺で変われ!」が使われたポストウォーターのCMで着た衣装です。これ今はおかしくて着れないからここだけでねと。しかしボタンを掛け違えていたことに気づく。そこを衣装かえで胸と腰に白いドレープがついたひらひら衣装の橘高さんが颯爽と現れて、最初の武道館ライブの本番直前に、オーケンが衣装のボタン掛け違えてたことを事務所の奥さんに怒られて直されてたって話をして、その時と変わってないよねと。
しかもどうやって直したらいいか分からず、あわあわするのを内田さんと本城さんが見て直してあげていた。でも、せっかく直したのに「この衣装だと、次の曲がシリアスだから合わない」と言って脱いで置いてしまった。
何やるのかなーと思ったら「デコイとクレーター」綺麗な曲です。橘高さんのギターの音色に耳を傾ける。これまでどの曲でも手があがってたフロアが、しんとなって聴き入っていました。
曲が終わると、またさっきのコートをきるオーケン、今度は襟が変な方向に立っていると最前のファンに指摘され。「やって〜」と甘えるオーケン(うちの息子と同レベル)おいちゃんが襟を直してくれました。あわててスタッフも駆け寄ってました。おいちゃんに襟を直してもらいたいよ(妄想)
ここで告知コーナーだったかな?残りの告知は、トイズ時代のまだDVD化されていなかったビデオもDVD化決定で、おまけにビデオに入らなかったPVも入るそうです。何がビデオ化されてなかったっけ。バッキー、君俺は入るかな。氷の世界も(笑)あれはオーケンのシーン抜きバージョンが見たいな。
告知話で、オーケン筋少ライブでは前に会社のいろんな人が来て「あれ言ってください」とか、ライブ終わったら「あのDVDの件も言って欲しかった」とかよく言われるんだよ。なんでライブ中に告知する必要があるの?ジューダスプリーストが告知なんてするか?ラルクアンシエルは告知なんてしないよ!(爆笑)筋少だからかなと。「ホームページみればいいじゃん!」ってその通りです。橘高さん大きく同意。でも続けてオーケン、お笑いのライブは必ず芸人が並んで告知して、物販も紹介してるそうです。「じゃあやろうよ。」と橘高さん許可出ました(XYZ→Aではしっかり告知してるしね)

「君俺」の衣装着ててもやらないからね、と言ったオーケン。えーと声があがるけど、衣装にふさわしい曲をと「タイアップ」
うわー。これはレアだ!イントロの本城さんが弾くちゃらちゃらって感じのギター好き。楽しい!こんなレア曲でもフロアはすごい盛り上がり。
「最後に飛んでくれるかー!」とやっぱりラストは「踊るダメ人間」フロアが揺れます。体力ないけど、最後の力をふりしぼってノリました。本城さんの「お前の思い…」のところで、右手で胸を叩く仕草がかっこいい!3・2・1・0!のタイミングでジャンプも素敵。橘高さんと内田さんが並んで、ギターとベースのネックを高く上げる競争してたのが可愛い!!
エンディングの解放、おいちゃんがギター外して筋少マフラータオル掲げたり、ペットボトル水を前列にあげたり、手を叩いてあげたり(ここは羨ましい)三柴さんとファンキーさんを紹介してはけて、ああ、終わっちゃうよ〜と思ってたらオーケンが喋り出し「懐古主義ではなく、2日間にわたって過去と振り返り、未来へと、いい塩梅でした!」と(正確には覚えてない)はっきりと言いきり。橘高さんが言いそうな事を〜と思ってたら後ろに流れきたカラオケ曲は…!「歌っちゃう?」と「じーさんはいい塩梅」ステージには4人だけ、ステージに並んでマイクを持って歌っている。この4人が今の筋肉少女帯だ…!と思うと胸がじーんときて。そしてフロアは大合唱!私の視界では全員が手をずっと挙げていて、今まで聴いた中で最も大きな声で。ダメ人間で一体になったそのままで。これは感動しない人はいないですよね。
アウトロで橘高さんがギターをかまえ弾き出すと、あと3人がステージを降りていってしまう。あれ?帰っちゃうの?って顔で橘高さんが追いかける。袖まで行くと、最後の最後でみんなタタタターって戻ってきて、ぺこり!
もうここのシーンでダメ押しのダメ押しで胸つかまれまくってしまった。演出なのかハプニングなのか分からない感じ。にくい!かわいい!大好きだ!オーケンが「ありがとう!」と本当に最後の挨拶、橘高さんと本城さんが中央に来て、肩組んで手をふってくれたのも嬉しい。ありがとう!ほんとにありがとう!って何度も叫んで手を振りました。

活動停止〜復活後からのファンでも、十分に当時の楽しさを体験できたと思います。当時以上に素晴らしく楽しかったと思いますし。だって当時オーケンのMCなんてひどくて(笑)つまらないって全然聞く気がしなくて、MC減らしてもう1曲やってよーって思ってた。おヌードちょうだいとかね(笑)いらないよ〜って。オーケン以外のメンバーがMCする事も少ないし、本城さんは全く話さないときもあった。今みたいにあんなにニコニコしていなかったし。オーケンの服を直してあげるなんてありえなかった(笑)
今のオーケンMCは絶妙で、長過ぎなくて、一人でダラダラしてなくてメンバーとの会話が楽しい。話芸のようにオチが付いて笑わせてくれるし。みんなで楽しませてくれて、嫌なことを忘れて幸せな気持ちにしてくれる。
当時から活動停止にかけて、離ればなれになったメンバーは、まさにボタン掛け違えみたいに、すれ違っていた。それが現在はその事を忘れてしまうくらいに、いい関係でバンドが継続していますね。ボタンを掛け直して(笑)もうこれからはあんなことで泣かされないよね…。
また個人的な話ですが、ライブ後に昔の追っかけ仲間とまた再会できて、17年ぶりくらい?昔の思い出話に花咲かせて、その中で、「筋少は今が一番好き!」って断言した。昔からのファンがそう言えるような、そんな復活したバンド他にある?(ユニコーンは詳しくないからわからないけど)それは全部のファンがそうは思わないかもしれないし、筋少の好きなところも様々違うと思いますが、
ただ私は、自分の精神の一部になっているような、また憧れ続けているような感じ。筋少はふざけすぎでもなく、ひねくれすぎでもなく、まっとうすぎでもない。その加減が自分に合っていて好きだと思います。また好きになってしまって、他のライブは行かれなくなっても、筋少だけは絶対に行きたい!って思ってしまいました。

(おまけ)
・どの曲の前か忘れたけど、後半だから「サボテン」かも?オーケンのMC中に、本城さんが三柴さんの右隣に座って談笑してた(内田さんが座ったときは左隣)そのまま、曲の最初のほうだけちょっと弾いて、ギターもって定位置に戻ってました。
・職場に筋少ファンはいるのか?と聞くオーケン「いなーい」と声があがると「筋少ファンは隠れるから。」爆笑。隠れオタクか。フジロック筋少フルハウスだったのは、本当は筋少が見たいのに、それは言わずに他のついでみたいな感じに周りには言って、現地についたら「釈迦やるかな?釈迦やるかな?」って急ぎ足になる(爆笑)
フジロックの感想を検索したんだけど、みんなMCのことしか書いていない。(確かに。だってMC笑ったってことばかりだもん。ていうかネット検索するオーケン。私のも読んだのかな)印象に残るのは変な場面。俺も昔見たライブで、スティーブンタイラーがこうやって…(四股ふむようなアクションとか、手を頭の上で合わせてくるくるーと回ったり)しか覚えていないもんだね。とオーケンが言うと橘高さんが「前にも同じ事言ってたよ。真似してた。」
ピンクハウスが燃えたの、知ってる?内田「知らない」内田の家の火事話に繋げるかと思った。あと私もTVあまり見てないので、押尾ネタとか見てなくて寂しい。
・高円寺の高円寺があるところに(と話し出すところで内田さん???な顔)レコード屋の臭いがケモノで、店主のヒゲのおやじが「うちではアムロとかコムロとかは売れないね、一番売れてるのは町田町蔵だよ!」(爆笑)人間椅子の和嶋くんもその話してた。その店つぶれたんだよね。と内田さんと話あう。「こないだのライブで、水戸さんも同じ事をいってたよ」近い交流範囲だなー。水戸さんの話し方を真似するオーケン、ちょっと上手かった(笑)
・橘高さんの、通称「奥様」衣装を着てくれました。月光蟲ツアーの衣装です。当時は26歳くらい。今でもお似合いです。それってすごいことだよね。KISSよりすごいかも?
・衣装といえばついでに、UFOと恋人ツアーでは、本城さんの衣装が短パンにへそ出しTシャツ、編み上げショートブーツでした。それは今度のCCレモンで再現してくれ…はないか。ちょっと見たいです(笑)
・長くファンやって、クリエイターとかさ、なんかしらの関係者みたいな位置になれなかったことがちょっぴり残念でもあるけど、でも前で見られるファンが一番だからファンで良かった。
・AXと間違えたときに、三柴さんが「AXって聞いてないからクビになったかと思った」って言ってた。筋少大事にしてくれてるなって思って嬉しい。ずっと居て欲しい。
・ファンキーさんありがとう。ブログの文章に感動しました。ドラムのスタッフさんの裏方仕事は初めて知って感心しました。こういったスタッフさん達の力にも支えられているのですね。
・客出しの曲は「代わりの男」でした。少女王国の崩壊やるかなと思ってたがかからなかったかな。

風車男ルリヲ
少年、グリグリメガネを拾う
人生は大車輪
世界の果て
ソウルコックリさん
暴いておやりよドルバッキー
くるくる少女
パブロフの犬
猫のおなかはバラでいっぱい
高円寺心中
愛のリビドー
スラッシュ禅問答
バトル野郎〜100万人の兄貴〜
サボテンとバントライン
イワンのばか
きらめき
(アンコール)
デコイとクレーター
タイアップ
踊るダメ人間
じーさんはいい塩梅