筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

筋肉少女帯「シーズン2」発売記念の特別な筋少ツアー!@赤坂ブリッツ

2daysの1日目。去年末以来ですね。会場前にじっとして待っていると空調で冷えていった体が、オープニングにメンバーが登場して1曲目「心の折れたエンジェル」が始まると人の波がうねり、ぐわーと熱が上がって行きます。柵前の中間あたりにいたんだけど、若い男子パワーがすごいのよ〜。負けないようにがんばるぞと。3月のリキッドで前方戦線に復帰を決意したので(笑)体を壊さない程度にね。
続いて「ドナドナ」でいつもの筋少ライブペースです。オーケンの最初のMCは、去年末のブリッツで膝を壊したので、ブリッツトラウマになっていると。略してABT。略さなくてもw そのトラウマを吹き飛ばすようなライブにしたいぜ!と意気込みを語る。橘高さんが袖から戻ってきて「話聞いてた?」とオーケンに言われて「聞いてたよ」「じゃあABTって何だ?」「…(苦笑)」「聞いてないじゃん!」まあいつものことで。おいちゃんはと振ると、マイクなしで叫んでて、まあいつものことで(笑)オーケンが「なんでマイク通さないのよ」とつっこむと「だって気合いが入らない気がして…」といいわけが天然だなぁ。オーケンに言われてちゃんと気合い入れて腕あげて叫んでました。太い声になってかっこいい!
そして土曜日に恒例?になった今日のアド街情報。箱根の金時山特集なんだそうです。そこで中学の遠足で金時山に登ったよね?と内田さんに聞くが分からない。登ったよ?登ってないよ。やるのか?やっちゃうのか?と向かい合って対決コント状態になったらこの曲だ。「バトル野郎」では、本城さんが前に出て来ました!かっこいい〜と見とれてると、橘高さんが寄って来て本城さんの肩に右手をかけてあおってきたので、なんかさらにキャーと思って熱が上がってしまいました。二人の並びは素敵すぎます。その余韻が残るままで立て続けに「ノーマン・ベイツ」で待ってました!リフに頭ふらずにいられない。「ロシアンルーレット・マイライフ」は三柴さんハッスル♪冒頭からずっと手を左右に振っているアクションは先月見た東京1日目ではなかったので、ツアー中に進化したのですね〜。


今日のテーマは「バカになれ」と言って、ライブ前にスタッフの1人が「ファンタのキャベツ味があった」と話してたがバカだよね?と話してた*1
夏フェスに参加する話で、フジロックに出るけど筋少ファンはインドア派なのであまり来ないらしいじゃないか?とオーケン。そうなんだよね(苦笑)だけど私は行くよー。キャンプではんごうすいさんとかするよ?とオーケン言うので想像して可笑しかった。似合わない。さらに「JACK IN THE BOX」に出る話では、主催の事務所はヴィジュアル系がいっぱいいるでしょ?ということで、橘高さんが解説。ラルクとか、ムックとかね。「ムックもいるんだー」とオーケン関心。もともと44マグナムから始まった小さな事務所が、今や売れてるヴィジュアル系バンドをいっぱい擁するようになったと。そこでオーケンが「入れてもらおうか?」と言うと橘高さんノリノリで「きっと、社長に誘われてんだよ!」「じゃあオーケン企画たたむよ」と、事務所の片隅でいいからさー。小さい机でちんまり座るシチュでオーケンが話すと、橘高さんがラルクさんが事務所に来たような感じのマネ?をして、オーケンがヘコヘコするミニコントになっていた(笑)本当にデンジャークルー入るのか?フェスが見物ですよね。
筋少はいつ何時でもアウェイ」とオーケンが言う最近のお気に入りフレーズですが、いつもそんなアウェイを吹き飛ばして筋少ワールドを繰り広げるんですよね。そしてワンマンライブでは全部が筋少ワールドなのですから、楽しいに決まってます。オーケンは、誰でも楽しんでくれるよう歓迎するよという事を言ってたんだけど、ほんと、古くからのファンでも、初めて来た人も、一時離れていたという人でも、いつ来ても大丈夫です。もし昔来ていて飽きて行かなくなってしまったという人がいると思うけど、戻って来たらきっと楽しいよ!と思います。何しなきゃいけないとか決まりはなくて、どこでどう見ても自由だし。何より以前よりも、素敵になって帰って来てますから。


「あれ持ってこーい」とオーケンが呼ぶとスタッフが出てピンクのあぶちゃんとガラガラを持たせて、セット完了ときたらオーケン赤ちゃん人間にチェンジ!
アババババー。40代の男の、こってりと脂ぎった?とか何か長い前ふりで「ガチの赤ちゃんプレイを見せてやる!」アバババー。「踊る赤ちゃん人間!」の合図で始まるイントロの美しいピアノのメロディ、炸裂するギター!カッコイイ!と思ってオーケンを見るとアバババー。赤ちゃんプレイで脱力(笑)また演奏するメンバーを見てカッコイイ!オーケンが目に入ってプッと吹き出して脱力〜の繰り返しで変なテンションになった。

曲が終わると赤ちゃん人間のままで「赤ちゃん人間からのお願いです〜。」と説明しはじめる。次は「これでいいのだ」という曲をやりますがー、物販を売りたいがためにタオルを回すムーブをやったのですがー、ずっと回しているので疲れる、腕がもげそうだというクレームがついたので…という話で最後のところだけにしましょうということになって(笑)終わった後、回しててもタオルはそんなに多くなかったのでオーケンちょっとがっかり。(矢沢)永ちゃんみたいにはいかないねーと。
ここでオーケン以外3人がはけて、三柴さんと長谷川さんとで3人になるのは今回のツアーでお決まりになったようで、オーケンが「3人トリオみたい」と言って、何か2人だけで出来る曲ってない?これまでやった曲の中で。とむちゃぶりをして2人を困らせる。相談しあって「ノーマンベイツ」なら出来ると三柴さん、じゃあ1コーラスだけとせがんで、イントロから歌入れのところまでやってくれました。カッコイイー。珍しいものが聴けて良かったです。オーケンが喜んで、「この3人で20年やってきました!」という例え話をしだす。「それじゃ今日は素晴らしいゲストを呼んでます〜」と呼び入れようとすると同時に橘高さんが定位置に来ていて、これはもうツッコミ入れなきゃならないと来たのだろうけど、オーケンの前フリに気がつき、もう一回ねと一旦戻ってた。ゲストですと3人が衣装替えして戻って来てオーケンのミニコントにつきあう、その様子が和んでて。
オーケンが「金時山」に登ったのは実は中学生ではなく小学生の時で、でも中学の遠足か何かのエピソードを話してたときに、友達がアスレチックでロープでつかまって池を渡るときに「もうだめだ〜」と言って落ちて骨折したとか、内田さんが帰りの電車を降り間違えたとかで、それを思いだして言うオーケンが本気で笑ってしまい、何言ってるか分からなくなっちゃって、オーケンも元に戻らず困ってたし、他メンバーも困り、観客も困ってた(笑)やっと正気に戻れたオーケンが申し訳なさそうに、「ごめんね、おいちゃんの求めるソリッドなライブにするよ」という事を言ってました。ソリッドってどんなんだ?シャープでソリッドな切れ味の鋭い演奏ってことですかね。MCではアットホームで和み、演奏ではガッとかっこよく迫って来てました!
手拍子から入る「人間嫌いの歌」内田さんと橘高さんのする手拍子のスタイルの違いにも注目。そして本城さんのギターから、続いて橘高さんのギターが重なるところが嬉しくて飛び跳ねました!ライブで聴くとよりハードロックっぽさが増して素晴らしいですね。続く「1000年の監視者」ではその通りソリッドな感じ。橘高さんのソロがとにかく美しい。アクションは他の曲より少なめなので、メンバーそれぞれをじっくり見ました。
終わると間髪入れずに次の曲イントロ、何だ?「香奈」?と思ったら〜。ああー!「ザジ」だぁぁ〜!聴きたかったんです。これ、以前アルバム聴き直したら改めて記憶よりもいい曲だなって思ってて。本城さんの曲で、あたたかなメロディに切ない詩が乗って、後半の繰り返しのところに感激で泣きそうになりました。想いを込めて演奏する本城さんがとても素敵でした。


いいはなシーサーに出たというオーケン、他のメンバーにも話させようとするのだが、おいちゃん逃げる(笑)「橘高くんならいい話あるよ」と振られて橘高さん、早速「今日の3曲目を君に捧げるよと言って…曲順が変わって「日本の米」になっちゃった」かぶせてきましたね。でもギターソロが無い曲になっちゃったのほうがらしいかな?と言って「ギターソロない曲ってあったっけ?」と聞かれると「あるよ、オレンジエビスとか。ノーマンベイツもなかったけど、俺が弾くと入っちゃうんだよね」といった感じの橘高さんらしい「いい話」になって、照れ笑いしてました。
和やかな空気になったからなのか、オーケンは「俺たち、ファミリーだろう?」と言い出して、調子に乗って「今なら印鑑が3万円で、象牙なら20万円」とか言い出す始末w
赤坂ブリッツは天井が高いので、空気があって有り難いという話になって、ツアーの名古屋クアトロでは暑すぎて死にそうになったとか。酸欠になってどんどん人が運び出されるし、おいちゃんもウッチーもステージで倒れるし、橘高さんは暑すぎて体は寒くてガタガタ震えてしまい、ステージ袖で壁にへばりついて「筋少に殺される!」って死を予感したとか。あとでステージの空調が壊れてたことが分かったそうで、ひどいよねー。これで入院になったらツアーできなくなってたよ、本当に良かったと橘高さんがしみじみ語る。オーケンが、空気がどんなに有り難いかを、明日の赤坂ブリッツはキツくしてやるって、空調を止めようか?と言って観客のブーイングを浴びてました(笑)わざと過酷にしなくてもー。さらに客席の2階からロープをはってぶらさがってもらい、ああーって落ちるとか(前のアスレチックの話の伏線がここで。)
「でも、筋少で死ねるなら本望だよ!」とオーケンがカッコイイ一言。だけど「でもそれが空手バカボンだったらやだねー」「まんが道だったらやだねー。ボヨヨーン!でガクッて」筋少だって「赤ちゃん人間」で赤ちゃんプレイのまま死ぬのもね、と橘高さんに言われてました。

金時山の話はしつこく続き、金時山を登った向こうに見えるのはインドだ!というフリで「日本印度化計画」続いて「へそ天エリザベスカラー」ここの内田さんが印象的だった!躍動するような、手指が踊るような激しいベース演奏が素晴らしかったです。決めのところで前に出た本城さんの動きもカッコイイです。これは文章で表すの難しくて…。
へそ天は見るたびに客の盛り上がりもハンパないです。ライブ映えするのでしょうね。そのテンションアップしたままで「サンフランシスコ!」超定番ナンバーでダメおし。「バカになれ」というテーマだけど、バカって悪い言葉だけどいい意味でも使える。常識を超えているっていう。バカみたいにすごいんだ。
「世界中のラブソングが君を」で本編ラスト。観客が手を挙げてふるサビが揃うと気持ちいいのですね。


アンコールでオーケンは白ターバンに白いコート衣装で登場。本城さんと内田さんはツアーTシャツで。
昔からずっと見てきてる人は、この曲が感慨深いでしょうという事を言って「蓮華畑」オーケンは座って、橘高さんは2台のアコースティックギターを使い分け、ソロではフライングVで泣けるフレーズを弾きます。オーケンが歌うことをとても楽しんでるなと感じました。
その後のMC、もしも「あゆ」みたいに売れてたとしたら?と例え話をして、「アリーナー!」とライブのマネ?アンジェラアキのピアノ弾きながらMCがいたく気に入ってるようで。そんなに売れなくても、アウェイだけどアンダーグラウンドだけどプライドを持って…な前ふりで「プライド・オブ・アンダーグラウンド
そして「釈迦」始まるとフロア前のほうでモッシュ状態が始まって、巻き込まれていたら、橘高さんのピックシャワーが来て、前のほうから倒れてきて私は後方だったので将棋倒しで床に頭をゴチンってぶつけちゃって。まずいとあわや「筋少に殺される〜」な気持ちがよぎったけど、無事にすぐ立ち直りました。ライブも中断しなくてほんとに良かった。でもみんな気をつけてね。
「明日に余力を残すのか?残さないだろ!」ということで最後は「ツアーファイナル」ラストこの曲なのが嬉しい!昔からの定番曲でなくて、復活後の最新シングルでラストを飾れるということがすごい事だと思います。

ライブって、この時間をステージ上の演奏するメンバーと共有できるという嬉しさがあると思う。同じ時代で同じ時を生きているという。筋少ライブはやっぱり私にとって特別に好きな思いがあるから、比較ができないのだけどね。文章にして何になるのか、と思うのだけど、せめて記憶の少しだけでもとどめておけたら、見直すときにちょっとでも幸せを思いだせるのかなって。

※追加
・アンコールのメンバー紹介で、オーケンが「おいちゃん、ふーみん、うっちー、」と愛称にしてたのが可愛らしかった。さらに長谷川さんは「長谷川浩二、コージー」ってコージーパウエルみたいでかっこいいね。三柴理、エディ!と揃い良い感じです。
・「パリ・恋の都」東京1日目はやらなかったので、聴けて嬉しかった!かけ声ができてとにかく嬉しい!!ヤー!って。そしてサビのところで手を出すのね。三柴さんの踊りにも注目。なんか音頭みたいにエラヤッチャエラヤッチャーみたいなフリが楽しかった。

心の折れたエンジェル
ドナドナ
バトル野郎
ノーマン・ベイツ'09
ロシアンルーレット・マイライフ
踊る赤ちゃん人間
これでいいのだ
人間嫌いの歌
1000年の監視者
ザジ、あんまり殺しちゃだめだよ
日本印度化計画
へそ天エリザベスカラー
サンフランシスコ
世界中のラブソングが君を

(アンコール)
蓮華畑
プライド・オブ・アンダーグラウンド
パリ・恋の都
釈迦
ツアーファイナル

*1:後で調べたら実際に北海道で試験販売だったとか