筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

3/21、22 筋肉少女帯「モチベーション’09筋少初ライブ!」恵比寿LIQUID ROOM(その1)

3/21「モチベーション’09筋少初ライブ!新曲さえもやる!春の予感ライブ!」
3/22「モチベーション'09筋少初ライブ!帰ってきた筋少ちゃん祭り2!」

2009年初のライブでした。待ちに待ったライブと新曲初披露の期待で膨らんでいっぱい、それが1曲目「イワンのばか」で弾けて爆発するようでした。

ここから感想を書く前に、1日目のライブが終わって翌日、はてなDのこちらの感想を読んで、ちょっとへこんでしまった。
生きていたってただの肉
私がずっと気にしていたことで、この方の言う通りでもあります。ファンの書くレポートはだいたいMCや演奏以外のパフォーマンスのことばかりで、まるでお笑いライブの感想みたいだと。
私が文章にすると、どうしてもMCが書きやすくて印象に残るのでそればかりになってしまい、最近は控えるよう意識はしていたのですが、私自身が演奏の良さを伝える文章を書く能力がないのだと思います。演奏以外のことばかりで喜んでいて、音楽や演奏に重きを置いていないファンだと思われても仕方がありません。
でもそうではないんです。いつも非常に素晴らしくて感動しています。他のバンドのライブを見ると、筋少がどれだけ抜きん出ているか、好きなのかを思い知らされてしまいます。
ただ、演奏が素晴らしいのは前提にあって、その上でパフォーマンスやMCなどが楽しいからより凄いのだということなのです。今後はそういう部分も文章で伝えられるように精進しないとと思いました。
でも、そうですね、どうしても私が女子的な面で見るところもあるから、キモイとか理解できないと思われるでしょうか。済みません。
人によって好きな部分、見ている部分や期待していることは様々で違うので、様々な思いがあるんですよね。
ちょっと反省して、買い物ついでにロキノンジャパン誌の投稿欄を読んでみた。エレカシのライブを見て私は…宮本の…とか…。私にはこんな文章書くの難しいかも。ロキノンサイトでも見てみようか…。→http://ro69.jp/live/index.html
長いことやっているバンドは、ライブは以前ほど良くないとか新曲は前ほど良くないという既成概念があるけれども、筋少は違っていた。オーケンがそれを知っていて詩にしたところから。
筋少って、ファン以外からだとかっこ悪いと見られてるのではないかと思うし、ファンの間でさえも、メンバーの誰は好きだけど誰はちょっととか、例えばハードな曲は好きだけど、ゆるい曲は好きじゃないとか、初期の暗かったり狂ったような歌詞が好きだから、中期以降の路線は受け入れんと思ってる方もいると思う。

今回も、会場に行くといろんな年齢層やファッションのファンで、特攻服だったりゴスロリだったりが目立っているが、バンドTシャツが多くて、思い思いの個性的な服装だ。こんな中でも見た目普通の下町の主婦な服装の私は、個性的なファッションをするこだわりがもうないけど、筋少好きなのは変わらなくて、メンバー全員好きだし、ハードな曲もゆるい曲も好き。どうしてこんなに好きなのか、自分でも不思議だ。客観的に考える「筋少のコアなファン」のイメージ像と、自分が違っていると思うのだけど。各メンバーがそれぞれに考えてるファン像でもなさそう。
オーケン一人だけでも、橘高さんだけとかではなくて、筋少というバンド全体ひっくるめて、自分の中の大事な何かと、引きつける力があるのかもしれない。それはまだ、はっきり分からないけれど。
今回のライブを見て、最後の曲「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」を聴いて、この曲の世界観が表現している「あなた」と「わたし」が引き合い他は何にもいらないと思うくらいの愛があるような、気持ちがして幸せだった。
他人から見られてかっこわるいと思われてても、私は世界一カッコイイと思う。他のファンが好きな部分と、違っていたとしても構わない。
私が少女時代に出会って心を奪われた気持ちが、20年近く経った今でも同じように、それ以上の気持ちにさせてくれる。
本当に、大好きです。ありがとうございます。

たぶん1回しかやらないであろう、珍しい色々な曲のドラムを叩いて盛り上げてくれて、自前の御神輿まで持ってきてくれた真矢さんにとても感謝です。次のツアーのサポートは長谷川さんになるそうなので、今回が見納めでした。また機会があったら来てもらいたいですね。

そんなわけで、各方面から情報取ったセットリスト

3/21(☆はニューアルバム「シーズン2」収録)
イワンのばか
モーレツア太郎
電波boogie
ノーマンベイツ '09☆
踊る赤ちゃん人間☆
これでいいのだ
心の折れたエンジェル☆
人間嫌いの歌☆
世界中のラブソングが君を☆
日本印度化計画
くるくる少女
カーネーションリインカーネーション
暴いておやりよドルバッキー
星座の名前は言えるかい
(アンコール)
香菜、頭をよくしてあげよう
Picnic at fire mountain〜Go! Go! Go! Hiking Bus
ドナドナ
ツアーファイナル
サンフランシスコ

印象に残ったところ&ときめきポイント。
オープニングSEがキャンディーズの「春一番」古い。私でもぎりぎり世代だ。さすが40代。本城さんは?スーちゃん派、俺ランちゃん(オーケン)内田さんにふるが「3人揃ってキャンディーズだよ」でも、ピンクレディーは?「ケイだよ」(即答)嬉しい。なぜなら私も好きだったし、私の名前がけいちゃんだから…w
本城さんと橘高さんの新衣装に目がくぎ付けだー。本城さんはビビットなピンクの上下スーツにオーケンも言わずにいられない。橘高さんは基本スタイルのドレス風ゴシックな衣装がゴールデンになっている。オーケンつっこみたいけど逆に失礼だからと控えてた。
このツインギターがが両脇を固めて前へ前へ!キラキラしている。それを後ろでずっしりがっちり支える内田さん。そしてオーケンは、いつものゆるい喋りから、曲が始まるモードになると、一気に力を入れて声を出してオーディエンスを煽り歌うのだ。そしたらもうこちらは、腕を挙げて応えずにいられない。

「電波boogie」気分高揚させる、ごきげんなロック。本城さんのギターソロが聞き所なの。ラストの真矢さんドラムソロ!おお〜と感嘆の声があがった。
「ノーマンベイツ '09」ニューアルバムに入るリメイク曲。新アレンジ!かなりハードロック度が上がってて素敵です。オーケンの歌い方も今の感じになっててまた魅力的ですよ。
「踊る赤ちゃん人間」オーケン&橘高名義で出たアニメソングを、筋少版でアレンジしてニューアルバムに入る曲なので、メンバーのコーラスが嬉しかった。終わりに、オーケンがよだれかけ&ガラガラを装備、赤ちゃんプレイで私げんなり(笑)見かねた橘高さんが「ヘイ!」と観客に挨拶してMCを取った。「大槻はほんとに好きだよね」と、収録でも赤ちゃんパートが一発OKだったそうだ。
新曲です、緊張するね。盛り上がってヨガに入会するみたいな勢いでアルバム買ってねというオーケンの前ふりで「心の折れたエンジェル」オーケンは、発売前に披露は初めてじゃないかって言ってたけど、私の記憶では「再殺部隊」を発売前にパワステで聴いて衝撃的だったことがあるんだけどね。今回は、その時ほどじゃなくて、そうか〜という感じで聴いたんだけど、翌日もう一度やってくれたのを聴いたら、すごく耳に残って嬉しくなった。「世界の果て」のイントロとちょっと似てるから本城さんの曲かなって思ったけど、中盤が橘高さんぽいところもあるね。詩が全部聞き取れないからアルバムが楽しみ。
橘高さんは「筋少はライブバンドだけど、スタジオバンドでもあるから、アルバムは構築美を堪能してもらいたい。」といい事を言ってたのに、すかさずオーケンが「コウチクビ〜」って中学男子的下ねたツッコミをしだす。「下ネタは嫌いだな!」内田さんのまねか。本当は乗りたそうな橘高さんだった。

休止前と比べると、橘高さんが引っ張って話す場面が増えてると思った。それがいい感じのバランスになっている。オーケンの話がだらけてくると、引き締めたりね。新しいファンが、ゲーセンの筋少の曲から知ったと聞いて、「それ金入ってくるの?(入ると分かり)入るならいい」と言うオーケンを「金の話はやめろよw」とつっこんでた。次の新曲は、「人間嫌いの歌」アルバムではフルバージョンだけど、あえてライブではアコースティックで。橘高さんが手拍子をして導入する。オーケン流人間なんてラララ〜みたいな?人間が苦手だけど、君だけは別だよって感じの内容。筋少ファンの多くはその気持ち分かるんじゃないかなー。*1それとは違うポイントで私は、橘高さんと本城さんが一緒にコーラスするところ、ぐっときたー。この感じ、次の新曲「世界中のラブソングが君を」でもそう。これに弱いみたい(笑)初回はふーんって感じで聴き終えて、暗い詩が好きなファンががっかりするのかなぁなんて思ったけど、もう一度聴きたくなっていて、2日目もやってくれて嬉しかった!橘高さんと本城さんが私に歌ってくれてる(妄想)でw
オーケンは、この曲で一発当てて紅白に出てミーハーファンが増えると言ってたが、やっぱりカルトで良かったねということだった。千の風になってーみたいに?でも歌い出しが歌詞詰まってるし一般ウケはなさそう。
そこで次に繋がる「印度化計画」は、当時はシングルカットしようとする会社側に対して、断ったのがオーケンだったそうで。それもなんかほっとする話でした。
それからどとーのハード曲ラッシュ!そして本編最後の「星座の名前は言えるかい」が嬉しかった。以前からこの曲で終わることが何度かあって、それが印象深かったので。
アンコール、「香奈、頭をよくしてあげよう」オーケンが椅子に座ったアコースティックバージョンで。オーケンがまだ膝が完治しないせいなのか、着席での曲が多めにチョイスされたのがケガの功名?みたいで、それもまた嬉しい。
「ドナドナ」これも先行シングルからの新曲。ライブで見るたびに盛り上がり度がアップしている。カッコイイ!その感動の余韻に浸る間もなく、立て続けに「ツアーファイナル」!ファイナルじゃないから、やらないと思ってた。でも嬉しい!さらに「サンフランシスコ」ときたら、明日があっても弾けるしかないじゃないですか。自分でちょうど、ライブで聴きたい5曲を選んだ中の2曲が続けてきてしまったからには。

*1:「人間嫌い」でいうと先にメトロノームも思い出した。メトのほうは、自分以外本当に全部嫌いな方向の詩が多い。MCでボーカルが「他人が嫌いかー!」と煽るバンド。