筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

大槻ケンヂ パワーステーション「いい日だね、今日は誰のプカプカを聞く?TOUR2」

(29,30の2daysライブで、レポートは30日のみ)
今回のオーケンソロツアー、このパート2で私は初めて見にいきました。
今までオーケンソロは、オールスタンディングでパンクな激しい曲とか語りの多い、力の入った曲をやっていたのが、今回うってかわってそれらは影をひそめて、 B2も椅子席を出して、ゆったりとにこにこゆらゆらとのって聴くような雰囲気でした。
ステージも、アンプやピアノの上に怪獣のビニール人形や、エヴァンゲリオンのフィギュアをのっけたりして(俺のアスカちゃん、とか言ってた(^^;)楽しそうでした。

オーケンは、前回いつも泣いていたのが、今回は終始にこにこしてました。
本人も「パンクは、ソロライブでは今後やらないかな。『パンクナイト』と書いてあったらやるよ(笑)。あと、『I STAND HEAE FOR YOUナイト』も(笑) やるよ!きっと。あのアルバム、今聴いたら、こわいよ。あれ作った人、完全にいっちゃってるよ(笑)」って、自分のアルバムでしょ〜(^^;

曲のほうは、「プカプカ」「生きててあげようかな」「天使」などのニューアルバムからのナンバー。ゆっくりゆったりと聴けるものと「おねむ派宣言zzz...」「ダレダレのブギ」は、アップテンポな曲ながらにこにことのれてとても楽しめました。
「海千山千」は、ゆったりというよりかはなかなかカッコイイ演奏でした!なぜか?最後にオーケンフライングVを持ち出し(笑)、各メンバーとバトルをするという…オーケン、顔だけはその気ですが、ギターの演奏のほうは途中わからなくなって、佐藤さんにフレットの位置を教えてもらってしまうという(笑)笑わせてくれました。
それから、前のアルバムから「猫のリンナ」「オンリー・ユー(うに編?)←これは佐藤さん命名。オーケン意味不明とのこと」この曲はアンコールにて、佐藤さんのチェロと川井さんのキーボードだけの静かなアレンジでした。
「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」も披露。語りも今までの鬼々せまったような感じは薄れましたが、心にしみるような語りでした。仲間は同じ鉄道に乗ったがそれでも、それぞれ途中から道が別れた、という物語をテーマにした語りでした。
筋少の曲からは、「香菜、頭をよくしてあげよう」「星座の名前は言えるかい」という、にこにこ聴けるナンバーを選択。筋少アコースティックギターメインとはちょっと違ったアレンジで、アルバムの曲と同じ雰囲気でなかなか良かったです。

全体の印象としては、今までソロだからってオーケンを一番前にという空気があるという傾向が強かったのが、今回はバンドのメンバーも一緒に楽しんでいるという空気がありました。川井さんも、前回までは一人とっても元気で浮いているなあ(でもすっごく楽しかった(^^))って印象だったのが、今回は同じバンドの一員という感じを受けました。
その川井さんは、ピアノとキーボードを向かいに置いて、丸椅子で回転して交互にひいて、はりきってました。もちろんショルダーのキーボードも登場。コーラスもすばらしかったです。アルバムに入っている曲「天使」や、「おねむ派宣言zzz...」も川井さんらしい元気なかけ声でした。
佐藤さんは初めてライブで見たのですが、ベースはすごいですね。ギターのようにひいたり、またリズムにのってすごく楽しそうな表情を見せていました。最後のほうに披露した、チェロもたいへん良かったです。ぜひまた見たくなりました。

MCでは、楽屋で川又さん(G)がいつも本番前に『川井君、俺を思いきり叱ってくれ!』っていって、川井さんが『気合い入れろ!!』と叱ると、『サンキュ。』と感謝するって話とか(笑)、小畑さん(Ds)の奥様に赤ちゃんができたとか、佐藤さん(B)が楽屋で謎のダンスをする(手を千手観音のポーズ?のようにゆらゆら動かす)のを見てどう対応していいかわからないというオーケン。佐藤さんいわく「マルコシのメンバーなんて、全然反応しないよ。それでいいの」という(笑)
ソロをやって、親しい友達が増えてとても嬉しいというような事を言っていたので、こういったバンドメンバーの方のエピソードも話してそれぞれのメンバーのキャラクターを引き出して場をなごませていたのではと思います。

それから、事務所の方で「まいち」君(21)(笑)を呼んできて、オーケンが『昨日かわけんと焼肉食べにいったとき、まいちが …何の話をしたんだ?』と聞くと、『お、お、女の方の、胸の話を…』と言い(笑)
オーケン『胸じゃねーだろ〜!』まえち『いや、川井さんに聞いてくださぃ…』オーケンが川井さんにふると『や、胸が大きい女の人のことを「ルスタインホ」っていうんだよ、って話したら(笑)、まいちが「ルスタインホ、っスね!」って言ったんだよ〜(笑)』
その、「ルスタインホ、っスね!」という言い方がオーケンはとても面白かったらしく(笑)
そのまいち君に、前回ソロのお酒つぎでおなじみ、マネージャーのマヒトさんがビール瓶の栓を歯で開けるという芸を伝承しようと、やってもらったのですが、歯(奥歯らしい)が取れてしまい…(^^;口を抑えたまま退場したまいち君。「まいち〜、ごめんよぉ〜。これ労災降りないよね〜」というオーケンに、客が「あーあー、かわいそう〜」というブーイング(笑)

特にMCはうんざりするほどの長さはなく、けっこう曲が続いて聴けて、歌うのを楽しんでいる感じをうけました。こんな雰囲気だったら、前回のような心苦しさもなく、また「インド」などの筋少の定番曲をソロでは少し無理に思えて、別にやらなくても、と思っていたので、ソロと筋少のスタンスを分けるということであれば今後もいい傾向なのではと思いました。
前回のソロツアーのあとのロフトプラスワンでのトークライブ(実際はカラオケ大会)で、「プカプカ」を聴いたのが私は最初だったのですが、「最近こういうの歌いたいのよ、いいでしょこの曲」って言っていたのが、今回のツアーに発展されたのだなと思いました。