筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

赤坂BLITZ「ステーシーの美術ツアー」(追加公演)

「ステーシーの美術」ツアー、最終日。ツアーの最終日というのはだいたいいつもお祭り気分でいいものです(^^)オーケンの調子も、最初から昨日よりぜんぜんいい感じで、メンバーみんなすごく楽しそう。今回のツアー恒例のテーマ「ストレス解消」に加えてツアー最終日はおなじみ「無礼講」ということで。

メニューは前日の「オンリー・ユー」に代えて「イタコLOVE」になってました。
この曲、ライブではいつも本城さんがマイクを手にステージを跳ね回るという、いつみても嬉しい1曲。この曲で会場も一気に熱気があがります。
私はこの日、会場後方の一段上がったところで見ていたのですが、けっこう広いスタンディングの会場にいっぱい人がいて、全体が生き物のように揺れているのがわかります。メンバーそれぞれに客席をあおって、またその逆に客がメンバーをあおっているかのようで、このメンバー同士、客同士、メンバーと客のせめぎあいが筋少ライブの醍醐味で、これは行って実際体験した人にしかわからない楽しみなんですよね、きっと。もちろん私も始めは落ち着いているのですが、だんだん入っていくというか、あおられて熱くなっていくんですよね。思わず客のほうに目が行ってしまったりして(笑)。この日は、下の会場後ろ側に、やけに盛り上がっている若い男女の集団があって、曲聞いていないでわーわーと動きまくっていておかしかったのですが、後で聞いたところ、ある専門学校の学生でライブを見るという授業だったそうな。特にファンでない学生さんがこんなに盛り上がってくれたなんて、嬉しいですよね。

中盤、大槻さん以外のメンバーがはけて「じーさんはいい塩梅」に行く前の一人づつのメンバー紹介で、ここ最近トークのテーマを設けてひとりひとりしゃべらせて「プァ〜、ドン」と『コントのオチ音』で区切って進めていくという紹介方法でいっていたのですが、昨日もそうだったが今日もひとりひとり全然オチてなくて(笑) しまいには「『プァ〜、ドン』で落とせばいいってもんじゃないんだよ〜!」と大槻さんがつっこむしまつ。
「ツアーの感想と今後の抱負」のようなテーマだったかと思ったのですが、ここで大槻さんが太田さんに、「ほら、例えばさ、『俺は筋少を愛してるぜ〜!』とか、そういうのないの?」との問いに、太田さんは「そういう気持ちになったら、言うかもしれないよ(笑)」といって会場を沸かせたりして、その発言のあとから、さらに観客が盛り上がっていったような気がします(^.^)

橘高さんの登場のときにはいつも、ピックを大量にばらまくのが定番なのですが、今回はなんと、投げたあとに「あ、それね、消しゴムなの (笑)。いつも大槻が、俺がピック投げるときに『橘高が消しゴムを投げた〜』って言うから、今日スタッフが俺に「橘高さん、消しゴムありますが」だって(笑) で、これが本物」と、本当のピックを投げまして。大槻さんが「あんた、もうナゴムに染まってるよ(笑)」とつっこみ入れます。さらにこのあと出てきた内田さんまでばらまいて、「僕も消しゴム投げてみました」だって。大槻さん、あきれた顔してました(笑)
『コントのオチ音』といい、この消しゴムといい、 “自分たちで作ったネタを元にさらにセルフでおちょくる”ところがなんとも筋少らしくてすごくおかしい。私はこういうの大好きです。
おまけに、橘高さん、大槻さんの「ほかにないの?」との言葉に観客から「大場久美子やれー」との声が…。それを逃すはずはない大槻さん、すかさずひろって「え、今の聞いた?『大場久美子やれー』だって!」会場の拍手とコールに負けたか、再び返ってきた(といっても何度かやってる)橘高さんの「大場久美子のマネ」これ、何なのかっていいますと「大場久美子、武道館ライブでの第1声」というモノマネなのです。
一度橘高さんがやったら大ウケしたというもので、たまーにやるのですが今回は今までになくおかしかったです(笑)それにしても、つっこんだお客さん、ナイスつっこみですよー(笑)
でその直後「橘高、顔真っ赤にしてんの(笑)」という大槻さんの声とともに、後ろむいて退場する橘高さん、歌が始まるまでしばらく出てきませんでした(笑)

そのあと「小犬にしてあげる」「蜘蛛の糸」とアコースティックナンバーが続いたあとにこのツアーの山場である「リテイク」に静かに入ります。
今回の「リテイク」は、今までで一番だと思いました。音響のせいか音の聞こえ方はベストとは言えないところもありましたが、大槻さんの即興の語りが特にぐっとくるものがありましたね。それにその語りにドラマチックなサウンドがあってこれが感動させられるんですよね。ほんとに今回は一瞬ぞくっとしたほどでした。
橘高さんのイントロとラストのアコースティックギターの音がせつないこと。こういうところも筋少のライブならではというところですね。笑いあり感動ありってとこがまさに映画のようではないでしょうか。

後半でのりのりのナンバーを立て続けにやって、会場もどんどん熱く、いや、ほんとに暑くてすごく汗かいてしまいました。ただ単に空調が悪かったせいもありましたが、ここで会場がひとつになって一曲一曲を楽しんでいたようでした。
お酒の一気のみで出てきたマネージャーのまひとさんも髪をトサカに立てて気合い入っていたし(笑)
最後のほうだったかな?曲を終えてテンション高くなっている大槻さんが「筋少力」「ロック道筋肉少女帯総家」の話で「ロックの道を通じ、生涯において、筋肉少女帯の道をまっとうすることを、」ということに続いて、「曲が売れなくとも、筋少が一番最高のロックバンドだ、筋少が世界を征服するんだ」というようなことを言っていて、『よし、よく言ったあ!』と思わず拳握りしめてしまった私でした。ほんと、嬉しかったな。

アンコールのコールも昨日より大きくて、始めに出てきた大槻さん、歓声にひとこと「あ、今分かったよ。俺がね、前から言っていた『外タレのコンサートみたく、アーティストが何も言わなくてもキャーって言ってくれる』てのは、アーティストが嬉しそうな顔をして立っていれば、何も言わずともキャーって言ってくれるんだよ」と、しばらくにやにやしてくねくね体をひねってして歓声をとる大槻さん。「…って、俺こうやってすぐ調子に乗るからいけないんだよね(笑)」でも心から嬉しそうな顔してました。(^^)

そしてアンコールは今までより一曲多くしてこの曲「モーレツア太郎」をやりました。ファンへのプレゼントといった感じでしたね。私も嬉しくなっていつもよりのってました。
「釈迦」と続いて、最後の曲に入る前に、大槻さんが内田さんに耳打ちします。橘高さんをひっぱり、「えーここで、ギターの橘高文彦から話があります。橘高君が、結婚しました〜」と、やっと昨日なかった橘高さんの結婚がここで発表されました。
「9月の30日に、パワーステーションでゲストとか沢山呼んで、結婚式をします。みんな、見にきてね」と橘高さんから挨拶がありました。こうやって橘高さんの口から聞けたのがなんだかすごく嬉しかったです、橘高さんが筋少に入った頃から見ていたこともあってか、長いつきあいの友人が結婚決まったような気分でした(笑)
そこで大槻さんが「世間では、こういうのを『年貢の収め時』っていうんだよっ」と、まるで披露宴の友人スピーチのごとしコメントを述べてました(笑)その時の大槻さんの顔ったら、嬉しいような、先に越されてちくしょーこのやろー、と悔しい気分がまざったようないい顔しててほほえましかったです(^^) そのあとの最後の曲「星座の名前は言えるかい」は特に大槻さんの歌いかたも、演奏も、会場もやさしい雰囲気につつまれていたような感じがしました。ラストをほのぼのとしめくくれたのは、今までになかったことでした。

退場のときに、大槻さんが太田さんをこづいていたのですが、太田さん、照れた顔で首ふって、やはり結局「筋少を愛してるぜー」発言はなかったのですが(笑)、でもいつか聞かせて欲しいですよね。そのように言えるようなライブがいつか実現するよう、私たち観客も心してかかって、筋少メンバーにも最高のライブを期待してます。
以前大槻さんが言ってらした、「筋少ってのは、俺たちが筋少なのではなくて、ここにいるみなが筋少なんだ」ということ、よくある台詞かもしれませんが、ほんとにそうなんだって、筋少のライブでは思わせるのです。

それから、やっぱり「鉄道少年の憩」をやらなかったので… 今度はぜひ、ぜひライブでやってくれることを期待してます(^^;

曲順表

トゥルー・ロマンス
暴いておやりよドルバッキー
モコモコボンボン
イタコLOVE
おもちゃやめぐり
銀輪部隊
じーさんはいい塩梅
子犬にしてあげる
蜘蛛の糸
リテイク
バトル野郎〜100万人の兄貴
イワンのばか
サンフランシスコ
FIST OF FURY
再殺部隊
これでいいのだ
モーレツア太郎
釈迦
星座の名前はいえるかい