筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

NESS×中野テルヲ@KOENJI HIGH

NESSの2枚目ニューアルバム「NESS2」の先行発売も行われました。
さらに、今回の中野テルヲさんとの共演が収録された音源も、ライブ入場者特典として配布されました。

この日は昼前からずっと雨で、夜6時入場の時はかなり降っていました。当日券が出てたというものの、かなり混雑していました。
私はチケット取りでQueに並びに行っていたので、寝不足でちょっと疲れていて集中しきれずにいたのがちょっと残念でしたが、とても楽しめました!印象に残ったところを簡単に書きます。

・中野テルヲ
前半は中野さんです。今回はネクタイとダークな色のジャケットでビシっとしていて、まるで数学か科学の先生みたい(笑)スーツなのかと思ったらズボンは革っぽかったです。
昔のPowerBook2台並べたセットに、音に合わせて光る電球とセンサーを操って、インカムで歌います。たまにギターを弾きながら前に出て来たりも。MCらしいMCではなくて、曲の繫ぎ的に一言二言あって、コール&レスポンスも。眼鏡をちょっと外すと高い歓声が!入退場時も╲テルヲさーん!/ってすごい歓声でした。
なんといっても中野さんの表情と歌に合わせた動きが魅力的で、ハマる人続出なのが分かります〜。なんというか知らない方に伝えようと思うと、例えるならばドラマ相棒の右京さんがテクノで歌ってギター弾いてる的な魅力かしら?(笑)文系女子の憧れのおじさまって感じです。今年は50歳で記念ライブが行われるそうです!

中野テルヲ生誕50周年記念ライブを開催!

・NESS
転換時にわざわざ黒い幕が全面にかけられた。初めて見ました。
ニューアルバムからの曲が最初にSEとしてかかって、ステージの壁一面にプロジェクターから映像が流れます。宇宙か空か水のような効果的な感じ、これが出るとNESSだーって感じがしますね。
曲順が覚えてないので(歌ものじゃないので、なかなか曲名をさっと覚えられない)ランダムに印象を。
メンバーが一人一人入場して拍手が起こります。テルヲさんみたいに歓声でなくて(笑)おとなしい感じ。
河塚さんドラム、ウッチーのベースを聴くとすごくハードロックな濃さが感じられて、その上を自由自在に飛んだり泳いだりするような三浦さんギターと戸田シンセ要塞が操る音が、とっても心地いいのです。
新曲と既存曲「Ukee」と4曲くらいやった後で、NESS名物になりつつある(笑)ゆるーい三浦さん中心のMCがもう1つのNESSライブの楽しみだったり。
新曲をやったことを三浦さんが説明してくれて、最初のほうで新曲を緊張するので先にやっちゃうみたいな事を言ってました。ウッチーの作った新曲「Nesso」はギターから入ってて、三浦さんがカッティング弾きするところで拍子がよく分からなくなったとか。それを三浦さんがウッチーに分からないよって指摘すると、ウッチーが「いや、4拍子だから」えー違うだろーという三浦さんに「4拍子だから」「4拍子…」ってボボボーってベースライン歌いつつ指を折って数えて「???」ってなって声が小さくなるウッチー(笑)
まあ、単純な拍子ではないことは確かですね!
そんな話をしてたら、後ろから河塚さんが「まだバンド名言ってないですよ〜」とツッコミが入る。そこで三浦さんがじゃあ君が言ってよ!と振ると「ええっ」ひるむ河塚さん。
三浦さんが「あまちゃん」みたいに言ってよとリクエストするが「『あまちゃん』ってなんですか?」河塚さん、朝ドラは全く知らないのでした。三浦さんが「梅ちゃん先生」の後の後で〜とか「純と愛」はあんまり面白くなかったけどーとか説明しようとするが、河塚さんどれも知らない。ウッチーが「おしん」のだいぶ後ーって言ってやっと「朝の連続テレビ小説ですかぁ!」と通じた。
それで三浦さんが結局「ねすですぅ」ってなまりでバンド名を言う。三浦さんは「あまちゃん」にハマっていて、ビデオ録画して毎日見てるそう。「じぇじぇじぇー」って嬉しそう(笑)「海女さんなんだよー」と内容を説明しようとするも、河塚さんが「ミキモト真珠島」ですかと言う(笑)修学旅行で行ったんだと言うが、三浦さん全く通じない。観客もあまり通じない。どうやら関西限定のようでした(後で調べたが三重県にあるそうだ)あまちゃんの舞台は岩手県で、海女さんはウニを取るんですよね。やっぱり三浦さん世代ハマるよなぁと(笑)うちの旦那(45)も毎日撮って2回見てるし。

それで次のブロックにどう繋いだのか忘れたが、白竜みたいにとウッチーと三浦さんが言い出して、ニューイヤーロックフェスの話になったり。40代以上だと何かしらで昔から話題を聞くけど、それより下の世代で、特にこのへんの客層はあまり馴染みのないジャンルですよね。内田裕也一派みたいな感じなので。
三浦さんが反応の薄さにここからシャッターが〜って手振りした(笑)話が通じるように「毎年、正月の深夜にテレビでやるからそれを見て下さい!」と懇願する。
昔、P-model、有頂天が出たことがあってウッチーが三浦さんに出たの?と聞いたけれど、三浦さんはその時どちらももう居なかった時期だそうです。筋少も1回出てたんでしたよね。(まだおいちゃんふーみんが入る前)

次は明るめの曲で、そうでもない?とか三浦さんがあいまいな説明をして、戸田君の曲をサンバ調でとか冗談言って「明星」へ。
ウッチーがベースをスティックに持ち替えて1曲やって、支えるひもが首にかかって窮屈そうだったけど、すごくカッコ良くてセクシーなので好き。
それから換えたベースが、いつものスペクターじゃなくてフェンダーの水色のベースで珍しいな〜って思ったら、これは三浦さん所有のもので、三浦さんが持ったギターがフェンダーの水色で合わせてる感じに。三浦さんが好きな色なんですね。ボディの削れてる具合も同じだねとウッチーが指摘する。その後、楽器の値段の話になって、ウッチーが「でもお高いんでしょう?」久々に出たねぇと三浦さん、値段はソニーの人のボーナスぐらいかな、月給3ヶ月分っていうでしょうと言う。ピンとこない感じの河塚さんに説明するように、月38万円でーとか具体的に言い出す三浦さん(笑)それかなり高給ですよね、今にしてみたら。三浦さんはサラリーマン時代もあったそうで、その頃はまだ景気良かったのかな?ボーナスが夏に3とか言うけど、今はそこまでいい会社は大企業でもそんなに聞かないと思います。「お金大好き!」三浦俊一です(笑)ウッチーは「棒にナスでいいじゃない!」それウッチーらしすぎる。かわいいよ〜!

たしか、次のブロックに行く前にNESSはヴィジュアル面もみたいな話をして、ウッチーがベースとギターの色が合ってることを言いたかったようだが、三浦さんがNESSも一度はヴィジュアル系雑誌に載りたいよね!って話に滑って(笑)ショックスとかさぁ〜って言い出す。「星子さんね」ウッチーが90年代当時の名物編集長さんの名前を出すが、三浦さんは知らなかった。内田は載った事あるんだよねって話すと河塚さんが「別冊持ってますよー!」と筋少ファン発言で嬉しそう。フールズメイトでしたっけ?と悩むが、実はどっちもありました。(フールズメイト別冊がパノラマ島の時に出て、ショックス別冊が月光蟲の時に出た)
そんな河塚さんだって、たぶん陰陽座時代には出てたのだろうし、戸田さんは今も一応新宿ゲバルトはビジュアル系シーンにいることになってるでしょう(笑)三浦さんの顔もきっと今風のヴィジュアル系メイクしたらけっこう似合うんじゃないのかなーって思った。戸田さん、黙りながらもヴィジュアル系と聞いて指を顔に当ててキメポーズしてみる(笑)三浦さんも両手を顔あたりにあててみるが、「クイーンみたい」ウッチーと揃ってポーズしてる。クイーンのアルバムジャケットのポーズですね。

話の流れを覚えてないが、告知をしてないと気づいて次のライブの話は中野さんの50歳記念2daysからするという(笑)NESSは次回は7/13「PARA」と対バンで、この説明すると長いよ〜とか言って、素晴らしいのでぜひとも見て頂きたいとのこと。山本精一さんのバンドねと説明、昔からボアダムズ想い出波止場、他様々なユニットに参加されている、昔のフールズメイトでしか名前を私は知らないです。私のもやっとしたイメージで日本のアンダーグラウンドシーンの。戸田君は山本精一さんと対バンするのが人生の「あがり」なんだと三浦さんが説明してました。あがりって(笑)戸田さんの人生の頂点を見届けるしかないですね!
あと時間を気にした三浦さんが、昔は青森でだったかな、有頂天のライブが汽車の最終までに終わらなくて、お客さんと朝まで語って過ごした事もあったと思い返してました。そんなのんびりした時代もあったんですね。東京ではそんな心配もないのでぜひ来て下さい的な締め方をしてたような。
アルバム「NESS2」が出た話では、先日ナタリーの取材が入った時に「2枚目が出るとは思わなかった」と言われたらしい。そんな失礼な(笑)ジャケットは戸田さんのおしゃれなデザインで、「フランフランに置いてあるみたいでしょう」と三浦さん。シンプルで薄いのがNESSらしいと思います。これからも続けたいと思いますーという話をして、ウッチーも頷いていました。

最後のブロックで「R33」既存曲と新曲。三浦さんと戸田さんが歌うのだけど、効果かかってるので歌詞はいつもよく聞き取れない。歌詞カードも元からないので分からないです。ふと、ボーカルに効果かかってるのは最近流行の音楽でもあるなーと思って、最近の若者に人気バンドは、ほらメンバーの1人か全員かが「かぶりもの」してるなーと思って、そういえばNESSも1人が「かぶりもの」でボーカルに効果かかってるじゃないか。今年はNESSが若者にブレイクか?(笑)なんてことはないと思いますが、NESSは今の流れも取り入れつつ、プログレやハードロックの要素もあって、エレクトニカやテクノポップの懐かしさも感じられて、それでゆるくて(笑)アングラからテクノからメタル・プログレ・パンク・ニューウェーブシーンにまで行き来できるっていう、どんなジャンルでも音楽好きならちょっと引っかかると思うし、三浦さんが一番楽しんでるのが面白い。これからもマイペースで続けていって、着いて行きたいと思いますー。

アンコールで三浦さん、ウッチー、河塚さんが出て来たが、戸田さんは何かちょっとまだ出て来れないということで、それまで時間かせぎにと三浦さんが「この人たちは凄いから何やっても合わせてくれる」みたいな事言って、ギターを鳴らし出すと、日本の昔の歌謡曲かなーって思ったらそうじゃなくって洋楽だった。有名な曲、なんだっけーと思って後で調べたら、ザ・キンクスでした。すぐに着いて来るウッチーと河塚さん、ふつーにおじさんが集まってニコニコとセッションしてる状態になってる(笑)
戸田さんがやってきて、アンコール2曲やります!と三浦さんが力強く宣言して拍手。「Summer Folklore」はニコニコですね〜。ウッチーが戸田さんのところに寄ってスイングして動いたり、また三浦さんと近づいては一緒に揃って動いたり。ウッチーのベースのポジションがいつもより下がってて、弾いててまるでJみたい〜って思ったら、曲の途中で上げていつものポジションにしてました。ウッチーはこれが安定ですね。
曲が終わった後か前か忘れたのですが、もしかしたら本編でだったかもしれませんが、三浦さんが話す中野さんの話がすごい可笑しかった。古い付き合いなのだけど、昔中野さんの実家で九官鳥を飼っていて「テルヲーテルヲー!」って喋るっていうだけで、もう観客が大爆笑!しかもその「テルヲー!」っていうのがお母さんの声マネなので、お母さんが言ってるのか九官鳥が言ってるのか聞き分けできない。でも中野さんは聞き分けできてるっていう「それ九官鳥」って(笑)それを聞いて河塚さんが、うちもインコで『ハイモシモシピーポーちゃん』ってお母さんの電話に出る高い声で「ハイモシモシ河塚です」をマネして言ってるという話も出て面白かった。
それで三浦さんが、「今日はすごいものを目撃することになるぞー!」ウッチーが背後を振り返り「こんな所にスゴイ機械がぁ!」と中野さんを呼び出す前に、機材セッティング。係の人が2人がかりでウッチーの背後に置いてあった中野さんの機材類(さっきよりは簡易版)ステージ中央に出す。
中野さんを呼び出して、╲テルヲさーん!/と歓声があがるんだけど、三浦さんが「僕たちには歓声がない」と言うとすかさず╲みうらさーん!/╲ミューさーん!/って反応が早い。しかし「そんな取ってつけたようなのいりません」と納得しない(笑)もっと、次やるときは僕たちにもそれぞれ名前を読んで下さいねと頼んでました。
三浦さんが中野さんに色々と「ブラジル人の嫁をもらえば?」とか冗談で話すんだけど、あまり中野さんは話を聞いてなくて機材チェックしてる様子で「もういいよ!」と拗ねる三浦さんカワイイです。戸田君も話を聞いてくれないと。でもいいよ、いつも一緒だし30年の付き合いだしみたいな事を言ってたのが、仲がいいなーとほっこりしました。この付き合いのあたりは〜と、俺と中野とケラリーノ・サンドロヴィッチと…いう話も出ました。ケラさんの若かりし頃の"ケラは人の不幸を喜ぶ"エピソードはウケましたが、三浦さんがネットとかに書いちゃうと誤解されるからやめてあげてねみたいに言ってたんだけど、twitterでケラさんやっぱり聞きつけてて三浦さんがフォローしてましたね。
あと、三浦さんが中野さんに「なんで雪山やるの?他にも曲あるじゃない」って聞いてたのも可笑しかった。NESSの本編中でも何度か「雪山」人の曲なのになんで毎回やるの?って不思議がっていた。

※「雪山」が入ってるアルバムこちらです。私もライブ前に聴き直してました。


最後はセッションで、中野さんが入ってNESSの新曲「Sonzai」を、三浦さんと中野さんがボーカル掛け合うというスタイルで演奏しました。とてもカッコイイです!合間に入るドラムとベースがけっこう激しめで、ヘドバンしたくなるくらいです。
アンコールの前か後かどこかで言ったかハッキリとは覚えてないけど、これからもNESSは好きなようにやるよってウッチーが言ってたのが印象的でした。
退場時は、観客がメンバーの名前をそれぞれ呼んで送り出しました〜。