筋肉少女帯ライブ・過去日記アーカイブ(1989〜)

筋肉少女帯の活動履歴、ライブ感想などを記録したアーカイブです。(非公式)

*【筋少ファン日記のあゆみ】

*【2003年発行「筋肉少女帯の活動記録1979〜2003」無料DL】

(113ページ PDF書籍 ディスコグラフィー・ライブレポート)

筋肉少女帯@リキッドルーム

「自選!筋少作曲者別楽曲限定ライブ」(連名作、筋肉少女帯名義作は二夜演奏OK)
10/20 一夜目 本城聡章大槻ケンヂ

2daysで2日間ともやったのは「釈迦」だけ。あとは被りなしの全39曲をやってくれました!
当初企画が発表されたとき、「二夜演奏OK」と但し書きが書いてあるのからして、だいたい1ツアーで2daysがあったら4,5曲は被るだろうなー。と思いましたし、作曲者別とか書いても厳密にはやらなくて適当にするのかも。ぐらいに思っていたら、今週になって「リハで40曲近く猛練習した」とオーケンがブログに書いていて、ライブが終わってみたらほぼ被りなしだったこと。恐れ入りました。やはり筋少はいつでも全力でファンの期待する方向よりあっち側の上をいって驚かせて、感動させてくれます。オーケンは口ではアラフィフで体力がないとかもう無理だとか言っておいて、いざ本番になったら決めてくれるっていうのに、心配させといて感心しますし、見習わねばと思います。それにオーケンのほかメンバーとサポート全員で、他の仕事も色々あるのに短期間のリハでこんなにやってくれるとは、プロフェッショナルで超ベテランだと、何よりこれ以上ないぐらいに感動しました。演奏だけでもすごいのに、パフォーマンスで魅せてくれてかっこいいし、MCでは6人のキャラがそれぞれ濃くて可愛らしいおじさん達だしで(笑)サービス精神旺盛(過剰なぐらい)なのも筋少ライブの特徴で、音源を聴くのとはまた違うライブの楽しさがあります。

今回は初の試み「作曲者別」縛りのライブということで、筋少楽曲は作曲者で曲の特徴がだいぶ変わるので、セットリストを見くらべて振り返ると、今までのワンマンではありえなかった曲順でした。ファンが好みで曲を並べ替えて聴くことはできるけど、ライブだとまた順番とかノリの違いがあり、曲にちなんだMCなどが聴けて大変面白かったです。4人が自選した曲も、私がこれやるかなーと予想したのとだいぶ違ってました(笑)
一日目は「ハードでポップでほんわか」な感じ、二日目は「メタルでダークでズンドコ(笑)」な感じがしました。オーケンがライブの最後に二日間合わせてこれが筋肉少女帯!って事を言ってたのですが、まさにその通りで、筋少楽曲の魅力をぎゅぎゅっと濃密にした2日間に分けてお送りしてて、全部合わさったのが筋少っていうロックなんですね!

細かいところまでは書けないと思いますが、記憶だけで正確でないので、セットリストを振り返った流れで私が感じた印象を書き記したいと思います。

初日の昼頃にファン仲間とランチしていたら、オーケンのお兄さんが海の事故でお亡くなりになったニュースが入ってきてショックでした。オーケンの知名度もありニュースになっていましたが、ファンにはおなじみですがライブの映像撮影の仕事をされていた方なので、フェスで去年はお兄さんが筋少を撮影してオーケンにいじられてる場面もありました。不慮の事故で若くしてお亡くなりになってしまい、大変悲しいです。動揺して会場に向かったのですが、ライブが始まって進行していくと、オーケンはリハを猛練習した話からして、このライブを楽しみにしているファンのために筋少のライブをやり遂げるんだろうと思いました。

SEに乗せてメンバー入場。後ろ向いてかきまわし音が会場を包むと歓声でいっぱいに。今までのようなワンマンの予想が難しい、1曲目はなんだろうと始まったイントロの1秒もかからぬ間に後ろからさらに押される!
カーネーション・リインカーネーション」から来たか!おいちゃん曲のキラーチューンですね。のっけから勢い良く折りたたみで、動く人の波になんとか乗るようにして動いて腕をあげて叫ぶ。オーケンがはちまきもターバンも付けてないことに気づく(笑)
続いて、キラキラのSEで何の曲か分かって"わぁ!"っと喜びの歓声があがる。イントロでおいちゃんがチャチャッとカッティングをする。オーケンがタイトルコールする「君よ!俺で変われ!」久しぶりに聴けて嬉しい!(そういえば去年やろうと思ってたのに震災の影響で出来なかったってオーケンが言ってた)
後半にドラムが止まるところで、おいちゃんが胸に手をあてて目をつぶって溜めてからの、「水の〜」"のー"のところでバーンと弾けるのが大好きです。
最初のMC、オーケンがまず第一声から「リハが長いよぉ!」と泣き言を言って笑わせる。ブログでも書いてましたが、約40曲を猛練習してそれだけで疲れたと。「40曲も布施明の2枚組ベストアルバムかって(笑)」みたいな事を言ってたと思う。その例えがアラフィフだなぁー。
リキッドルームはお客さんとの距離感がほどほどでいいよね」と、今や筋少のホームグラウンドとなったリキッドでニコニコ嬉しそう。私もリキッドのほどよい広さが好きです。赤坂ブリッツはちょっと広いし、リキッドより小さいハコだと筋少の大人数だとちょっときゅうくつ。どちらも嫌いじゃないけど、一番好きなのはリキッドかな。
1曲目の「カーネーション」で序盤のところ、オーケンが歌い出しを間違えたようで遅れたのかな。おいちゃんのコーラスだけが聞こえてたから。間違えちゃったよ。とオーケンが言ってて「アレンジ変えたのかと思った」「してないよ!」速攻でふーみんが訂正する。早口でよく聞き取れなかったんだけども、おいちゃんと内田と速攻でアイコンタクトしたよ。てな事を言ってました。
この後でオーケンが「社会の窓」が空いてると気づいてたのかな(笑)そんなはっきり分からないのに、自分から言い出してトホホな感じで笑わせるんですね。
それから、次にやる曲は筋少が再ブレイク寸前か?という煽りをする。「さいたまなんとかアリーナ」でライブをやってチケット争奪戦になるんだとか大げさな事を言い出す。「チケット争奪戦になってるのはFOKふぉーてぃーしっくすだけだ!30席しかないから!」(笑)
それで再ブレイクして人気が出たら、これまでのファンはポイポイ捨てていく!と断言するオーケンに╲えー(笑)/とブーイングするファンの皆さん。「昔は売れてもファンを大事にするとか言ってたけど〜」みたいな意味のことを言ってたと思うが、そんな記憶はあまりなくて、89年に武道館が決まった時だったか「遠い人になっちゃうんだぞぉ〜」ってMCしてたと思う(笑)「がっぽがっぽ」稼いでそのお金で俺たちが入るオーケンハウス(老人福祉施設)をたてるとか言ってた。問うならばー!のコールアンドレスポンスもいつもより力強かった。
というわけで「日本印度化計画」オーケンの浮かれっぷりはさておき、ラッシー!ってかけ声をふーみんとウッチーがワンマイクで叫ぶ図の楽しさったら、リリース当時は思いもよらなかったでしょう、今に続く筋少ライブの魅力だなぁーと思います。間奏でのおいちゃんが前に出て来て、かき鳴らしながら手を高く挙げるのがカッコよくて好きです。ふーみんはステージ中央でピックをばらまく!
続けて「サボテンとバントラインオーケン曲のシングル曲、これはバンドブーム時からのファンは印象深いと思います。今のオーケンの歌を聴くと、かつての自分であった少年を見守ってる今のオーケンといった感じにも取れて、復活前に聴いてたのとはまた違った受け取り方でじーんときました。ラスト近くになっておいちゃんが、真っ赤なギター〜からのくだりでいつも自分のギターを指差す仕草をするのだけど、今回はマイク位置じゃなくて、前に出て来てやってて嬉しかった。
この後の「僕の宗教へようこそ」もアルバム月光蟲」からのオーケン曲、当時セットでよく聴きました。最近はフェスでもやって、"夏フェスにアングラ"をというオーケンのお気に入りですね。中間のベースとドラムだけになるところのオーケンのコールアンドレスポンスこそ、長年やってきたオーケンの真骨頂といいますか、これぞ筋少のライブです。ああ正確には覚えてないのですが、筋肉少女帯のライブは宗教みたいでもあるぜ!といった事を言ってイエーイ!と言わせてから、宗教で洗脳されてるのかもしれないぜ!だけど、洗脳される一歩手前で引き止めてるのが筋少のライブかもしれないんだぜ。といった意味合いの事を言ってたと思う。それで流れは覚えてないけど、唐突に「長谷川さんどう思う?!」とドラム叩き続けてる長谷川さんに向いて話しかけて、長谷川さん「????(笑)」困ってるじゃないか。「エディどう思う?」と隣のセットに立ってるエディに向いて話して、エディがマイクを持ってステージセンターに登場する!ドラムがダンダンダンと強くなり、エディのオペラコーラス!オーケンがおいちゃんの横の下手側はしっこに移動して、ニコニコしてエディに向かって両手を上げ下げして礼拝ポーズしていた。

終わったときにオーケンとサポート2人を残して、3人が一旦下がったのかな。おいちゃんがオーケンの後ろを通る時に、軽く肩をぽんと叩いて微笑みかけてたような記憶が。
オーケンがMCで、宗教で洗脳の話から、最近ニュースになってる連続殺人事件をサザエさんの親戚関係に置き換えて言うの、ネットで話題になってたやつ見てたんですね。それからまた「社会の窓」が空いてると言って、ズポンのチャックをわざと上げ下げしながら「いつ開けたのかなー。エディが開けたんでしょ!」と言いがかりをつける(笑)「開けてないよぉ〜」マイクを持ってエディが困ったように答える。
エディが今回の鍵盤セットの配列が変わってて、立ち位置の前がガラ空きで左右に平行に鍵盤が置いてあって、正面にお立ち台があるのだそうで。オーケンが「お立ち台があってヴィジュアル系みたい(笑)」と言うのだが、「こんなヒゲのヴィジュアル系っているかぁ?」とエディが不思議そうに言う。「いるよね?白塗りでこんなヒゲ(鼻の下のヒゲ)で」╲いるいる/とフロアから小声でかかる。昔ならマリスミゼルのベーシストが画期的だったけど、その後もきっと若いバンドでもいるでしょうね。エディの姿じゃなくて、お立ち台の事をオーケンヴィジュアル系だと言ってたのでしょう。(※若いヴィジュアル系はボーカルのお立ち台があるのが定番)エディの格好は茶色のスモックみたいな服なので、ヴィジュアル系じゃなくて「ゆうゆう散歩」に出てくる仏像彫ってる人みたいーてなことを言って褒めてたような。加山雄三は上から目線で町の人に話しかけるっていう話から、エディが「オーケン散歩って番組やりなよ」と言って「エディも出てよー」エディはよく食べ物をうめぇうめぇ!と食べるので食べて欲しいと。「長谷川さんも出てよー。荷台に載って叩いてるだけでいいから」とか言って、オーケンが歩いてる後ろを長谷川さんがツーバスでドコドコ叩いてるっていう映像にしたいらしい(笑)

たしかオーケンがこの後弾き語り用のアコギを持って来て、「死んでいく牛はモー」を歌いながら合間に漫談風にMCやって笑わせてた。うーん何言ってたか思い出せないなぁ。歌の途中で3人が戻って来て、おいちゃんが隣でニコニコしながら見ていて、ふーみんが自分のギターでオーケンの演奏に絡んできて、ブルース風に「死んでいく牛は、モォ〜」"キュイーン〜♪"と音を出すのでなんかやたらカッコイイ!オーケンが「おっ、ジャムっちゃう?」とニヤリ。おいちゃんもウッチーも楽器セットして、どうするのかと思ったらオーケンがギターかき鳴らしながら「筋少史上初!オーケンの仕切りで(合図で?だったかも)全員がEマイナーで締める!」えっ?「死んでいく象は、…パ〜〜!」
…オオオオオオオーーーーーー!!!!!!ドドドドドドドドドドドドドドジャアアアアーーーン!!!
(うわあぁぁ〜!!!)なにこの音圧!突風が吹いたみたいだった。最初からずっと鳴ってるとそんなに気がつかなかったけど、オーケンのギター1本の音から急に全員音を出したらこんなにエネルギーが出るなんて。そりゃオーケンも後ろから長谷川さんのドラムの威力で押されるような感じになるわ。なんか、ベテランが遊び心いっぱいではしゃいでる感じがしていいなーと思ったシーンでした。
次に「おいちゃんなんでこれを選んだ」とオーケンが後でコメントしたこの曲、80年代ディスコ調のサウンドな「ソウルこっくりさん」!これも中間のオーケンの語りがある曲ですね。おいちゃんが軽快に音を鳴らしてステップも軽やかに、ウッチーのループする音もソウルフル。サタデーナイトフィーバーふうにオーケンが最後のキメポーズをする(笑)
一転ダークな「蜘蛛の糸」これはオーケン曲のシングル曲。活動休止前によくアコースティックアレンジで披露されることが多くて好きだったのですが、今回は通常バージョンなので久々にエレキギター音で聴けるなぁと思って。これで今回驚いたのが、今までこの曲でやらなかったオーケンのパフォーマンスに変化が。歌い方でこんなにも聴いた時の感じや受け取る気持ちが変わるものだと、特に感心しました。オーケンが、曲の中盤から後半にかけて感情をこめて歌い、オーディエンスに向けて「もっともっと歌って!」と手を広げて歌わせるという事をしたのです。お客さんが大声で一緒に歌うのは、普通はボーカルが歌ってるのが聞こえなくなるので良くないと思うのですが、こうしてボーカルがみんな一緒に歌おうって向けてくれる時は、一緒に歌って楽しいですよね。燃やしてやるー!って合唱すると、すごくぐっときて感情こもりました。学生時代の暗かった青春を歌って、同じ境遇のファンがここで1つになるみたいな。歌い終わってオーケンが満足そうに「よかったよ、俺たちの曲だなー」という事を言ってて、「コアなファンなら蜘蛛の糸に『第二章』ってあるのを知ってると思うけど、これよりもっと救いが無い詩なの(笑)」第二章ありましたね〜。これも次回には歌いたいと言ってました。

作曲者別ライブなので、曲紹介を1曲づつしましょうとオーケンが、セットリストを最初から読み上げて、「これ俺(ニヤニヤ)」自分を指差して言う(笑)
どうして「ソウルこっくりさん」を選んだのとおいちゃんに聞くと「大槻との共作をやりたかったので、これと『人生は大車輪』どっちにしようか悩んだの」とのこと。そうだったんですね。大車輪も聴きたかったなぁ〜。「ソウルこっくりさん」共作のどこの部分がオーケンだったか?って話になったのかな。おいちゃんは覚えていない。
おいちゃんの曲は5枚目の「エリーゼのために」から入ったから遅かったけど、そこからドトーのように作って今は一番多いよねとオーケンが紹介する。「選ぶの大変だったよ〜」おいちゃん曲一番多いですものね。
オーケンがおいちゃんのほうを向いて、「おいちゃんが作るようになって、ボーカルのハードルが上がったよ。ピッチ(音の高さ)がどうとか。それまで日本の米なんてどうでもよかったもん!(笑)」オーケンは以前からよく言ってるけど、おいちゃん曲はメロディが綺麗な歌ものなので、オーケンは当初歌える自信がなかったんですよね。「うまくなったよー。」おいちゃんがにっこりして褒めます。おいちゃん曲のおかげで、筋少の曲のバリエーションがより広がって、オーケンの歌い方もバリエーションが広がって、ここまで来たんだなぁと思います。
せっかくのおいちゃん・オーケン曲限定ライブということで、オーケンがもっとおいちゃんに話してもらおうとふる。嬉しいな!「おいちゃんは、普段何してるの?」「ええっ〜…(笑)」スタンドマイクに手をかけてオーケンに向けて話す。「えっと、ラーメン食べてぇ」(笑)やっぱり。「F1見て〜、ギター弾くの」かわええ〜。でも、麦酒飲んでーが抜けてるよと思った(笑)
「おいちゃんはどうやって曲を作ってるの?聞きたいひといると思うよ。ニコニコ動画で…(ボカロP目指してる人の事を言ってたようだ)」
「鼻歌で作ってるよ」「ええっ!」オーケン驚く。「ギターを弾くと、手癖でみんな一緒になっちゃうから」「俺せっかくギター弾けるようになってギターで作曲しようとしてるのに〜(しょぼん)」オーケンは昔は楽器できないから鼻歌で作ってたのはファンにはご存知だと思いますが、当時のオーケンは鼻歌だけで曲にしてもらうのは他の人がやってたわけなので。おいちゃんはその後自分で曲にするんですよね。それからおいちゃんは、よくテレコを持ち歩いて、町中でもどこでも思いついたら吹き込んでるんだよと話す。でもテープだとどこから曲を入れたか分からなくなっちゃって探すのが大変なので、最近ICレコーダーを買ったよと、これで入れた曲がすぐに再生できるんだよと言ってるときに笑顔で、両手でICレコーダーをエアで胸のあたりで持つ仕草と足をウキウキと足踏みする様子が可愛かった〜!「昔は外から留守番電話に吹き込んだりしてた」「それ俺もやってた!」オーケンと意見が合いましたね。

流れが前後してるかもしれなくて覚えてないのだが、オーケンがエディに向かって「エディ、さっきリハで俺をディスっただろ!」と言いがかり。「ディスってないよー。大槻がいつ見ても『ランチパック』ばっかり食べてるなって」という話に。(※このネタが明日のライブにも続くことになる)
「もっと金持ちらしいもの食べろよって言ったら、次の日にホットドック買って来てるの」(笑)「美味しいもんドトールのホットドック!」オーケンが、俺はねある程度以上の美味しいものはひとまとまりで美味しいとしか認識していないの(?)という感じで、あまりグルメ指向ではないよと言いたかったのかな。それでおいちゃんにも「俺っていつもランチパックばっかり食べてるように見える?」と聞くと「ランチパックだけとは思わないけど、ジャンクなものばっかりだなって(笑)」
おいちゃんが言い終わるやいなや、「人間なんて嫌いだぁ〜!」間髪入れずドラムがドン!シャン!と入るのが絶妙すぎて壮快だった。
「人間嫌いの歌」冒頭のドラムにのせてオーケンが「くらっぷゅあはーんず!」と手を叩きながらステージうろうろするのだが、ふーみんがそれを見て爆笑する。「えっ?!」ふーみんの思うイメージと違うようです(笑)しょぼんとするオーケン。「君以外の〜って指をさされた人はー、『キャー!』って若いテイで叫ぶんだぞー!」若いテイでと言うところが、お客さん若くないという前提なのか(笑)
それで、歌がはじまって「君以外の〜」で指さしてちゃんとキャー!って声だしてる人いました。でもおいちゃんは「ただ一人君〜」のところで指をさすので、そのタイミングでキャーとひそかに心で思ってたりしてます。

曲はそのまま続けて、ステージが暗めの照明になって、シンセとギターがふわっとエコーするような音がした。橘高さんがエレアコで綺麗なメロディを弾いて始まった「デコイとクレーター」これはオーケンの曲でバラードです。「月光蟲」からけっこうオーケン曲選んでますね。私はGURU選ぶとばかり思ってたので意外でした。女の子が湖に入るシチュエーションは、オーケンが初期から使ってるイメージで、ダークファンタジーっぽい情景が浮かんで当時から好きでした。流行に関係なく普遍的な詩だし、筋少曲はどれもだけど20年前の曲でも古さを感じさせないです。

今度はおいちゃん曲のバラード「世界中のラブソングが君を」です。リキッドで初めて聴いた時にコーラスが綺麗だなぁ〜と感激したのを思い出します。ウッチーはドラム台のところに登ってゆらりゆらりと足を交互に浮かせながら弾いててかわいかった。教会のパイプオルガンのような音色で静かに締めくくられるときに、おいちゃんが目を伏せてそっと胸の前で手で十字をきって祈る仕草をしていました。きゅんときた〜。

オーケンが作曲者紹介して、「世界中のラブソングを?君が?」ここよく間違えるところ。さらに「君が!俺で変われ!」って(笑)セットリスト表に書いてあって間違ってるとふーみんが暴露した。誰のミスでしょう。
それからその昔、曲づくり合宿で山中湖によく行ってた時のエピソードを話しました。「『デコイとクレーター』の湖は山中湖のことなんだよね(笑)イメージ崩れるね」とか、湖のスワンをこいでる写真があって、あれ「シーズン2」のジャケにしたかったなぁ、こんど公開しようよ。とオーケンは言ってたが、おいちゃんとオーケンがスワン漕いでる写真は「筋少自伝」に載ってますね。
当時、プロデューサーだった佐久間正英さんがおとなしい人だったので「みんなでシメようぜ」と話してて、ウッチーもノリノリで「シメようぜ」(若いねぇ。20代だったもんね)結局何もしなかったとか。合宿ではオーケンとおいちゃんとウッチーが同じ部屋で、橘高くんと太田くんが同じ部屋で〜ってエピソードも懐かしい(キャーって言ってたなぁ)だからオーケンとおいちゃんの共作が出来たとか。「内田君はいつもゲームをやっていた」「やってないよ」「内田君はいつも寝る前にユーミンを聴いていた」って話に爆笑。「いやぁ、聴いていたねぇ」「ユーミンに影響された曲があるの?」「ロマンティックな曲はないけど。中央フリーウェイ!」右手に駐車場〜左手にはビール工場〜って曲だね(覚えてない)(調べたらぜんぜん違ってる)
ルリヲは俺が寝てる間に勝手にアレンジしちゃったよね。今度はランチパック食べてる間にアレンジしちゃうんだろう!とかふーみんに八つ当たり。ふーみんは「俺が遅刻してる間に作っただろう」と返してた気がする。ふーみん早口でオーケンと言い合いになる小学生のケンカパターン出た。こんな流れだったか覚えてないし自信ないけど、「橘高くんは、俺たちアングラ、ナゴムにメタルが入ってどうやって曲を作ろうと思ったの?」っていう事を聞いてて、「暴逆の貴公子!」とちゃかす。ふーみんピックをオーケンに投げつけて抗議する。「いやそれは明日にしよう」
ふーみん前を向いて「続くっ!」(これかわいい)

それで、次の曲は山中湖で作って歌を入れる前にカッコイイとエンジニアが思ってたのに、歌を入れたら「こんな曲だったのか!」と脱力した曲だという。その曲とは!「僕と内田君の曲で〜」と言って両腕を前でクロスさせる。「踊るダメ人間!」出たー!飛べよ〜とオーケンは言うが、今回また前方ぎゅうぎゅうで飛ぶこともできず、折りたたみもぶつからないよう体制崩れないよう必死になってました。
後半のクライマックスにかかるところ(ダメ人間として生きる〜あたりから)で、珍しく4人が下手より前方に近づいてきて、ウッチーが3人の後ろを回って一番下手になって、私は下手端で見てたので定位置だとふーみんとウッチーがやや見えづらいのだけど、ここでは4人の姿全体がめいいっぱい視界に入ってきてとても幸せな気分でした!

この後は畳み掛けるように「タチムカウ」おいちゃん曲のパンク魂が炸裂する感じ!拳をあげてウオー!ってかけ声して、行くぞー!戦うぞー!って感じで壮快でした。後半の「かかってきなさい〜」の下りを全員で合唱するのが凄かった。
続けてイントロが始まったのが一瞬で気づいて、ギャーってなったほんの5秒あまりに卒倒しかけて、そっからほとんどおいちゃんだけ見てた曲はなんでしょう。「ドナドナ」でした。はぁ〜。ここで入れてくるなんて全く想定外だったし、次は「(ドル)バッキー」か「香菜」かなー「愛を撃ち殺せ」やらないかな〜どうかな〜なんて思ってたものだから。(結局この3曲やらなかったですね)ドナドナは不意打ちだったよーもう嬉しい。
そして次は「トゥルーロマンス」イエーイ!とかけ声が揃うと嬉しいこの曲。イントロでオーケンが散歩するような身振りをしていて、横揺れのリズムに乗って、ふーみんとウッチーが向かい合って身体を揺らしてるのが可愛い!可愛過ぎる!ラストのコーラスで、オーケンが杖を持って振ろうとしてたのに、振り返っても見当たらなくてしょうがなくて手を降ってたと思う(笑)
オーケンがこの後、最後はおいちゃんの曲で意外なところ。みたいな事を言ってたかな?おいちゃんの曲だったこと忘れてて橘高くんの曲だと勘違いしてたと、オーケンはたしか以前にも言ってましたが、私には特に印象深いおいちゃんの曲で、活動休止前に出た映像集で、おいちゃんがおもちゃのピアノでこの曲のメロディを弾いてるのがあるんですよね。筋少曲のシリア部門(笑)の中でも特に人気の高い曲、「機械」です。サビの前で天を見上げるような気持ちで、高く手をあげました。曲終わりは本編最後ということで大きくかき鳴らして、バンと締めました。

アンコール、ほどなくオーケンが登場して着替えて来たズボンがルーズな腰履きので「これなんていうの?ロー?ロー?」╲ローライズ〜/お客さんから回答。「これ心もとないよね〜」おいちゃんが強くうんうんと頷く(笑)「さまぁ〜ずさんはよく履いててすごいよね」さまぁ〜ずがよく履いてるイメージあるある。履いてると落ちて来そうで落ち着かないとオーケン「『機械』歌ってて、天使、翼が〜!って言った時にズボンがストンと落ちて来ちゃったら大変だよね(笑)」シリアスなところでねー台無しに。
オーケンがメンバーを呼び出してから、「誰とは言わないけど、疲れたぁ〜あと何曲あるの?(泣)」って言ってたメンバーがいると。オーケンじゃなかったら誰かしら(笑)
「明日のライブの予想をしよう〜」「リハでやってるじゃん(笑)」ふーみんツッコミ。何やるか分かってるのだが、「…ドコドコドコドコドコドコ〜」長谷川さんのツーバスを表現(笑)ふーみんが合いの手みたいに「ゴーッゴーッ」と効果音を言う。これは何を表現してるのか。高速ギターかかけ声かな。「ドコドコドコドコドコドコ〜」「ゴーッゴーッ」繰り返す。可愛い(笑)
今回はオーケンとおいちゃん、ふーみんとウッチーの組みあわせだったけど、シャッフルして違う組み合わせでもやってみたいねとオーケン。「内田君と俺だと、空手バカボンだよね」じゃあケラさんも呼んでこないと!「橘高くんだったら『はーてーなーきー♪』ってやるの?(笑)」ふーみん笑う。「それはテツヤくんかぁ〜」こんな感じで細かいところ覚えてないけど、2年前に橘高さんデビュー25周年のリキッドライブでやった全員参加の「夢のあとさき」がよほど印象的だったようです。
この後の流れが思い出せないが、やるぞーとオーケンが後ろのペットボトル水を取ったらこぼしてしまって、╲あ〜あ〜/って声そろえるオーディエンスにふーみんが「そこはキャーだろう?(笑)」と客に指導するも、あまりに水がこぼれて床のケーブルにかかってしまい、スタッフがしばらく拭いてるので、オーケンがオロオロしてて、やっぱり╲あ〜あ〜/「あーあだな(笑)」ふーみんも納得。ウッチーが「だいじょうぶだいじょうぶ」蜘蛛の糸の節でなだめる。ここでオーケンが「だいじょうぶマイフレンド〜♪」って歌い出したのか忘れたが、どっかで古い歌を歌って「パッパッパパッパ〜♪金井克子さんって、最近ヒップホップやってるって見てびっくりした」とか言ってた。(昭和の歌謡曲「他人の関係」を歌ってた。調べたら、最近テレビで紹介されたらしい。)
私は、しばらく床をふいてたスタッフさん(筋少関連のスタッフでおなじみの男性)が、屈んでローライズっぽいズボンなので腰の肌が見えてたが気になってた(笑)

前フリあったか忘れてしまったが、アンコール1曲目は「ゴミ屋敷の王女」新しいほうのオーケン曲ですね。筋少で演奏するのは、蔦Qツアーでもやらなかったからかなり久々です。そして「中学生からやり直せ!」これも久々、オーケン曲でほどよい脱力感が最近のお気に入りっぽい。40代ならではの遊び心な曲で。ブルースっぽい感じのメロディで、うまく表現できないけど。ムーディーな音だからか、♪見つめてるだけでドキドキ〜のところ、おいちゃんが弾きながら右手を高く挙げてから、身体をくねらせるのがセクシーなのです。
次はオーケンの叫びから入る「暁の戦力外部隊」そう来たかぁ〜!これも意外な選曲でした。てっきり定番の「ワインライダー(フォーエバー)」とか「ロシアン(ルーレットマイライフ)」が来ると思ってたのに(どちらもやらず)これもすっごく楽しいですよね。おいちゃんがすごく嬉しそうにギターを鳴らしてて、この辺りが弾いてて気持ちいいのかなーと思ったりして。オーケンが合図してみんなでオーオーオオオーオオオオー!って合唱するのが一体感を感じてとても楽しいです。間奏中のオーケンがボクササイズの仕草してたのはこの曲だったかな?MCの時にもボクササイズをやってて、おいちゃんに向かってやると、おいちゃんが両手のひらをオーケンに向けて、腰を落として受ける仕草をしてたのも可愛らしかった。
で、終盤は「釈迦」これはやるだろうと思ったので予想通り。おいちゃんが横向いてジャンプする!やっぱり激しい〜。フロア前方は後ろから横からの押しが一気に来ました。おいちゃんがペットボトル水を撒いた!折りたたみのアクションは必死で歯をくいしばって目をぎゅっとしてしまうので、ちゃんと見えないのだけが難点だけど(苦笑)下手側にもふーみん、ウッチーが来てコーラスして激しく動くのが楽しい。オーケンはたしかここでティッシュを畳んで両手にとって、猫背になってパクパク食べるっていう仕草をしてた。ランチパック食べてるってことか(笑)ラストはおいちゃんがギターを下ろしてお客さん側に預けてきて、私は手が届かなかったけど、おいちゃんが笑顔で手を差し出してギターを戻してる動きが好きで見てました。
これで終わりなのかな?って思ったら、ギターをチェンジしたのでもう1曲あるんだ!と思ってたらオーケンが、最後はちょっと珍しいおいちゃんの曲で。という事を言い出して「筋少で復活後は、はじめてやります」?なんだろう。「おいちゃんの代表曲で。そうでもないの?(笑)」おいちゃんがちょっと首を横にふって笑う。そしてオーケンが優しく呟くようにタイトルを言う。
「生きてあげようかな」
わああああー!!!声は出さずに静かに心で叫んだ。同時にイントロのSEが始まり、おいちゃんの弾く優しい音色から、ドラム、ベースと音が順番に入る。体を緩やかに動かして乗りながら、歌に聴き入りました。
おいちゃんがオーケンと一緒に下の音のメロディを歌うところが好き。ラララ〜のコーラスをふーみんが歌うところが好き。オーケンが語りを入れる。幾度となく聞いて心に刻んで大事にしてきた詩を。
そうだ、天国から下界を見つめてくれる人たちがいるんだ。私たちはもう少し生きてあげようかなって、空を見上げるんだ。
おいちゃんが筋少で初めて作った曲で、私は(過去に何度か書いてるけど)今までの筋少にはなかった、ふんわりと優しいこの曲を聴いて、筋少がもっと好きになったきっかけの曲でした。当時はこれで離脱したファンが多くいたことも知ってる。だけども、その後も休止中も現在まで、この曲を大事にしてた、救われたってファンが尽きないことも知っている。おいちゃんの曲が筋少に入ってきたから、今があって筋少っていう唯一の音楽が出来たんだなと思います。
この曲を選んで演奏してくれた事がとても嬉しかったです。もっともっとおいちゃん曲を色々聴きたい!明日はもう無いのが惜しい!と思うくらいです。おいちゃん曲は多いので、おいちゃん曲オンリーナイトもやって欲しい!と切に願います(笑)
明日はウッチー&ふーみん曲ライブで、これまた激しくなりそうだ〜!ということでまた明日。オーケンが「ありがとう!いい距離感だったぜー!」と最後の挨拶して、メンバーが上手側の袖にはけていくところを、ウッチーが下手側の端に行って隠れて、みんないなくなったところで、一人でぴょこっと出てきて小走りしながら手を降って退場していって、可愛かったー!美味しいところもっていった(笑)

※おまけ MCネタ
・「世界中のラブソングが君を」のあと、オーケンが「いい曲だね」とおいちゃんを褒めて、イアモニで歌ってくれる人がいたらいい。ミーシャさんか平井堅さんがいいと言う。それじゃ意味がないような(笑)
アルバムUFOと恋人」の1曲目に「おサル音頭」にしようと決めたのは橘高さん。クイーンの「We Will Rock You」みたいに、ハッとさせるような曲がアルバムの1曲目がいいからだと言うが、オーケンが「『We Will Rock You』と『おサル音頭』じゃ、ハッとする意味が全然違うよ(笑)」おサル音頭は脱力ソングだもんなぁー。でも、もしかしたらクイーンみたいにワールドカップとか?スポーツの入場曲に使われるかもしれないよ。という話になってました。


カーネーション・リインカーネーション
君よ!俺で変われ!
日本印度化計画
サボテンとバントライン
僕の宗教へようこそ
死んでいく牛はモー
ソウルこっくりさん
蜘蛛の糸
人間嫌いの歌
デコイとクレーター
世界中のラブソングが君を
踊るダメ人間
タチムカウ
ドナドナ
トゥルーロマン
機械
(アンコール)
ゴミ屋敷の王女
中学生からやり直せ!
暁の戦力外部隊
釈迦
生きてあげようかな